goo blog サービス終了のお知らせ 

塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

選手の移籍について思うこと

2010-03-22 16:10:07 | 日記
 1997年ガンバが獲得したカメルーン代表パトリック・エムボマは、強烈な輝きを僕たちに残して翌1998年イタリアのカリアリに移籍しました。
 このエムボマとレッズが今季獲得したサノには、同じ共通点があるんです。
 同じ共通点とは「現役の代表選手ではあるが、所属クラブでは出番に恵まれない。」という共通点です。

 エムボマは当時所属していたパリ・サンジェルマンからガンバに移籍し、サノは1FCケルンからレッズに移籍しました。一つ異なるのはサノの場合、かつて師事したフィンケが指揮を執るクラブに移籍したが、エムボマの場合全く未知の世界に挑戦したと言う事です。エムボアはカリアリからパルマへ移籍した際中田英寿の同僚になりましたし、日本でも東京ヴェルディとヴィッセル神戸に所属しました。ですから日本にとって非常に馴染みのある選手になりましたし、彼自身今でも日本には良い印象を持っているようです。

 エムボマの活躍例は稀な部類に入るとは思いますが、アフリカの選手が日本で活躍する可能性が高い事は、この事例からも判断できます。

 資金面ではJ1は欧州諸国に太刀打ちできませんから、
 「30半ばになりつつあるベテラン選手を獲得する」
 「指揮官の顔を最大限活用する」
 これらの方法で、アフリカと欧州から選手を獲得したらどうでしょうか。

 例えば清水のヨンセンがグランパスエイトに入団した時がそうでしたし、外国籍の選手ではありませんが、ガンバの西野監督が古巣のレイソルから、明神を引き抜いて中盤の仕事を任せた事が、クラブの躍進に繋がった例が挙げられます。

 ですからこれからのJ1には、専任のGMを置く事ももちろんですが、監督の人脈を活かした選手獲得も大きな要素になってくると思います。エムボマのように今が売り時と判断したら、契約更新よりも潔く相手先に手放し、また新しいサイクルで選手を獲得する。

 選手は物ではなく感情の伴った生き物ですから、全ての移籍が成功するわけではありませんが、日本も欧州同様「選手の移籍」について、新たな検討の時期に差掛かっていると僕は思います。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 彩りが増えた2010年のJ... | トップ | 昨日の山雅とパルセイロ »

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

日記」カテゴリの最新記事