批評の声が兄弟に向かう時

　広瀬アリス、広瀬すず
　石田ひかり、石田ゆり子
　上白石萌音、上白石萌歌

　というように、日本の女優業では姉妹で活躍する事例が幾つかあります。

　ただ、女優、俳優業の難しさはテレビ、映画というわかりやすい形で出演し続ける場合、切符を購入し鑑賞しなければならないミュージカルや舞台に出演が多いと

　「彼、最近見ないね」

　と言う形で勝手に評判が下がる、という具合です。

　サッカーでもフィリッポ・インザーギとシモーネ・インザーギ、チアゴ・アルカンタラとラフィーニャ・アルカンタラという、兄弟揃ってプロであり、代表招集経験ありという具体例があります。

　ただ、代表歴、国籍に違いはありますし、インザーギ兄弟にょうに

　選手生活全般では兄であるフィリッポの方が名声を得た
　しかし、指揮官となった現在では逆転している

　という声が聞こえるように、ファンの関心はより大きくなります。

　特にアルカンタラというチアゴとラフィーニャの性は「母親」のもので、それは父親が

　「偉大なるマジーニョの息子である事を自然に防止するため」

　に名付けました。

　そう、マジーニョは１９９４年ワールドカップで優勝した、セレソンのマジーニョであり、それはｼジダンが息子たちに「エルナンデス」という妻の性を付けた事例と同様です。

　ただ。ミランとマルディーニ一族に代表される「親子鷹」よりも、むしろ年齢が低く評価が反応しやすい兄弟間の方が周囲の喧噪に集中力を削がれやすい印象を受けます。

　先週火曜日２１時から放送が始まった関西テレビの「スクール・ポリス」

　たまたま視聴していると、教師が生徒に

　「お兄さんは優秀な成績で卒業したのに、お前は何だ」

　という一言に激高し、椅子を窓ガラスに投げつけ壊すという場面がありました。

　兄弟、姉妹の間柄はそれだけ複雑と言う意味合いではないでしょうか。