七帝柔道記

2017年06月15日 | 読書
柔道って、私の場合他の方より親しみがありそう。姪っ子はいまや柔道の国際審判の持ち主だし、甥っこも柔道やってたしと。

 そんな中で今回読んだ「七帝柔道記」増田俊也著は、私の柔道感を根底から覆すほどの物だった。
 
 七帝とは、北海道大学・東北大学・東京大学・名古屋大学・京都大学・大阪大学・九州大学の7校である。帝とついているからおわかりでしょう。

 柔道の団体戦には点取り試合と抜き試合のふたつの方式がある。インターハイなど高校の団体戦のほとんどは5人の点取りで、先鋒からひとりずつ相手校の選手と1対1で戦い、勝手も負けてもその選手は自陣に戻って、次の選手同志が戦うということを繰り返す。

 最終的にその5人の勝ち数の3対2とか、4対1とか、そういう数字でチームで勝敗が決まる。

 大学になると2人増えて7人の点取りで戦う。全日本学生柔道優勝大会と呼ばれる団体戦、つまりインカレ団体戦はこの方式だ。

 だが七帝戦だけは15人の抜き試合だ。抜き勝負とも呼ばれる。これは、たとえ先鋒で出た選手が勝てば、その選手が試合場に残って相手校の2人目の選手と戦う。それにも勝てば3人目とも戦う。

 そうやって、勝った人間は自分が負けるまで、次々と相手校の選手と順番に戦っていく。つまり極端に強い選手がいて、その選手が先鋒に出れば、ひとりで全員を倒してチームを勝ちに導くことも不可能ではない。

 引用させてもらいました・・・・この説明が一番わかりやすいので。

 ところがこの中身ときたら壮絶としか言いようがありません。

 主人公は作者です。

 名古屋から北大の柔道部に入るためというか、七帝柔道をするために、2浪して入学しますが、入学式も授業にも出ず、ひたすら柔道に励むのです。

 七帝柔道は「講道館柔道」とはまったく違うルールでやっているのです。

 寝技・・・・延々と寝技で戦う柔道なんですね。

 もう・・・過酷という言葉でしか言い表せない練習・・・・その練習をたくさんしたものが勝つという世界なんです。

 こんな世界を覗き見ると、格闘技の世界のすごさを垣間見るようです。身体も精神も鍛えられるということなのでしょうか。

 機会があるならば、こんなすごい試合を見て見たいと思ったのでした。

 格闘技やる人にお薦めの一冊です。それ以外の人にも・・・・いろいろ悩んでいる方にもかな。
                                    依田 美恵子
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