~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

朝一番の涙あふるる

2015-06-29 22:22:03 | 日記

今朝、起きる時間が来ても爆睡している息子に

大声で下から叫んだのです。

「創 時間よ、起きなさ~い!」

私は、自分の言葉に驚き呆然となってしまいました。

創(つくる)は亡くなった長男の名前なのです。

亡くなって14年が経っているのに、こんなふうに自然に

息子の名前が出てしまうなんて…

亡くなって数年は、次男をうっかりお兄ちゃんの名前で

呼んでしまったりということは、ありましたが

もう、そんな間違えすらも、しなくなっていたのに、

なぜ朝一番に長男の名前が口から出て

しまったのでしょう

久しぶりに、天国の息子が大声で自分の名前を

読んで欲しいと思ったのかしら…

心の中では、いつも呼び掛けているのに…

大声で呼んだ後に、私を包んだ静けさに

なんとも言えない淋しさを感じました。

いないという現実を、又しても突きつけられた気が

しました。

朝の忙しい時間に、涙あふるるです。

参った、参りました。

でも、たまには頑張って、空に向かって大声で

息子の名前を呼んであげなくちゃ

だって、だって親子だから…

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「書」は深し、思いも深し

2015-06-28 21:41:32 | 日記

1月に「書」のグループ展があるのですが、毎年

メンバーの一人がその中で個展をやることに

なっているのです。

何と、その個展の順番が今度は私に回って

きたのです。

主人には、「君に個展なんて無理だよ。回覧板じゃ

あるまいし、何で順番なの」と、言われましたが…

大好きな白楽のギャラリーが、これが最後で

無くなるというので、やるっきゃないかと思い

実力もないのに「やります」などと言ってしまったの

です。

言ってしまったものの、書けなくて書けなくて

7点は書かなければいけないのに、一つも

出来ていないのです。

6月は毎週作品書きに取り組んでいたのに…

昨日、先生に見て頂いたら、もう次の字を

書いたらといわれ、ずーっと書いていた「星」を

置いて、次に気持ちを切り替えました。

そうしたら、ふっと浮かんだのが「足」でした。

初女先生の足をマッサージした時、ぺったんこの

先生の足を見て、働いて働いて来た足だなーと

忘れられませんでした。

初女先生のあの足を「書」で書きたいと思ったのです。

ところが、思いが強すぎて筆に伝わって

いかないのです。

そういえば「創」を書いた時も、同じようなことに

なりました。

あの時、先生に思いを外しなさいと言われたのを

思い出しました。

思いを取ると、筆がそれまでより自由になるのです。

そのことを先生にメールしたら、「思いは、もっと深い

ところから出ます。意識すると表面的になり

つまらないものになりがちです。」という返信が

来ました。

本当にそうです。

意識すると小手先になってしまうのです。

あー又しばらく「足」で苦しまなければ…

思いはもっと深いところから出る

ガツーンと来る一言でした。

「書」は深し、思いも深し

ちゃらちゃらしているのは私だけ…

また、頑張って書くぞー!

 

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夕暮れの空に…

2015-06-27 23:37:36 | 日記

今日、「書」のお稽古から帰って来て改札を出ると、

辺りがやけに明るく、桃色に染まっているのです。

思わず空を見上げると、あまりに美しい空に

動けなくなってしまいました。

急いで息子に「今、空がめっちゃ綺麗だよ、見て!」

とメールを送っていると、前にいた中学生が携帯で

空を撮っているのです。

あ~、この子もこの空の美しさに感動しているんだ!

と、思ったら言葉も交わしていないのに心が通じ

合えたような気がしました。

そして、私も携帯を空に向けてシャッターを

切りました。

駅前だったので、運動部の高校生の一団がやって来て、

その中のマッチョ君が「空がすげえ綺麗」

と言って、携帯を取り出し写真を撮っているのです。

あ~マッチョのお兄さんも空の美しさに感動するんだ

と、嬉しくなりました。

その場を離れがたく、じっと空を見ていると、80過ぎの

おじいちゃんが、「綺麗だね」と声をかけてくれたので

「この雲動かないんです」と言うと「不思議な雲だね」

と、しばらく一緒に見ていました。

風があるのに雲は少しも動かず、

陽が沈むつれ、色だけが変化していき、やがては

夜の中に溶け込んでいったのです。

あの動かない雲は、何を私達に伝えて

いたのでしょう…

 

