■日本の財界からの圧力が有ったのでしょうが、石油に対抗して原子力発電を売り込もうと言うのは如何なものでしょう?日本はますますプルトニウム型原爆の材料が貯まる一方で、当初の計画だった核燃料サイクルも頓挫したままなのに、カザフスタンのウラン鉱山開発を助けてあげるとどんなメリットが有るのでしょう?ウラン資源は安定供給されている現状で、運び出しにリスクが有るカザフスタンがウラン鉱石をじゃんじゃん掘り出したら、何処に売り飛ばすか分かったものでは有りませんぞ!
ロシア政府は23日までに、先に閣議決定した北方領土を含む千島列島総合開発のための「クリール(千島)諸島社会経済発展計画(2007~15年)」の全文を公表した。同計画は千島海域の海洋資源保護を重視し、「経済犯罪を摘発する法執行機関に追加的な財政・技術的手段を提供する」と述べ、国境警備隊を拡充する方針を打ち出した。計画の全容が判明したのは初めて。
■日本にとっては「蟹食べ放題」の問題でしか注目されないような北方領土ですが、ロシアにとっては広大なパイプ・ライン設置計画にがっちりと組み込まれているのです。これでは喧嘩にもなりませんなあ。
計画は、法執行機関の強化が「この地域最大級の問題である密漁の解決につながる」としている。北海道根室市の漁船を銃撃・拿捕(だほ)した国境警備隊の武力や権限が拡大され、日本漁船摘発が進む可能性がある。財政支援は連邦機関が負担する。全文120ページの計画は、03年に千島中部の大陸棚で実施した資源探査で、有望な石油・天然ガス鉱脈が確認されたことを明らかにし、「近くクリール北部・南部でも石油・ガスの調査が計画されている」と指摘。北方領土周辺で石油・ガス探査に乗り出す方針を明らかにした。
時事通信 8月23日
■貝殻島付近で銃撃・拿捕事件が起こったのは8月16日未明でした。外交交渉が暗礁に乗り上げてしまった上にロシアに遠慮して自主規制と称してどんどん北方領土から遠ざかっていた日本ですから、パイプ・ラインが敷設でもされたらニッチもサッチも行かなくなるでしょう。国後・択捉辺りに大油田でも発見されたら、外務省は国中から袋叩きに遭うでしょうなあ。世界がパイプ・ラインで結ばれてまったく新しい様相を呈しているのに、日本は何も手が打てない実情が浮き彫りになります。中央アジアやアフリカ諸国に大使館や総領事館を置こうと外務省は、ポスト小泉の麻生外相にアドバルーンを上げさせているようですが、これまでの在外公館がろくな情報収集もせず、邦人保護も等閑(なおざり)にしていた実情から考えて、数ばかり増やしても役人のポストが増えるだけで日本の外交能力が向上するとも思えません。とても憲法9条を保障する予防外交を展開する可能性は無いでしょうなあ。外交も小泉改革の延長線上で「民営化」するしかないようです。
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■日本にとっては「蟹食べ放題」の問題でしか注目されないような北方領土ですが、ロシアにとっては広大なパイプ・ライン設置計画にがっちりと組み込まれているのです。これでは喧嘩にもなりませんなあ。
計画は、法執行機関の強化が「この地域最大級の問題である密漁の解決につながる」としている。北海道根室市の漁船を銃撃・拿捕(だほ)した国境警備隊の武力や権限が拡大され、日本漁船摘発が進む可能性がある。財政支援は連邦機関が負担する。全文120ページの計画は、03年に千島中部の大陸棚で実施した資源探査で、有望な石油・天然ガス鉱脈が確認されたことを明らかにし、「近くクリール北部・南部でも石油・ガスの調査が計画されている」と指摘。北方領土周辺で石油・ガス探査に乗り出す方針を明らかにした。
時事通信 8月23日
■貝殻島付近で銃撃・拿捕事件が起こったのは8月16日未明でした。外交交渉が暗礁に乗り上げてしまった上にロシアに遠慮して自主規制と称してどんどん北方領土から遠ざかっていた日本ですから、パイプ・ラインが敷設でもされたらニッチもサッチも行かなくなるでしょう。国後・択捉辺りに大油田でも発見されたら、外務省は国中から袋叩きに遭うでしょうなあ。世界がパイプ・ラインで結ばれてまったく新しい様相を呈しているのに、日本は何も手が打てない実情が浮き彫りになります。中央アジアやアフリカ諸国に大使館や総領事館を置こうと外務省は、ポスト小泉の麻生外相にアドバルーンを上げさせているようですが、これまでの在外公館がろくな情報収集もせず、邦人保護も等閑(なおざり)にしていた実情から考えて、数ばかり増やしても役人のポストが増えるだけで日本の外交能力が向上するとも思えません。とても憲法9条を保障する予防外交を展開する可能性は無いでしょうなあ。外交も小泉改革の延長線上で「民営化」するしかないようです。
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