リンゴの皮むきに挑戦

2017年05月02日 | 家族
事務所の玄関に郵便屋さんの姿が見えました。思わず「ビービ―しゃんが来た」と口に出ました。なんと40年も前、今の社長が幼い頃、まわらない口で毎日郵便屋さんの来るのを待っていました。

 それが「ビービーしゃん」でした。何十年も忘れていたのに・・・・・こうやって古い話が出てくるのは危険かも(笑)

 このお休み中、冷蔵保存していたリンゴの消費をはかるべく、皮をむき始めました。傍にきたちーちゃんが私に切らしてと言います。はいはいどうぞと言いましたが、カットはできるのに、皮むきができないのです。
 
 まあ当然といえば当然のこと。いい機会だから、教えることにしました。しかしいつものマイ包丁ではなくて私の包丁なので、恐怖が先にたって逃げ腰です。

 できないを連発です。でも何事も挑戦する気持ちが大切です、ここでできないを認めてしまえば、すべてのことをそうするでしょう。

 包丁は一人で向かってきません。コントロールするのは使い手です。

 逃げ回るちーちゃん昼食もいらないとか。「あーそう、夕食も明日の朝飯も食べないのね」と私に念を押されました。

 それには慌てたちーちゃん、リンゴの皮むきに再挑戦です。ベソをかきながらもなんとか恰好になりました。

 昼食のあと私の傍にきました。

 ずっと怖いと言ってやらないではいられないこと。バーバはいつまでちーちゃんの面倒をみれるかわからないこと。だからなんでも覚えていって欲しいと。さっきできるようになったじゃあないのと。

 キッチンに戻ったちーちゃん「もう1個剝いてもいい」と。まだ7~8個は冷蔵庫にあるから、毎日むいたら自信がつくでしょう。

 谷底に子を落とすライオン・可愛い子には旅をさせろ、ではありませんが、どうしても過保護になりがちな、大人の中の一人っ子です。

 ちーちゃんに私の左手の人差し指の傷を見せました。小学校に上がるかどうかの頃からウサギの餌取りをしていたのですが、その時の鎌の傷です。

 その頃の同じ年頃の子が鎌を持っていたかと言えばそれほどでもなかったでしょう。私は隣の3つ上のお姉さんにくっいていたから、早かったのですが。

 傷跡は大分薄れてはきましたが、その数は10ケ所をくだりません。一番ひどいのは先っぽを切り落としてしまったことです。鎌で切ってしまったら、辺りにある餅草を揉んで傷口に当てていました。

 そりゃあ多少は痛かったでしょうが、これでお医者にいくこともありませんでした。

 一つ傷を作った旅に、いろんな知恵がつきました。

 それでも今でも包丁で切ってしまうこともあるんです。

 知識があっても経験とは違うのだと、教えた日でした。でも母親代わりも難しいなとも思った日でもありました。

                                           依田 美恵子
    軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


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