~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

これもひとつの「イマジン」かも

2019-08-16 23:22:43 | 日記

大林宜彦監督の記事を、監督の「野のなななのか」

出演した知り合いの女優の斎藤とも子さんに

送ろうと切り抜いていた時、下にあった文章が

目に入り繰り返し読んでしましました。

長いけれど、一人でも読んで頂けたらな~と

思い、ここに写します。

これも、ひとつの「イマジン」かもしれません。

『終戦直後、韓国からの引き揚げ船での出来事を

作家の久世光彦さんが書いている。

食べ物をめぐって男たちがけんかを始めた。

「争っている男たち自身、情けないやりきれない

思いだったが、それぞれ後へは引けなかった」

刃物まで持ち出し、いまにも血を見るという時

おばあさんが唱歌の「おぼろ月夜」を呟くように

歌い出したそうだ。

〈菜の花畠に入日薄れ〉ー。周りの何人かが

それに合わせ、やがて歌声は船内の隅々まで

広がっていった。

争っていた男たちが最初に泣き出した。

みんな泣いていた。

終戦の日を迎えた。

74年前の「おぼろ月夜」を想像してみる。

複雑な涙だろう

戦争が終わったとはいえ、不安いらだちは消えぬ

日本はどうなるのか。

その望郷の歌がかつての平穏な日々と人間らしさを

思い出させ、涙となったか。

切ない歌声だったろう。その場にいた人が

二十歳として現在九十歳を超えている。

戦争の過去は昭和、平成、令和へと遠くなる

そして戦争の痛みもまた遠くなる。

それを忘れ、戦争をおそれず、物言いが勇ましく

なっていく風潮を警戒する。

もし戦争になれば…

せめてその想像力だけは手放してはならない

「二番が終わるとまた一番に戻り、おぼろ月夜は

エンドレスに続いた」

船の中の歌声をもう一度想像してみる

 令和元年  8月15日東京新聞

 

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8月15日~大林監督の言葉が突き刺さる

2019-08-15 23:18:16 | 日記

今日は8月15日、終戦記念日です。

初女さんは、終戦記念日は言わず敗戦記念日と

言っていたのを、今も鮮明に覚えています。

戦争のお話しは、そんなにされなかったと

思いますが、「私ってつましいの」という

言葉の底に戦争体験があるような気がして

いました。

「嫌いなものはないけれど、あけびの種は

食べられないの」と言われたとき、あけびの

種まで食べるの?と思ってしまった私です。

今日の新聞に、一般公募した”平和俳句”が載って

いました。

『日は昇る赤ちゃんは泣く花は咲く』私はこの句が

一番心に残りました。

戦争三部作の映画をつくり、末期の肺がんの

今、原爆で亡くなった移動演劇集団「桜隊」の

映画を完成させた大林宜彦監督は、

特定機密保護法が出来た日、一日中怖くて

震えていたと言います。

戦争中の憲兵のことが頭にあるからですと、

語っていました。

戦争を知る人は、今が戦争前の日本とそっくりだ

と多くの人が言っています。

俳句を作った52歳の女性は、「平和って

つくらないと。何もしないと、また戦争に

なっちゃうかも」と語ってました。

大林監督は映画を作る時「いつも遺作だ

思っている」と言ってました。

“この国は今、どこに向かっているので

しょう?”という問いに

「よもやこの国が、あんな愚かな戦争を

もういっぺんやるわけないと思い込んでいた。

意識的にノンポリを装っていた。

僕たちはあまりにもうかつだった。

アメリカさんも、あの時代を知らない人が

大統領になった。

誰も知らないから怖い。この怖さ、愚かさだけは

未来を生きる若者に伝えなきゃいけない」と

語っていました。

そして、人間は戦争もするし平和もつくる力もある。

一人一人が「あんたはどうする」と

問われていると…

『映画は未来を平和に変えられるかもしれない』

という思いで、81歳の今も映画を撮り続けて

いるそうです。

大林監督の言葉が、胸に突き刺さりました。


 

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たまには自分を褒めてあげよう

2019-08-14 22:20:16 | 日記


今日、久しぶに”ポエタロ”のカードを引いたら

「贈り物」というカードが出て来て、

書いてあった言葉が『あなたに起こるどんな

きびしい試練さえも恩寵です。

天はあなたに乗り越えられないものを

与えることはありません。

たちはだかる壁は、あなたが成長したという

よろこびを得て、その先にある感謝と深い

安らぎを知るために用意された大きな贈り物です』

書いてありました。

以前、友人に聞いた「人は生まれる前に

自分の人生を選んで生まれて来る」

(子供に先立たれる人生とか…)というのを

思い出し、私って随分過酷な人生を選んで

来たんだね

よく頑張ってるよ。偉いよ私!って思わず

自分を褒めてしまいました。

誰もが、自分の人生を振り返ってみたら、

よくこういう人生を選んだねって、ねぎらって

あげたくなると思います。

たまには、自分を褒めてあげようよ!

