5/15 共同通信の記事によれば
「メルトダウン(全炉心溶融)が判明した福島第1原発1号機で
東京電力は15日、地震から約5時間後の3月11日午後7時半
には燃料の損傷が始まり、16時間後の翌12日午前6時50分
ごろには大部分の燃料が原炉圧力容器の底に溶け落ちていたとの
暫定評価を発表した」
原子力保安院が発表している原発の状況では3/11 16:36 に
非常用炉心冷却装置が注水不能になったとある。それから3時間後に
燃料の損傷が始まったわけだ。この数日3/12の海水注入を管さんが
止めたとか止めないとか、それに関連して原子力安全委員長が「自
分は再臨界なんて言ってない」と激怒したとか、的外れな話ばかり
がニュースで流れる。
まず問題の一つは12日の早朝に1号機がメルトダウンしたという
ことを東電の関係者や政府がいつ把握したのかだろう。2ヶ月経っ
てからなどという話なら全国にある原発を即刻停止してもらいたい
と思う。保安院の報告には10条通報、15条事象という文言があ
るから少なくとも冷却不能の状態に陥っていることは11日の内には
政府や東電は分かっていて12日午前中には燃料損傷の恐れがある
という発表をした。さらに11日の夜には1号機の建屋内で高濃度の
放射能が確認されて、圧力容器や格納容器が破損している可能性が
大きいことも予想はできたはずだ。なぜ国民は何も知らされなかったか。
電源を喪失して計器類も使えず東電がその後の状況を把握できなかった
ということも言い訳のひとつではあるだろう。基本的に理系の人という
のは事実と認識できること以外は話せないところがある。憶測や推測
に意味を感じない実証主義で、推測で言ったことが事実と違った時に
非難されるのが嫌なのだろう。
しかし原子力に関することは、国民の生命や健康や生活や財産に直接
関係する重大な事柄なのだ。最悪を想定し被害を回避するのは当然な
のではないか。原子力行政に関わるたくさんの機関や組織やそこで仕
事をしている専門家たちが誰一人そんな風に考えていないのだとした
らやはりすべての原発は即刻止めるべきだと思う。
数日前東電の副社長の会見を見ていて、この期に及んでもなお地震で
原発の設備が壊れたことをあまりおおっぴらにしたくない。できれば
あくまで想定外の津波で冷却機能が喪失したことが今回の事故の主要因
と印象づけたいという感じが見うけられた。そのあたりには前に書いた
原発を売りたい国(日本も含めてアメリカやフランスや韓国など)に
とって「原発は壊れる。原発は危険」という印象はもたれたくないのだ。
ただ容器が壊れているのでなければ注水した水があんなにじゃんじゃん
建屋の中にもれてくるのはおかしいと、そろそろ小学生でも気がつくように
なっている。
今さら前のことを蒸し返してもと感じる人は多いかもしれない。しかし
原発事故はまったく終息はしていない。専門家の中には水蒸気爆発の可
能性を示唆する人もいる。今度また何か起こった時に政府や保安院が
今までとうって変わってちゃんとやるなんて到底思えない。繰り返すが
とにかく大人の何倍も放射能の影響を受けやすい子どもや若年層の被爆
には常に留意してほしい。
一説によると50を過ぎれば放射線の影響はかなり
少なくなるらしい。年を取ったら放射能にでも勝てるってことは
人間は意外と凄いのかもしれないとこのところ
妙な感心の仕方をしている。
「メルトダウン(全炉心溶融)が判明した福島第1原発1号機で
東京電力は15日、地震から約5時間後の3月11日午後7時半
には燃料の損傷が始まり、16時間後の翌12日午前6時50分
ごろには大部分の燃料が原炉圧力容器の底に溶け落ちていたとの
暫定評価を発表した」
原子力保安院が発表している原発の状況では3/11 16:36 に
非常用炉心冷却装置が注水不能になったとある。それから3時間後に
燃料の損傷が始まったわけだ。この数日3/12の海水注入を管さんが
止めたとか止めないとか、それに関連して原子力安全委員長が「自
分は再臨界なんて言ってない」と激怒したとか、的外れな話ばかり
がニュースで流れる。
まず問題の一つは12日の早朝に1号機がメルトダウンしたという
ことを東電の関係者や政府がいつ把握したのかだろう。2ヶ月経っ
てからなどという話なら全国にある原発を即刻停止してもらいたい
と思う。保安院の報告には10条通報、15条事象という文言があ
るから少なくとも冷却不能の状態に陥っていることは11日の内には
政府や東電は分かっていて12日午前中には燃料損傷の恐れがある
という発表をした。さらに11日の夜には1号機の建屋内で高濃度の
放射能が確認されて、圧力容器や格納容器が破損している可能性が
大きいことも予想はできたはずだ。なぜ国民は何も知らされなかったか。
電源を喪失して計器類も使えず東電がその後の状況を把握できなかった
ということも言い訳のひとつではあるだろう。基本的に理系の人という
のは事実と認識できること以外は話せないところがある。憶測や推測
に意味を感じない実証主義で、推測で言ったことが事実と違った時に
非難されるのが嫌なのだろう。
しかし原子力に関することは、国民の生命や健康や生活や財産に直接
関係する重大な事柄なのだ。最悪を想定し被害を回避するのは当然な
のではないか。原子力行政に関わるたくさんの機関や組織やそこで仕
事をしている専門家たちが誰一人そんな風に考えていないのだとした
らやはりすべての原発は即刻止めるべきだと思う。
数日前東電の副社長の会見を見ていて、この期に及んでもなお地震で
原発の設備が壊れたことをあまりおおっぴらにしたくない。できれば
あくまで想定外の津波で冷却機能が喪失したことが今回の事故の主要因
と印象づけたいという感じが見うけられた。そのあたりには前に書いた
原発を売りたい国(日本も含めてアメリカやフランスや韓国など)に
とって「原発は壊れる。原発は危険」という印象はもたれたくないのだ。
ただ容器が壊れているのでなければ注水した水があんなにじゃんじゃん
建屋の中にもれてくるのはおかしいと、そろそろ小学生でも気がつくように
なっている。
今さら前のことを蒸し返してもと感じる人は多いかもしれない。しかし
原発事故はまったく終息はしていない。専門家の中には水蒸気爆発の可
能性を示唆する人もいる。今度また何か起こった時に政府や保安院が
今までとうって変わってちゃんとやるなんて到底思えない。繰り返すが
とにかく大人の何倍も放射能の影響を受けやすい子どもや若年層の被爆
には常に留意してほしい。
一説によると50を過ぎれば放射線の影響はかなり
少なくなるらしい。年を取ったら放射能にでも勝てるってことは
人間は意外と凄いのかもしれないとこのところ
妙な感心の仕方をしている。