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寄生虫学会・衛生動物学会北日本支部合同大会にて

2007年09月25日 | 仕事・研究
大阪に行く前日、日本寄生虫学会・衛生動物学会北日本支部合同大会に参加しました。うちの大学で開催されたので、特別講演を依頼されたのです。支部大会なので参加者は少なかったですが、この業界にあまりなじみのない私には大変勉強になり、またいろいろな先生方とお話できて実りの多い会でした。

私は免疫の研究をしていますが、そのツールとして寄生虫を使っています。寄生虫自体の研究というのは昔アメリカで少々やっただけで、研究のメインは宿主の免疫機構です。しかし、やはり寄生虫自体の研究発表を聞いたり、勉強したりすることは大切だと改めて思いました。まあ当たり前のことなんですが。

アメリカにいたときは感染モデルを作るとき、自分で虫を維持したりする必要はなく、共同研究者がすべてやってくれていました。私はサンプリング以降に集中していてよかったのです。日本に帰ってきてから、マウスを飼うこと、繁殖させること、虫を維持すること、感染させること、そしてもちろんそれ以降の解析をすべて自分でやっていますが、私はこの日本型の「なんでも自分でやらなければならない」スタイルを実は気に入っています。共同研究者との研究はいろいろな意味でスケールの大きい仕事につながり、非常に重要なのですが、それでもすべての過程を自分でもやれるということはかなり大きな力になります。そしてそういうスタイルの中では、やはり虫自体のことをきちんとわかっている、ということは不可欠。さらに新しいアイデアにつながっていくことも考えられます。これからもっともっと勉強していきたいと思います。

ところで先々週交配していたマウス。
性周期を細胞で確認せずにオスメス同居で膣栓確認、という方法で交配しましたが、どうもあんまりうまくいきませんでした(ホントの結果はまだわかりませんが)。10月に入れば3年生が研究室に配属になります。彼らが入ってきたら、まずは性周期の確認からやってみようと思っています。もちろん虫卵回収やその培養も。今年度後半はいよいよ研究も新しいことを始めます。
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