拓哉君。クランクアップ報告、ありがとう!
そして、おめでとう!!
武蔵の話をいっぱいしてくれた、夕べのわっつ。
あの太秦のスタッフさんに、
「今回使った刀は、木村さん以外には絶対に出しませんから。」
って、ね、最高の賛辞ですよね。
そして、その後
「木村さんがもう一回京都に戻って来てくれた時に、使いましょう」って。
拓哉君のものつくりに向かう姿勢を認め。人柄を認められ、
そして、拓哉君の力を認めて・・・そうして生まれた、絆。
そうだよ、拓哉君、
皆さんの期待に合わせ、今度は時代劇の映画を・・・。
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ここで、皆さんに報告させていただきます。
ドラマ「宮本武蔵」が、先日無事撮影終了しました!
クランクアップは、2月22日、トリプル2。
スケジューラーさんの粋な計らいなのか、
最後は巌流島の戦いのシーンでクランクアップしました。
撮影が始まってから約2ヶ月半ぐらいかな。かかったんですけど。
今までいくつか時代劇に参加させてもらったんですけど
今回は初めて京都の太秦の東映さんで撮影させていただきまして・・・
一新というか
もう一度初心に戻って参加させていただけたかなと思います。
内容的には、やらせていただいたキャラクターがキャラクターなので、
ハードさとしては、MAXだったんじゃないですかね。
沢村一樹さんと共に、
なにせ、ロケで、一番人間の力が、どうにも及ばないのは日照時間。
あのね、日照時間に、追われながら、最終的に無事撮影は終了出来できたんですけど
肉体的にも精神的にも、今回は、ぐぉーっと追い込まれてやった作品だったから
終わった瞬間に俺どうなるのかなと思ってて、終わりが見えて来た時に
ちょっとセンチになってたんですよ。
あ、ほんと、宮本武蔵終わっちゃうなっていう
太秦のスタッフの皆さんとも、すごくいい時間が過ごせたと思ってたんですよ。
日照時間という、限られた中で撮影をしてると、自分個人的なセンチな部分は、
「とりあえず。すいません、置いといてください」という感じで
「はい!いくぞ本番!」
「いいよ。次!まわしてけ!まわしてけ!」って感じで、
気付いたら
「あれ?これ終わってねぇ?」という感じの終わり方でしたね。
監督から花束を受け取って、握手をさせていただいた瞬間には、もう、周り真っ暗で、
本当にギリギリ撮影出来たんだなと。
まあ、今回も改めて、振り返って考えてみると、
皆さん力を貸していただいた、共演者の方だったり、スタッフの方だったり
本当に感謝していますね。「ありがとうございました」
宮本武蔵への質問、1
「香川さんとの共演裏話、教えて下さい!」
そうなんですよ、再び共演させていただきまして。
香川さんは、沢庵和尚という役をやってくださったんですけど、
香川さんがいてくれる安心感って、でかいですよね。
現場もそうですし・・・
香川照之さんというパーソナルが存在しくれているだけで、
なにか、どこか、熱くなれる部分、スムーズになれる部分。
また、ほんとに、些細なシーンなのかもしれないけど、
非常に、内容が、濃くなれるんですよ。
やってても楽しいですし
ワクワクさせてくれる共演者、僕にとって、
非常に嬉しかったです。
そんで、この、吊るされるシーン。怖くなかったですかって事ですが
しんどかった事はしんどかったけど、僕は高い所に対する恐怖心は無いので、
「どんどん吊っちゃってー!!!」という感じのシーンになってますよ。
結構。
ほんと、今の撮影手法だと、
いろいろなフォローが、吊るされる側にもあったりするじゃないですか?
