名峰登山と草花

春から秋にかけて、登山と草花探索等を掲載。植物観察、世界歴史遺産巡り、庭園観賞、素人農業にもチャレンジ中。

秋の東山植物園 「水晶宮とハス池」  - 2022.10 -

2022-10-24 07:18:35 | 庭園鑑賞(日本)

 秋の夕暮れ、久しぶりに東山植物園へ足を向けた。動物園には孫を連れて何回か
出かけているが、植物園へは7月以来だ。
 高台の花壇がずっと工事中のため、この時期としては彩りが今ひとつと思うが、周囲
の森には、実をつけた花木もあり、バラ園もそれなりにきれいだった。
 一番素晴らしかったのは、水晶宮が水辺に映り、水辺にはオニバスが存在感を示し、
また、睡蓮が清楚な花を付けていたことだ。


隠れた名刹  -大澤寺-

2019-02-16 11:49:00 | 庭園鑑賞(日本)

 2月13日、奈良・白鳳時代から続く神福山・大澤寺(ダイタクジ)を訪ねた。
 役行者(エンノギョウジャ、役小角とも言う)が8世紀に開山し、修験道のお寺として
スタートしたようだが、空海がこの地を真言密教のお寺として充実強化し、
真言密教の修行場(聖地)として活用したようだ。以降、南朝方のお寺としても
栄え、また紀伊・徳川家の祈祷所として庇護を受けたようだ。後方に神福山
(800m)を控え、谷筋からは高野山を遠望できる閑静な山間のお寺さんだ。
 住所は奈良県、五條市大澤町。細い田舎道をクネクネと登っていくと、白壁の
お寺さんにたどり着く。標高は300m位だろうか?人けのない静かなお寺さんだ。
駐車場は20台位が停まれそうな感じで、比較的広い。このお寺さんは薬師如来を
本尊とし目の病気に薬効がある泉があるようだ。
 通用口を入ると大きな木があり、左手に目洗い井戸?、右手には池が長く伸びて
いる。池の中央には立派な太鼓橋がある。ここの外側が正門のようだ。樹齢500
年ともいう立派な百日紅(サルスベリ)が植えられている。境内には大きなモミジの木も
あり、紅葉の時期には背景の山々の中にモミジが映えて美しいそうだ。山合いの
この地は地下水が豊富で、上流からの川はないが清水が湧く地のようだ。ここから
流れ出る水が、水沢川(ミナソガワ)となって五條市に下っている。
 立派な庭のたたずまいをご覧いただきたい。

 

現存のお寺の建物には本堂と庫裏がある。本堂には正面に薬師如来が(垂幕奥に)
飾られ、右側に空海像、左に役行者の像がある。私達は住職のお手ほどきの下に、
心を無にして般若心経を唱え、終わりに願い事の成就を祈った。
 何故、このお寺さんを訪ねたか?
 実は、こちらの住職さんが大学の同級生であり、この同級生のお世話で、同窓会を
この秋に高野山で開くことになったため、打合せに出かけたものだ。素晴らしい
お寺さんで、立派なお坊さんになったと友人から聞いていたので、一度、お訪ねしたい
とかねがね思っていて、実現した。

 「雑感」空海を思う

 真言密教の開祖、空海は巷では弘法大師として親しまれているが、日本が生んだ
天才の一人だと私は思っている。私の仕入れた知識は司馬遼太郎「空海の風景」
が主だが、天才、神がかりの様子が理解できる。前後する時代では、阿倍仲麻呂や
聖徳太子も天才といえるだろう。空海の達筆、語学能力、理解力はすごかったようだ。
和語、中国語、サンスクリット語を完璧にこなし、中国の青竜寺・恵果和尚(阿闍梨)から
密教の秘儀を全て伝授され、潅頂の儀式を経て、1000人を超える弟子の中から密教・
恵果(阿闍梨)の継承者となった。日本に戻った後、真言密教を開き、835年に入定
(没すること)した。(774年~835年、満60才)

以上です。

 

 


再び、龍潭寺へ  -2018、佐和山-

2018-10-06 14:06:24 | 庭園鑑賞(日本)

 日頃お世話になっている団体のツアーに便乗して、平成30年9月6日に
彦根の龍潭寺(リョウタンジ)を訪ねた。
 山門を入ると苔むす参道となり、歴史を感じさせる。天候のせいもあると思うが
井伊谷(静岡県浜松市)の龍潭寺はもう少し明るい感じがする。参道脇には石田三成
の石像もある。裏山は佐和山らしい。石田三成の佐和山城と関係がありそうなので、
インターネットで調べてみた。(後述する)
 寺号は弘徳山・龍潭寺といい、臨済宗妙心寺派のお寺さんであり、本尊は釈迦如来
である。井伊家の菩提寺(分寺)であるが、石田三成の菩提寺でもあるらしい。
 書院の南側には枯山水の石庭があり素晴らしい。東側には池泉式庭園があったが、
この庭は前回見落としていたので、感慨がある。背景は佐和山を借景しているようだ。
北側にも庭があるが、こちらは少し荒れている。

