老い支度・・・体力勝負です。

2011年04月05日 | お片付け
友人の無人の実家に息子が結婚と同時に住むことになったという。急遽片付けのお手伝いに駆けつけた。

 近くにお店のない地域だったせいもあるのだろうか、備蓄の量が半端ではない。それなりに金銭的な余裕があったという証なのだろうと年の功で思ってしまう。

 ガラスの食器がお好きだったらしく、おびただしい数だった。薄手の高級品を手にして、これを使う機会があったのだろうかと思いを馳せてしまう。

 若夫婦2人には似合いそうも無い古物物を整理し、すべての食器を漂白したら新品のようになった。

 ガラスの食器の量の割合にしては、陶磁器が少ない思ったら、葬儀の際片付けて大きなダンボール箱に納まっていた・・・・友人と2人で今日は見なかったことにしょうと。

 葬儀の時に故人のものは、とりあえず小屋に移されたのであろう。ここもいっぱいなのと中をのぞいたら、これを片付けるには生半可ではないエネルギーを要することがわかった。

 姉に母の形見分けの着物を選んで欲しいと言われていたので、母のタンスを開けた。
母の葬儀以来、母のことをなるべく考えないようにしてきていた・・・・涙が溢れるから。泣かないわよ、と言ったら弟に心に余裕がないからだよ、と言われていたけど。

 母のタンスを開けて、その1枚1枚をはおった日々がよみがえってきて号泣した。
形見分けなんて仕事をひきうけたことを後悔した。こんなに辛いことだとは思わなかった。

 DNAが同じらしく、母の洋服は私にあつらえたよう。こんなことだったらもっと早くに貰っておけば良かったわ。

 姉と2人で午後の一時で母の物をそれぞれに片付けた。
ふと思った、私の物を片付けるとしたらこれだけの時間ではすまないだろうと。

 増やさない努力をしているし極力減らしてもいる。
老い支度・・・・先のことだと思ってはいけない。片付けはまさに体力勝負である。

 物が欲しいのは若いということだとこの頃つくづく思う。

 それにしても私のクローゼットに母の分が加わったのは事実である。処分するには心に時間を与えねばなるまいと覚悟したのである。

                依田美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


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