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塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

選手と指揮官の間にあるダブル・スタンダード

2014-02-23 17:03:01 | 日記
 客商売に就いている方はお気づきでしょうが、基本、陳列というのは自分の感性ではなく、本社から送付された資料通りに並べるのが基本です。

 ですから個人商店以外のスーパーでは、食料品、衣料品の区別なく、マニュアル陳列を尊重しないといけないのですが、ここに大きな矛盾があります。

 つまり、店舗によって入荷数、坪数が異なる為、本社の指示を尊重すればするほど「齟齬」が生じてしまい、皮肉にも自分の感性で陳列を行う羽目になるのです。

 当たり前ですが、店舗ごとに配布する資料をそれぞれ作成するだけの人員とゆとりがあるわけないのですが。

 「マニュアル通りに並べていないとその点を指摘され、自分の感性を発揮したとしても指摘される」

 サッカーで言えば監督の意図、戦術を順守し約束事を守って動いているにも関わらず、自分の想像力をもっと養えと言われているようなものでしょうけれども、この匙加減が本当に難しいのです。

 例えばサッキが提唱したゾーン・プレス。

 この戦術は基本、サッキが描く方法論を尊重しなければ前線からのプレスとダイレクト・パス、そしてオフサイド・トラップという約束事が破綻してしまいます。

 でも、ファン・バステンを筆頭に、選手達は日々の練習の負荷が大きすぎて疲弊してしまったわけです。

 そしてグリットのように、自分の閃きを見せることで観客が沸き、同時に勝ち点3を得られると捉える選手からすれば、サッキの指示を順守することは苦痛でしかなかったのです。

 ファビオ・カペッロ政権に移行しますと、グリットはサンプドリアとミランを行き来するようになり、最終的にはチェルシーに移籍し、そのままプレイング・マネージャーとなります。

 監督からすれば

 「自分の指示を果たせない選手は不要」

 と思う物ですが、一方でお前たちの感性を大切にしろという。

 日本でなくともこのダブル・スタンダードが選手たちの悩みの種になってきたことは事実でしょう。
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