こぶとりばばぁの鬼退治日記

ぶっそうな題名でスミマセン。

ファン

2005-07-01 22:44:12 | ひとり言
私は、ある人のファンを30年もやっている。
もちろん、その間、沢山浮気もしてきた。だけど、ずーっと、その人は私の中で一番だった。
夕日がさす3階の部屋で、初めて彼の歌を聞いた。ラジオから流れたその声で、私は一目惚れ(?)した。その当時、私はボーイソプラノが大好きだったのだ。Bay City Rollersもラジオからファンになった。

でも、彼は売れなかった。あんまりTVに出ることはなかった。地方にいた私は、深夜、彼の出ている東京の番組にチューナーを合わせては、雑音に遮られながらも聞いていた。ドラマのチョイ役にも心ときめきながら見ていた。

私が彼のずーっとファンでいたのは、彼がSMAPやキンキキッズみたいに売れなかったからかもしれない。どこかで、ファンは私ひとり、みたいな勘違いをして応援していたんだと思う。

去年の暮れ、縁あって彼のコンサートのお手伝いをさせてもらえた。でも彼とはまったく接点はなかった。リハーサルの声を聞きながら、震える手で開場の準備をしたのが夢のように思えた。

去年、入院した時、私の名前入りで、メッセージ付きのサインをいただいた。消灯後、カーテンを閉めたベッドの中で、何度もその色紙を見ては勇気をもらった。

さすがにこの年になると、彼と結婚するんだとか言う妄想モードには入れない。むしろ、無邪気にもおろかにも、そう思えた頃がなつかしい。

きょう、彼のコンサートのDVD を申し込みに郵便局へ行った。なんだか、素直にファンをやっていられないから、ファンクラブにも入っていない。年齢的にある意味、覚めた自分もいる。でも、それでもファンはファン。いつまでファンでいられるのかな?と思いながら、彼のファンをやっている。私って変??
でも、彼には自分の夢をまっとうしてほしい。彼には実力があると、私は信じている。