8月25日に、中央アルプス最南端の2000m峰、摺古木山(2168m)へでかけて きました。昨年9月に相棒のトリカブト観察に同行して出かけた山です。30年位 前に一度登ったことがあり、今回で3回目です。昨年は林道歩きで時間が無くなり、 山頂までたどり着きませんでした。今回は仮ゲート(ロープが張ってある)ロープを 外して、林道終点まで4輪駆動で行くことができました。林道終点(駐車場)には、 松本ナンバーの先客(ジムニー)が1台留まっていました。 林道は昨年と比べるとかなり荒れていて、4駆でないと無理と感じました。昨年は 途中で崖や道路の工事がされており、道路も整備されたのだと思った次第です。 今回の登山では、登山道を覆い尽くす笹原に往生しました。1.2m位の笹に 覆われ登山道が殆ど見えないのです。笹のかき分けが大変でした。昨年はそれ程 でもなかったのに、今年は手入れができていません。 昨年、トリカブトの調査に来たので、川沿いの湿ったところに咲いていることを承知 しており、開花には少し早いかと思いましたが、何とか咲き始めのトリカブトを見つける ことができました。2000m位の日当たりの良い登山道にはリンドウが青い蕾を付け、 また笹の陰には「セリバシオガマ」が白い可憐な花をつけていました。セリバシオガマは 意外に沢山咲いていました。稜線にでるとハクサンシャクナゲやアズマシャクナゲが 至る所に生えており、来春、花の咲く時期に来たいと思うに至りました。緩やかな登り を続けると山頂に到達しました。軟弱な登山でしたが、山頂に着くとやはり達成感が あります。前方には安平路山(200名山)があり、その先には雲に半分隠れた中央 アルプスの山々が横たわっています。嘗て来たときは、山頂からの見晴らしは殆ど ありませんでした。周囲の木を切ったのか、枯れたのか、かなり見晴らしが良くなって います。 帰りも変わった花や実が生っていないか注意しながら下山しました。林道には アサギマダラの好物のヨツバヒヨドリ草が群生し、また白いヤマハハコが沢山咲いて いました。また赤い実を沢山つけたウワミズザクラが目につきました。登山口(仮 ゲート)近くにはサルナシが沢山実をつけていたので、少しいただいてきました。 サルナシはキウイを小さくしたような実ですが、キウイの原種ではないそうです。 (Internet調べ)
<山頂までの道程> 駐車場から歩き始めると急登となり、少し登ると緩やかにはなりましたが、笹の原 となり、1.2m位の笹の中に登山道が隠れて笹をかき分けながらの登山となりました。 笹原を過ぎると道は大きく右回りに回り込んで、左手前方に山が見えてきます。これ が摺古木かと思うと違いました。後で調べるとアザミ岳のようです。さらに進むと山が 2つ見えてきます。左側のなだらかな山が摺古木山、右隣の高く見える山が風穴山 です。(後で地図で調べた)ここから少し坂を登ると始めて本格的な小川(砂床の沢) に出ます。ここからさらに小さな沢を幾つか通り過ぎると分岐点につきます。右側の 急登が摺古木への直登ルート、左側の道は「自然園」を通り摺古木山頂へと至る 巻き道となります。私達は迷わず直登ルートを進みましたが、急登を登り少し緩やかな 道になると、その内に山頂に到達しました。
以上