 

 

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心の栄養

2015-06-26 22:48:07 | 日記

息子が非常勤講師として勤めだして3ヶ月になります。

新聞などで、学校現場の厳しさは感じていましたが

こんなに大変とは想像していませんでした。

今日は、メンタルやられて昼が食べられなかったと

帰って来てお弁当を食べてる息子を見て、

掛ける言葉が見つからず、ただ話を聴いていました。

去年、初女先生に「僕は、教師を目指しています。

初女先生も教師だったんですよね…」と話していた

息子です。

中学生は難しいから、高校にしたらと思っていたの

ですが、やっぱり中二で亡くなった兄のことが

あり、中学の先生が使命のように思っているよう

でした。

これから、どのように運ばれていくかわかりませんが

私は、唯々心を込めてお弁当とご飯を作っています。

「食」で支えるしか出来ないし、初女先生から人は

美味しいと思ったときに、心が開くことを、

学んだので…

大変な子供達のお昼は、いつもパン注だと

聞いたとき、「食」は心の栄養でもあるのだと

思いました。

「人生は食べたものと、言葉と出会った人で

できている」という、ランディさんの言葉が

心に浮かんで来ました。

 

 

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しあわせになるには

2015-06-25 23:45:52 | 日記

ランディさんの新刊「ありがとう」がエンドレスに

『幸せになるのに、ノウハウはいらない。

あのね「ありがとう」って言えばいいの。

「友達がいてありがとう」「今日も元気でありがとう」

「寝坊ができてありがとう」「ありがとう」が

エンドレス。それが幸せってこと。』と書いてありました。

本当に「ありがとう」って言えば幸せな気持ちに

なりますよね。

幸せって、感情だから、お金があるとか子供が

いい学校に入ったとか、そういう条件じゃないから

唯、「ありがとう」って言えば、幸せになれるんだ!

神さまと仏様は、どんな人でも幸せになれるように

「しあわせ」を用意してくれているんだ!

「ありがとう」って言えば、しあわせがやって来るんだ

これは、すごい発見ですよ。ランディさん!

寝る前に、「今日も一日ありがとう」って言って

幸せに包まれて眠ろう…

 

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梅ちゃんの続き

2015-06-24 11:47:49 | 日記

初女先生の梅干は、青梅から漬けるので

漬けたら、はい終わりという具合にはいかないのです。

去年漬けた梅干を知り合いの人に差し上げたら

「山崎さんの梅干が美味しいから、教えて」と

言われたので、「でも、すごーく手がかかるよ」と言うと

「大丈夫よ」と言うので、レシピを差し上げたのですが

先日、「あんなに手がかかったら一般的でないね」と

「だから、手がかかるって言ったじゃない」と、

言いながら、イスキアで漬ける量を想像したら

どれ程大変かと改めて思いました。

今年は、なかなか干せる日がなく、それでも1週間は

干しているのですが、軟らかくならず

どうしようと思ったのですが、昨夜「そうだ!」と

思い、梅ちゃんを一粒づつ両掌でころころ

転がしながら軟らかくなってね!って声を

かけたら、何と朝にはあれほど硬かった梅ちゃんが

軟らかくなっているのです。

今日、干したらさらに軟らかくいい具合になって

きました。

後から漬けた梅ちゃんは、少し軟らかかったので

コロコロもせず声も掛けなかったら、干しても

さほど軟らかくなってないのです。

いやー、同じようにしてあげなかった梅ちゃんに

叱られた気がしました。

初女先生は、野菜や食材の声を聴いて調理を

されると言いますが、私はやっと梅ちゃんの

声を聴いた気がしました。

梅ちゃんを、ころころしていると、かわいくて

かわいくて…

こんなことを話したら、益々面倒くさいと

言われそうですが…

そうそう、心配していた金木犀もお日様に近い

ところから、葉をつけてきました。

みんなすごい!みんなえらい!

みんな、いのち一杯生きている。

生きてることに、出し惜しみをしていない!