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気づきが大事~初女さん

2019-08-13 21:58:32 | 日記

去年の弘前での初女さんの冊子を見ていたら、

樽に入った梅干しの写真がありました。

写真の梅干しにはシソが入ってないのです。

梅干を保管する時、梅とシソを分けるの?と

疑問に思い、森のイスキアの梅干し担当の

スタッフに電話をして聞いてみると

「あの時はね、シソが届くのが遅れてね

梅がカビちゃったの、それで前の年の梅酢を

入れたのよ。だからあの写真は梅だけなの。

梅とシソを一緒に入れて置かないと、

乾いちゃうから!」と教えてくれました。

そうか、初女さんも梅がカビちゃったことが

あるんだ~初女さんは80キロぐらい漬けて

いたから、大変だったろうな~

初女さんもご苦労された時があったんだと、

何だかちょっとほっとしました。

私も梅をカビさせたことがあるので…

初女さんが、おむすびも工夫を重ねて今の

形になったんだよと、言ってました。

初女さんは気づきが大事!

昨日と同じ今日は嫌なのと言っていたな~

『昨日と同じ今日はいやなんです。

 どんな小さなことでもいいので

 毎日の暮らしの中から気づきと発見を得て

 行動に移していきたいの。

 ささやかな積み重ねが、知らず知らずのうちに

 成長につながって行くように思います。

                佐藤 初女』

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病院ラジオ

2019-08-12 23:39:51 | 日記

先日、「病院ラジオ」という番組を見ました。

今回が第3弾の放映で、友人から是非見るように

勧められていた番組です。

病院にラジオ局をつくり、そこに患者や家族が

来て、サンドイッチマンの二人が話を聴くのです。

お腹に脳腫瘍ができたという18歳の女性は

「世界でも珍しい病気で、今の治療がダメになって

違う治療になるのですが、治療があるだけで

有難いです。」と言っていたのです。

難病や癌の若い患者さんたちが、自分の病気と

しっかり向き合い、前を向いて生きているのです。

前回の放映には、生まれつき肛門のない高校1年

になる少女が、お母さんが医者にこの子は

生れても2日ぐらしか生きられないと言われたが、

お母さんは二日でも生きてくれたらいいと

言って生んでくれた。

お母さんに生んでくれて有難うと言いたいと、

言ってました。

自分は生まれた時から、排せつの為の袋を

つけているんだと、サンドウィッチマンに

説明しながら…

出て来る患者さんや家族が、とても明るくて

困難な状況にあっても、人はこんなに明るく

生きて行けるんだと、こちらが励まされました。

そして、自分はなんて色んなものを欲しながら

生きているんだろうと思いました。

今日の新聞に沢木興道(こうどう)老師の

「皮のつっぱりの中だけで生きているのではない。

尽十方界(じんじっぽうかい)真実人体。

全体で生きている、生かされている。」という

言葉が書いてあり、添えられた文に

歳を重ね病人でもあり夜が寝られなくなった筆者が

「夜中の三時過ぎ、ようやく浅い眠りを頂きながら

“あゝ、眠ることができるということも

あたり前ではなかった。

天地いっぱいからの授かりものだったんだ”と、

体を通して気づかせていただいた。

南無病気大菩薩である。」と書いてました。

病院ラジオは大切な気づきを与えてくれる

番組でした。

YouTubeでも見られるので、是非観て下さい。

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初女さんのおむすびの美味しさ・ご飯の美味しさ伝えたい

2019-08-10 21:59:26 | 日記

うだるような暑い日が続いていますが、お釜で

炊いたご飯が美味しくて、もりもり食べてます。

夫もご飯を食べないと力が出ないと言ってます。

初女さんは、ご飯は日本人の食事の基本ですと

言われています。

また、食卓でいちばん大切なのは「ご飯」。

「ご飯」が美味しく炊けていなければ、

ほかがどんなにごちそうでも、美味しくない

ですね。逆に、ご飯が美味しく炊けていれば、

料理の品数が多くなくても、十分満足して

もらえる」と…

初女さんは、『終末を迎えている人に「何が

食べたいですか?」と聞くと「白いご飯」とか

「おむすび」という返事がよく帰ってきます。』

『悩んで苦しい時、病気のとき、一人で旅立つ時、

どんなときも日本人に必要なのは、心を込めて

炊いたご飯なのでないかと思います。』と

