【師走初旬の早朝。特急にとび乗った。さてさて行き先は?】
****************************************************
早くも師走である。何かと忙しい師走である。
この時期、ちょっとした不注意。空き巣はそれを見逃さない。
12月の初めの深夜、自宅の電話が鳴った。
電話の相手は愛知に住む娘からだった。
「さっき、10時過ぎに仕事から帰ったら部屋が荒らされてる。」
泣きながらの電話であった。
仕事柄彼女、アパートへの帰宅時刻は毎晩午後10時過ぎだ。
帰宅したら玄関のオートロックが開いていたという。
室内灯をつけたら、部屋が荒らされていたというのだ。
「警察に通報したんか?」(私)
「まだ~。」(娘)
「すぐに、通報せ~よ。」(私)
「はい。《泣き声》」(娘)
しばらくして、こちらから電話を入れる。
「今、警察から4名来て現場検証と事情聴取されてる。」(娘)
0時半、娘から電話が入る。
「今、終わったけど隣にも空き巣が入って被害に遭って
通報したみたい。警察、隣に移動したわ。」 (娘)
「明日、お父さんに行ってもらうから気を落ち着けて。」(奥さん)
と、いう訳で早朝、自宅を出発。愛知県に向かったのだ。
****************************************************
午前11時。娘と対面。気を取り戻していたが生気が無い。
調べた結果、500円玉を貯めていた貯金箱(10数万円)と
貴重な指輪が盗られていたということだ。
警察曰く。「通帳やキャッシュカードは足がつく。パソコンは
目立つのでプロは盗らない。」そうである。
この時期、この手口が多いそうだ。警察もこの手の事件の
連続で右往左往の毎日だそうである。
師走。毎日戸締りをして出かけているつもりでも
忙しさで不注意。娘もベランダの鍵をかけ忘れて
出勤したようだ。格好のターゲットになったようだ。
色んな契約書も散乱していたのだが、それには触れず
現金等、すぐに生活の足しにするものばかり。不況のせいだ。
でも、玄関ドアの暗証番号を知られたとしたら拙いので
管理会社に通告して来てもらい、暗証番号の変更をした。
【都会でもシャッターを下ろしている商店街。不景気なんだね。】
****************************************************
不景気のこのご時世。空き巣は狙っているんだね。
もし、空き巣とはちあわせしてたら命の危険も、、、。
今回は不幸中の幸いだ。
次の日、娘は早朝から東京出張だという。
居酒屋で娘と二人。「不幸中の幸い、励まし会」と称して
酒盛りをしながら人生について、多いに語り合ったのだ。
娘との別れ際、娘から出た言葉。
「今日は遠い所から、そして朝早くから、ありがとう。
ほんまに、とっても嬉しかったよ。」
事件で仕事を休んで、駆けつけたこととは裏腹に
親として、貴重な体験をさせていただいたと感謝した
師走のある日の出来事でありました。
【都会のイルミネーションは、何かを語っていると思いました。】
****************************************************