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塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

使い捨ての今の世界

2010-10-17 16:02:38 | 日記
 今の時代、「転職」は非常に大きな決断とリスクを伴います。

 今はどんな企業で
 「非正規」

 の社員を増員する事で、給料や有給休暇を含むコストの削減に励んでいますし、
厳しい競争は内外まで波及していますしね。

 僕自身も転職の考えは、幾度も頭をよぎっています。

 スーパーの仕事は毎日重いダンボールを運ぶために体を酷使しますし、盆、暮れ、正月
すら休む事はできません。

 でも転職を考えた時、仮に成功したとしても今まで培ってきた事は、確実に役に立たない
でしょうね。

 僕は以前
 「小刻みな成功体験」

 という自分の考えを述べてみましたが、その成功体験を得られるかどうかが転職の成功の
是非を占う気がします。

 サッカー選手だって移籍に成功と失敗は付き物です。

 長友と香川という、世界的には無名の日本人選手2名が、新天地で弾けるような大活躍を
見せている半面、カカやフレブのように故障やレンタル移籍の繰り返しで、土台が崩れ去ろう
としている選手もいます。

 僕たちファンは、大物選手に限らず選手の移籍話が大好きです。

 例えば
 「カカがレアルからインテルに移籍するのではないか?」

 という話を耳にすれば、僕のようなインテルファンだけでなく多くのファンがその記事を
読むはずです。

 でも選手からすれば移籍話は面白くはないでしょう。

 カカの場合自身の故障という問題もありますが、ポジションの重なるメスト・エジルが、
モウリーニョの信頼を勝ち取りつつある今、状況が芳しくない事は本人が一番わかっている
はずです。

 でも名誉挽回のチャンスも与えられずトレード要因、つまりお払い箱になることだけは、
どんな選手でも嫌でしょうね。

 特にカカのようにワールドカップ、チャンピオンズ・リーグ、バロンドール受賞経験者で
あれば。

 今日本に限らず世界中で多くの労働者が
 「使い捨て」

 の存在に切り替わろうとしています。

 サッカーはその時代の世相を反映しているスポーツですが、尚更の事今の現状を反面教師に
して選手やクラブ職員、そしてファンが

 「かけがえのない存在」
 として捉えなおす事が必要だと思うのです。
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コンバートの成功の有無

2010-10-17 02:17:14 | 日記
 僕は今働いているスーパーに勤務して6年になりますが、その間に1回部署
移動を経験しています。

 そして近日中2回目の部署移動になるようです。

 店の雰囲気はわかっていても一から勉強することもありますし、電話対応や
伝票記入など改めて僕の真価が問われるわけですから、正直今から緊張している
面があります。

 サッカーの世界では
 「コンバート」
 
 が僕らの会社でいう部署移動にあたりますね。

 コンバートの成功例でいうと
 ジャンルカ・ザンブロッタのMFからサイドバックへの転向
 ティエリ・アンリのウイングからセンターフォワードへの転向

 が挙げられますね。

 彼らに転向を促したリッピとヴェンゲルが、彼らのどこにコンバートの要素を見出した
のかわかりませんが、体力や脚力だけでなく、精神面や日頃の言動を加味して決断したの
でしょうね。

 日本代表もかつては大掛かりなコンバートで、チーム層を厚くしようと考えた時期があるん
です。

 それはプロ化以前の1989年ごろの事。代表監督が横山謙三氏の頃です。

 横山監督は当時の最先端の戦術
 「3-5-2」
 を日本でも導入しようと決断しましたが、脚力のあるウイングバックがどうしても見つかり
ません。

 ではどうしたかと言うと本来FWの選手を(その例が三菱の福田正博ですが)ウイングバック
で起用したんですね。

 でもこの場合は選手の特性よりも、監督の戦術を補うことが目的でしたから、うまくいくはず
もなく横山政権は短命に終わりましたが、どちらにしても選手をコンバートすることは、非常に
難しいことに変わりはありません。

 今は選手に多様性が求められる時代ですが、器用貧乏に陥らない為にも過度な選手起用は避ける
べきだと感じます。

 
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