過去の諸先輩方がやってきた「宮本武蔵」は、
このシーンどうやって撮影したのかな?とか、本当に思いましたね。
今だから、カイロがあったりとか、ヒートテックがあるじゃないですか
けど、昔はホッカイロも、ヒートテックもないじゃないですか、
その中で、先輩方はどうやって乗り越えたんだろう?っていう。
すごく、精神的な部分が大きいんじゃないかと思いますけど、
改めて感じましたね、今にバトンを繋いでくれた人たちが、いかに苦労されて、
いかに熱くて、気持ちを込めて、作品作りをしてたのかというのを、もう一回考えましたね。
そしいて、もう一枚。
「宮本武蔵スタッフブログに、撮影の様子が紹介されていました。
宮本武蔵の撮影に関わっている“縁の下の力持ち”なスタッフの皆さんにまつわるお話も聞きたいです!」
いやぁ、ほんとに、”縁の下の力持ちだらけ”の現場。
ハンパないっすよ!今回は、
もちろん、撮影に、おもだってやってくださったスタッフで
僕「MR.BRAIN」でお世話になった型なんですけど、唐沢さんというカメラマンの方が。
本当に色んな所からシーンを切り取ってくれて。
「こうでしょう」「こうでしょう」
監督が「こういう絵にしたい、こういう演出にしたい」という事を言うんですけど、
唐沢さんの手に掛かると「こういうのもあるよ、あんなのもあるよ」と、
その場でぱっと閃いた事を、すぐに行動に移して下さって・・・。
あとは・・・持道具の島さんというスタッフがいるんですよ。東映の。
島さんがねぇ、見たらびっくりしますよ。
両手の親指、人差し指、中指、計6本の指に絆創膏を貼りまくって、
寒い中で荒縄を締めたりとか、わらじを、こう、ぎゅっと縛ったりとか、
乾燥して寒い中での作業だから、手がヒビだらけになってるんですよ。
そんな島さんが、毎日毎朝「おはようございます」って、現場に入ると、
自分が、武蔵が履くわらじをぎゅっと締めてくれて、
そういう一個一個が、非常にやる気を出させてくれるというか
改めて、自分が考えて来た以上の、力を、本番に与えてくれるような感じがありましたね。
それ以外も、衣裳部の松田さんとか、植田さんとか・・・
最初は、「このクソガキ」とボロクソ言われましたけど、
最後終わった時には、目頭がお互いに熱くなるような存在でいてくれたし。
もうひとり、美術の極波さん。
「そんなこと言わないでくださいよ」って、言ったんだけど
「今回使った刀は、木村さん以外には出さないんで。木村さん以外絶対に出しませんから」って。
「木村さんがもう一回京都に戻って来てくれた時に、あの刀の鍔も、組み替えて使いましょう」と、言って下さったり。
ほんと、すごい、
縁の下の力持ちというか、下ではないですね。
お互いに乗っている感じで、
下って言うものは、リアルに、板の間とかするんだけど、
同じ目線で作業させていただいたなと思います。
あとは、ほんとにアクション部。
今回、宮本武蔵という人物を表現する上で、
体中が痛みを味わう中
「全然大丈夫っすよ!」「本番はえげつなく当ててください」と、
言ってくれるアクションチームの存在、
彼らのスタンスというか、彼らの向き合い方を現場で見せられたり、感じたりした上では、
やっぱ、生半可な事は出来ねぇなと思いました。
巌流島のシーン。
佐々木小次郎を演じて下さった沢村一樹さん。
非常に、お仕事では初めてなんですけど、
ほんとに・・・結構殺陣の練習で、
佐々木小次郎が持っている刀っていうのは、異様に長いんですよ、
異様に長いと、異様に重いんですよ。
それをいかに、スムーズに早くすることが出来るかというと
だんだんと手首に負荷もかかってきて、
歯を食いしばりながら沢村さんやってくださっていたんですけど、
自分が抱えているマイナス部分、痛みとか苦しみを一切周りにぶつけない人で
すごくドライに、クールに、佐々木小次郎をやってくださったなぁ。
プライベートでも何度も一緒に飲みに行ったりご飯を食べたり、もらいましたね。
今、現在は、兼崎監督をはじめとして、編集スタッフが
ものすごい編集作業中かと思うんですけど、
出来上がりが非常に楽しみですね。
巌流島がどういう緊張感になっているかも楽しみだし、
自分が参加してないシーンとかもあるじゃないですか。
ようは、ユースケサンタマリアの又八と香川さんそういうのも早く見てみたいですね。
色々と大変な撮影ではありましたが、
満足していただける作品が出来た事を約束したいと思います!