書いています。

糖質ダイエットが注目され、日本人のお米離れが

加速している今、初女さんのおむすびを

初女さんの美味しいご飯の炊き方を伝えて

行かなくては!と思います。

9月1日に奈良でおむすび講習会をします

9月21日(土)には成増でおむすび講習会

あります。

一緒におむすびを結びませんか~

お待ちしてま~す!

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「焼き場に立つ少年」~8月9日長崎

2019-08-09 21:31:06 | 日記

今日は8月9日です。

息子が生徒たちに、9日は何の日か聞いたところ

映画・ワンピースの封切り日というこたえが

返ってきて、長崎に原爆が投下された日というのは

誰もわからなかったと言ってました。

今朝、テレビで林修先生が「今日8月9日は何の日

でしょう」と言っていたので、やっぱり教師だな

と思っていたら、「ムーミンの日です」と言うので

がっくりしました。

米ドラマでは「ナガサキする」が、破壊するの

意味で使われていると知り、言葉を失いました。

どんなに大きな出来事であっても、

伝え続けなければ風化していくことを知らされた

気がします。

そんな中、ローマ法王が、原爆投下後の長崎で

撮影された「焼き場に立つ少年」の写真を

カードに印刷し[戦争がもたらすもの]という

メッセージを添えて、各国に配るように指示

されたというニュースを聴き、胸が熱く

なりました。

写真の少年は、亡くなった弟をおんぶして

焼く順番を待っていたのです。

ぎゅっと噛み締めた唇には血がにじんでいたと

撮影した米軍の従軍カメラマンだった

故ジョー・オダネル氏が語っていました。

法王は11月に、長崎と広島を訪れるそうです。

戦争を知らない私たちが、戦争を伝えていく

時代になったんだということを、強く感じた

今日でした。

焼き場に立つ少年 写真 に対する画像結果




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「あふれでたのはやさしさだった」寮美千子~奈良少年刑務所

2019-08-08 23:17:15 | 日記

寮美千子さんの

「あふれだしたのはやさしさだった」

を読み終えました。

この本は、寮さんが奈良少年刑務所で受刑者の

子ども達に、十年に渡り行ってきた

「物語の教室」の軌跡を記したものです。

先ず知ったことは、少年たちは加害者に

なる前に虐待や育児放棄などを受けた

被害者だったということです。

少年たちの中には、“宿題”という言葉も知らない

子供がいました。なぜなら小学校にも行かして

もらえなかったからです。

「ぞうさん」の童謡も聞いたことのない子

愛されるということを知らずに育ってきた子ども達

その子供たちが、寮さんのもとで詩を書くことに

より、心が耕され、失っていた心を取り戻して

いくのです。

寮さんは「彼らは、心の扉を固く閉ざしていた。

自分自身の感情もわからないほどに。

けれども、その鎧を脱ぎ捨て、心の扉を開けた途端

あふれでてきたのは、やさしさだった。

重い罪を犯した人間でも、心の底に眠って

いるのはやさしさなんだ。

ほんとうは誰もが愛されたいし、人間って、

いい生きものなんだ。

彼らに出会って、私はそう確信するように

なった。」と書いています。


「   クリスマス・プレゼント

 五十二人の仲間のクリスマス

 ごちそうを食べて ケーキも食べて

 ゲームもやって 思いっきり笑って

 プレゼントだって もらえるんだ

 寝ているあいだに だれかが

 こっそり枕元に置いていってくれるんだよ

 それが サンタさんなのか 学園の先生なのか

 ぼくは よく知らないけれど

 でも ほんとうにほしいものは

 ごめんね。これじゃない ちがうんだ

 サンタさん お願い

 ふとっちょで怒りん坊の

 へんちくりんなママでいいから 

 ぼくにちょうだい

 世界のどっかに きっとそんなママが

 余っているでしょう

 そのママを ぼくにちょうだい

 そしたら ぼく うんと大事にするよ

 ママがいたら きっと笑ったあとに

 さみしくならないですむと思うんだ

 ぼくのほんとうのママも

 きっとどこかでさびしがってるんだろうな

 「しゃかい」ってやつにいじめられて 

 たいへんで

 ぼくに会いにくることも出来ないで

 いるんだろうな

 サンタさん

 ぼくは余った子供なんだ

 どこかに さみしいママがいたら

 ぼくがプレゼントになるから 連れていってよ

 これからはケンカもしない ウソもつかない

 いい子にするからさぁ!」

 