佐和山と石田三成、井伊直政
 龍潭寺は井伊家の菩提寺であり、元は奥遠州(現浜松市)の井伊谷にある。大河
ドラマ「井伊直虎」に出てくる井伊家の菩提寺である。家康の腹心となった井伊直政
は、関ヶ原の合戦の後、石田三成・居城跡の佐和山城主となるが、井伊谷にある龍潭
寺を分寺してここに菩提寺を作った。2代目・直孝の代にお寺は完成した。裏山は
佐和山であり、庭の借景となっている。龍潭寺の隣には清涼寺があるが、ここは三成
の腹心、島左近の屋敷跡だそうだ。

以上。

 

 

 

 


足立美術館の庭

2018-08-29 11:43:09 | 庭園鑑賞(日本)

足立美術館

 大山登山の翌日、安来市、松江市、境港を経て米子へ戻った。
 安来市では横山大観や庭で有名な足立美術館に立ち寄り、絵画と庭を
堪能した。絵画の写真撮影はできなかったが、庭園は自由に撮影できた。
広々として、後の山々を借景とした庭は綺麗に手入れされ、見るものの心を
吸い込むようだ。庭の景色に陶酔して、一時、経つ時間を忘れる程だった。

八重垣神社

 足立美術館を見た後、有名な八重垣神社へ立ち寄った。今更、縁結びの
神様に願掛けというわけでもないが、出雲国神仏霊場、第14番として登録
されているようだ。境内には縁結びの神社らしく、おみくじが木々に沢山
吊り下げられていた。

<個別写真>

   

  

   

以上。


醍醐寺の庭園

2018-07-14 07:50:07 | 庭園鑑賞(日本)

 平成30年4月3日に醍醐寺へお花見に出かけた。前夜にフィリピン戦没者慰霊団(
H28、第3班)の同窓会があり、その付属イベントとして企画された訪問である。
10年前に紅葉の時期に来たことがあるので2回目の訪問になる。
 前回は伽藍の見学は無料であったが、今回は伽藍、三宝院、宝聖院の3点セットで
拝観料が1500円と高額になっていた。お花見は主として伽藍内となるが、三宝院の
枝垂れ桜も有名である。前回は三宝院、宝聖院には入っていないので、今回は三宝院の
書院、庭園、枝垂れ桜と宝聖院の入口周辺をもしっかり見学した。
 醍醐寺の庭園としては三宝院の庭ということになるが、伽藍の奥庭である弁天池周辺も
見応えがあった。
 醍醐寺の紅葉はカテゴリー「寺社仏閣を訪ねる」に記載済みであり、お花見はカテゴリー
「自然観察_桜」に記載済みである。

以上です。


雪の名古屋城を散策

2018-01-27 10:40:27 | 庭園鑑賞(日本)

 日本列島が大寒波に覆われた1月25日、26日と名古屋でも2、3cmの
雪が積もった。日陰の道路は根雪となり路面凍結が起こった。
 1月26日、思い立って名古屋城の雪景色を撮りに出かけた。が、日が昇り
かけた時刻になってしまったので、天守閣の雪景色を撮ることはできなかった。
それでも木陰の道には雪が残り、冷たい風に粉雪が舞い上がっていた。
 名古屋城の散策は、本丸御殿、天守閣と定番コースを周り、その後、かねてから
回ってみたいと思っていた二の丸庭園へ立ち寄りグルッと回ってみた。雪が残って
いるので、普段見る光景とは少し異なるだろうと思ったが、そうは変わるまいと
思って観賞した。一部、工事中の箇所もあったが、ゆったりとした庭園を味わう
ことができた。

以上です。


再び龍潭寺へ   -浜松市北区引佐町・井伊谷-

2017-11-19 22:01:33 | 庭園鑑賞(日本)

