3度目の正直・・浴室換気乾燥機

2009年08月06日 | 住まいづくり
我が家にINAXから、浴室換気乾燥機の電源電線接続部についての検査のお知らせが届いた。事前に会社にも、再再度の検査が必要なのでとの連絡があったから、いつくるかなーと待っていた。

 最初は平成18年9月だった。経済産業省から点検要請がでたのは。当社でもその要請を受けて、浴室換気乾燥機の事故がおきているメーカーを設置いただいているお客様のお宅に、工事担当の技術者と設備担当の熊谷さんが、確認にお伺いしてしっかり施工できているのを確認した。

 しかしながら20年7月あらためて経済産業省から依頼が出た。点検を済ませたはずの物件から、焼損事故が発生したからであるとのことだった。これは点検すべき場所にリングスリーブが装着されていたため、接続状況を十分確認しないままに問題なしとして報告していた会社があったということらしい。

 この時も再度点検を済ませた。施工した担当者は、自分の施工に絶対の自信を持っていて、再点検は必要ないですとは言ったが、これはあくまでお客様に安心して使ってもらうためであるから。

 今回の件、決して浴室換気乾燥機自体に欠陥があるのではなく、あくまで施工に問題があるのである。

 そして今回3度目である。顧客の立場である私でさえ・・・いい加減にして欲しいと思う。

 さすがに今回は、経済通産省もINAXを含む関係事業者に強く出た。施工業者にまかせておいたのでは埒があかないということなのだろう、保安機構という第3者機関がつくられ、今回はそこが点検及び改修を行なうのだという。

 こんな状態の施工が事故をおこすという写真を見れば、本当に技術に問題ありだと納得してしまう。お客様には絶対見えない場所である。

 仕事に一手間かけるかかけないかと、問われる仕事とも言っていいかもしれない。

 その昔、材木を買っていただいていた工務店さんの協力会で、「そんなに安い手間で採算がとれるのですか」と隣席の電気屋さんが、某ハウスメーカーが出す安い仕事が話題になった時、私は思わずたずねてしまった。その人は「それはそれなりの仕事だから・・・」と声をひそめ。それはそれなりの仕事・・・彼は「3つ止めるとこなら1つとかさー」なんて言ったような記憶が・・・・。その時背筋がゾーッとした思いだけが強く残っている

 正直であろうとしても出来ない価格というものがあるらしい。だから物の価格にはそれはそれなりに意味があるということなのだろう。

 家づくりだけではなかろうが、安さばかりを求めると、安全というリスクが大きくなるという現実を見たような気がした。
依田 美恵子

    軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


【 中島木材のホームページは こちら


ポチットお願い!にほんブログ村 住まいブログへ
にほんブログ村 住まいブログ
ブログランキング・にほんブログ村へ
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 老後(?)の時間つぶしに最... | トップ | 劇的とまでは言いませんが。 »

コメントを投稿

住まいづくり」カテゴリの最新記事