 

 




 

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8月6日「生ましめんかな」を読む

2019-08-06 23:19:57 | 日記

今日は8月6日

広島に原子爆弾が投下された日です。

8月6日の8時15分になると、小さい頃から家族で

黙とうをささげていました。

それが、我が家の習わしとなっていました。

自分の子どもにも引き継ぎたいと思っていましたが

ここで黙とうしてどうするの?みたいな目で

息子は私を見ていました。

今朝、息子に「8時15分に黙とうしましょう」と

メールを送ったら、夕方になって

「部活の子たちとたちとテレビをつけて黙とう

しました。」という返信が来ました。

あ~伝わっていたんだ…

原爆資料館がリニューアルされ、遺品を通し

そこに生きていたひとり一人のことを伝える

展示になったそうです。

戦後74年経ち、近い将来に被爆者がいなく

なることは目に見えています。

その中で、どう伝えて行くかという大きな問題と

向き合い今までと全く違う展示になったそうです。

ご飯が熱で炭化したお弁当箱も、持っていた少年の

写真が展示されることにより、生きていた

その子が立ち上がって来る…そのような展示に

なっているようです。

資料館は何度か行ったことがありますが、

もう一度訪れてみたいと思いと思いました。

栗原貞子さんの詩「生ましめんかな」が

読んでみたくなりました。

 


生ましめんかな

 

壊れたビルディングの地下室の夜だった
原子爆弾の負傷者たちは
ロウソク一本ない暗い地下室を
うずめて、いっぱいだった。
生ぐさい血の匂い、死臭。
汗くさい人いきれ、うめきごえ
その中から、不思議な声がきこえてきた。
「赤ん坊が生まれる」というのだ。
この地獄の底のような地下室で
今、若い女が産気づいているのだ。
マッチ一本ないくらがりで
どうしたらいいのだろう。
人々は 自分の痛みを忘れて気づかった。
と「私が産婆です。私が生ませましょう」
と言ったのは
さっきまでうめいていた重傷者だ。
かくてくらがりの地獄の底で
新しい生命は生まれた。
かくてあかつきを待たず産婆は
血まみれのまま死んだ。
生ましめんかな
生ましめんかな
己が命捨つとも  



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"ケチな根性はいけない~和田重正

2019-08-05 22:10:57 | 日記

職場のMさんは、ハッキリ物事を言い、Mさんに

叱られたことのない人は、職場に誰もいません。

うちでは「チコちゃんに叱られる」じゃなくて

「Mちゃんに叱られる」という言葉があるくらい

なんです。

でも、このMさんは損得を少しも考えずに

他人のために行動できる人なのです。

だから、どんなにズバズバ言われても、Mさんが

好きなんです。

1ミリも"ケチな根性”がないのです。

私たちは、どこかで損得勘定をしてるところが

あるような気がします。

それが"ケチな根性”なんです。

Mさんは、正義感が強く直ぐにカッとしますが

"ケチな根性”がないから愛されています。

私も”ケチな根性”のない生き方をしたいです!

『どおせ一生生きているなら幸せに生きなければ

 つまりません。

 ところがケチな根性を発揮すると絶対に幸せに

 ならないのです。

 不思議ですね。

 ケチな根性とは、自分がトクをしようと思う

 根性でしょう。

 ところでトクをしようと思って結果は不幸に

 なるというのですから、これほどバカげた

 ことはありません。

 要するにものの道理がわからない、

即ち知恵が足りないということですね。

          和田重正

『私たちは人に仕えるために生まれてきました。

 "何のために生きるか”

 “どうして生まれてきたのか”

 と、頭を悩ませるより

 人さまのお役に立つよう動いてください。

 元気に挨拶するだけでも

 じゅうぶん人をよろこばせることができますよ。

             佐藤 初女 

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