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食と放射能を考える意見交換会inふくしま

2012年09月04日 | 震災・災害関連

昨日、郡山で開催された「食と放射能を考える意見交換会inふくしま」に参加してきました。この会は「食の安心・安全財団」が主催したもので、財団の考え方などはここに簡潔にわかりやすく示されています。今回の意見交換会は、パネラーの方の意見表明が中心で、時間の関係で討論にまで至りませんでしたが、いろいろな意見が聞けて大変参考になりました。わたしは科学者として、やはり科学的な根拠に基づく判断が重要だと思いますので、現在の風評被害などは非常に残念に思います。しかし、消費者の心理は科学的根拠だけでは動かせないものです。日本人の科学リテラシーの欠如というのはかなり深刻で、食にまつわる騒動やパニックの多くは、そこから発生しているのですが、これを根本的に解決しようとするのはかなり無理があります。心理はやはり別に考えた方がよいと思われるのです。専門家と呼ばれる人たちと、一般の市民の間の信頼関係がくずれているのですから、専門家が一生懸命説明しても容易には受け入れられません。「心に寄りそう」とは、また別次元の話だと考えねばならないでしょう。

ただ、消費者として、わからないことに対する不安ってのがベースにあるなら、勉強することは大事だと思います。昨日の会でも、生産者の生の声を、多くの方にぜひとも聞いてもらいたい、と思いました。今後もいろいろな機会があると思いますので、よろしくお願いいたします。


コメント (2)
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