  先に、大河ドラマ直虎が始まった頃、「二つの龍潭寺」と題して井伊谷
の井伊家の菩提寺「龍潭寺」と直政が再興した井伊家、即ち彦根の分寺の
龍潭寺の2つの龍潭寺をブログに載せた。先に、井伊谷の龍潭寺に出かけ
たのは6年前の2月末だ。
 この11月11日に浜松で同期会があり、翌日、友人に誘われて水先
案内人を引き受け、再び龍潭寺へ出かけた。引佐町には土地勘はあまり
ないが、何回か出かけているので何とかなるだろうということで、改造
ジムニーに4人乗りで出かけた。
 まず、龍潭寺に降り立ったが、前回とは全く正反対に超混雑の状態で、
NHKの「直虎」の威力の様を実感した。前回は本堂は改修中でフォロ
を被っていたが、今回は綺麗に整備されており、小堀遠州作の庭園も
見応えがあった。
 この後、井伊谷城跡へ出かけ、駐車場にクルマを止め、登城口から
100m強の標高差を歩いて、15分程で頂上の城跡に立つことができた。
大河ドラマ「直虎」の戦(イクサ)や謀略の世界がここにあったと思い描き
ながら眺め、思いを巡らせた。
 この後、クルマは彦根の龍潭寺を目指すこととなり私は下車して、
浜松駅まで遠鉄バスで戻り、新幹線で名古屋に帰った。

以上。

 

 

 

 


二つの龍潭寺 (奥遠州&彦根)

2017-03-09 09:59:07 | 庭園鑑賞(日本)

早春の2つの龍潭寺 (奥遠州&彦根)

 今話題の井伊谷の龍潭寺(リョウタンジ)、即ち直虎の舞台となった龍潭寺と、
彦根藩主となった直政、大老井伊直弼の彦根の龍潭寺に、数年前になるが
早春のこの時期に出かけているので、ブログに掲載することとした。

 井伊谷の龍潭寺は、奥遠州、引佐町にあり、実家のある湖西市から見ると
北北東にあたり、直線距離で20kmもない位に近い。井伊谷の龍潭寺には
梅見に母を連れ出して、弟と3人で出かけた。昇竜のしだれ梅、奥山の方広寺
をへて龍潭寺を訪ねた。この辺りには江戸時代の造園士、小堀遠州作になる
庭園が幾つかある。ここの庭はそういう意味でも目の保養になる。

 彦根の龍潭寺には、平成22年の2月終わり頃、庭園見学・研修のグループ
に乗っかって出かけた。仁和寺、御所、大津の豪商の庭園を鑑賞後に、彦根の
龍潭寺を訪ねた。静かな落ち着いた雰囲気の庭園だった。斜めの老松と石庭と
回廊の建物が印象に残る庭だった。

 

 

     

井伊谷の龍潭寺                   彦根の龍潭寺

個別写真(井伊谷・龍潭寺)

     

     

     

    

個別写真(彦根・龍潭寺)

    

     

以上です。


秋の京都を巡る -天龍寺-

2016-11-06 21:34:01 | 庭園鑑賞(日本)

 平成28年10月27日、28日と京都へ出かけた。今年早春に出かけた戦没者
フィリピン慰霊巡拝・第3班(22名)の懇親会が開催されたので、これに参加し
たが、懇親会の前に個人で、庭園が素晴らしい天龍寺を訪問した。
 紅葉を期待したが、1~2週間早かったようだ。それでも楓が色づき始めており、
門前のススキの穂や借景の山々、また境内の名園を堪能した。
 次いで、夕刻に向かった懇親会場の料亭がんこ(高瀬川二条苑)は戦国から江戸
初期に活躍した京都の豪商、角倉了以(スミクラリョウイ)の別邸であった。ここは高瀬川
源流庭苑ともよばれる日本庭園がある。明治の元勲山縣有朋もここに別邸を有した。

 (参考)翌28日は三十三間堂、伏見稲荷を訪ねたがこれは先にブログに掲載した。

  天龍寺(臨済宗・総本山)は、
 足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うため、1339年に建立した。京都五山の
第1位の寺で、世界文化遺産に登録されている。8回の大火に遭い、現在の諸堂は
明治時代に再建されたものだ。庭園は曹源池を中心に嵐山や亀山を借景とする池泉
回遊式の庭園であり、開山は夢想疎石の作である。

以下、個別の写真を掲載します。

       

      

                 

     

    

     

以上です。


京都散策_南禅寺と周辺

2014-10-12 19:51:26 | 庭園鑑賞(日本)

10月6日、台風18号の通り抜けた京都を友人達と宿泊先の左京区法勝寺の白河院から南禅寺、インクラインへと散策した。 

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  南禅寺へ (臨済宗・大本山)            南禅寺・三門

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   南禅寺・法堂                 方丈庭園

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   方丈庭園  

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  水路閣 (水道橋/琵琶湖疏水)         南禅院・庭園 (鎌倉時代作庭)
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  天授庵                      法堂から三門へ戻る

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   琵琶湖疎水(後方)とインクラインの疎水船    説明文

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 インクライン (疎水船を運ぶ線路)

以上です。