黒部五郎岳に登った翌年、眼前で見た鷲羽岳、水晶岳の素晴らしい風景に見せられて、
再度、ほぼ同じルートで挑戦した。
前回で様子が分かっているので、山の写真も足りない所などを補うことができた。
鏡平では鏡が池に槍や穂高連や周囲の森が映った記念の写真を撮ることができた。双六岳
からの展望、三俣蓮華岳からの展望は2度見ても飽き足りない素晴らしさだった。水晶
小屋は古くて狭くて、かつすし詰め状態で、夜中に人をよけて通るのが至難の業だった。
(その後、小屋は建て替えられたと新聞記事を読んだ)。水晶岳は黒岳とも呼ばれる。
登山道脇の黒っぽい石を磨くと水晶が出てくると通りすがりの人から教わった。
帰りは水晶小屋からワリモ岳を通り、そこから分岐して黒部川源流コースを辿った。
黒部川源流の一滴の水を集めてお湯を沸かし、コーヒーを飲んで一服した。源流からは
三俣山荘に登り返し、三俣蓮華岳の巻道を通って、双六小屋、鏡平、小池新道を通り、
夕刻20時頃に新穂高温泉の駐車場に到着した。水晶小屋を4時半に出発して、15時間
以上のロング歩行であった。
余談だが、この後、数年後に三俣蓮華岳までのコースを再度登ったので、このコースは
3回挑戦したことになる。この時は、相棒がアザミの調査に行くと言うので付き合った。
アザミは結構な荒れ地に咲くことを知った。
追記:平成27年9月に雲ノ平へ出かけた。有峰湖経由で折立に車で入って登山を開始
した。太郎平を通り過ぎ薬師沢小屋に一泊し、翌日、雲ノ平を目指して急登を登り
雲ノ平にでて、紅葉や周囲の山々を眺め、その日は高天原温泉に下って宿泊した。
翌日は黒部川の縁を通って薬師沢に戻り、さらに太郎平に戻って3泊目をとって、
翌日、折立に帰着した。この間、雲ノ平や高天原からは水晶岳や鷲羽岳が眼前に聳え
立ち、その姿は、周囲の紅葉と相まって素晴らしい景色を呈してくれた。
以上です。