人間だけだな~楽をすることが特だと思っているのは

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私が見た戦争

2015-06-23 23:38:28 | 日記

今日は沖縄「慰霊の日」でした。

沖縄は、人が人を殺す戦争というものを、動けなく

なるほどの衝撃を持って私に教えてくれたところです。

初めての沖縄で、観光気分だった私は、まだ沖縄戦の

後がまざまざと残る、沖縄の人しか知らないような

ガマに案内されたのです。

映像や写真は見ていたので、沖縄戦について少しは

知っているつもりになっていましたが、

ガマの中で突きつけられた戦争の衝撃は

まだ私の体に残っています。

懐中電灯の明りの中に、ビール瓶や水筒、茶碗などが

浮かび上がり、足元に目を落とすとそこには骨や

歯があるのです。

真っ暗なガマの中で、言葉を失い歩を進めることも

出来なくなったのです。

二十歳そこそこの私が見た戦争が、そこにあったの

です。

沖縄「慰霊の日」の今日、70年続いた平和を真剣に

守らなければと思いました。

私をガマに連れて行って下さった知念さんは

もういないけれど、知念さんの思いはしっかりと

受け取りましたから…

知念さんから受け取った平和のバトンを守って

行きます。

そして、歪められたものではない、本当の平和を

つぎの世代に手渡したい…

 

 

 

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梅ちゃんの季節

2015-06-22 23:13:20 | 日記

今日は夏至でした。

明るい時間が長いと、それだけで嬉しくなり陽がくれる

ぎりぎりまで梅を干していました。

梅を一粒づつ両手でころころしながら「美味しくなって」

と言うのです。

そうすると、梅ちゃんが愛おしくなってくるのです。

おまじないのようですが、手がかかる梅仕事は

こんなことをしながら、梅ちゃんへの思いを深めて

行くのです。

すぐ近所に立派な梅ノ木があるのですが、誰も

採らないので、ぼとぼとと落ちていて見ているだけで

梅ちゃんが、かわいそうになります。

その家の人に思わず、「梅漬けないんですか」

と、聞いたら逆に「あなた漬けるの」と驚かれて

しまいました。

地面に落ちて腐って行く梅ちゃんは、無念だろうな

と思いましたが、土にかえっていくのも必要なんだろう

と思った時、すべて受け入れて行く姿のすごさを

見せられた気がしました。

イスキアの梅仕事も始まった頃だと思います。

1年に1回の梅仕事なので、ちっとも上手に

なりません。

でも、梅を漬けるだけで、イスキアと繋がっている

気がして、しあわせを感じるのです。

今年も美味しい梅干が漬けられますように!

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言葉を超えてね…

2015-06-20 23:34:11 | 日記

谷川俊太郎さんが、朝の番組に出ていました。

谷川さんの詩は大好きなので、家を出るぎりぎりまで

テレビの前に鎮座して観ていました。

谷川さんの朗読会にも行ったことがあります。

谷川さんの朗読は、とつとつとしていて

それでいて言葉が心に降りてくるのです。

本で知ったのですが、ある末期癌の方が

谷川さんの詩を谷川さんに読んでで欲しいという願いを

持っていたら、何がどのように繋がったのか

枕元で谷川さんが、その方の為に朗読された

そうです。

それを知った時、我欲のない真っ直ぐな思いは

相手の心に届くんだということを、教えて頂いた

気がしました。

谷川さんは、「言葉はいい加減だから(今の国会を

見ていてわかるでしょう)

だから詩を書いている。

言葉を超えたいと思って…」と言ってました。

またしても出てきた「言葉を超える…」です。

言葉を超えたいと思い詩を書く…どういうことなんだろう

私達は、言葉で意思の疎通をはかるけれど

大切なことは、言葉を超えたところにあるのだろうか

初女さんもランディさんに「言葉を超えてね」と

言ったそうです。

「言葉を超えるってどういうことなんだろう…」

ランディさんは、初女さんからもらったこの宿題の

答えを見つけたようです。

今度は、私がこの宿題の答えを見つけなければ…

 

 

 

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瀬戸内寂聴さん

2015-06-18 23:44:43 | 日記

ガンの手術をされた寂聴さんの講話は30分と

伺い、随分体力も落ちたのだろうと心配していました。

その寂聴さんが、京都から出てきて車椅子から

立ち上がって、訴えてる映像がニュース番組に

流れていました。

『寂聴さんは、「今また戦争が起こりそうな気がして

ならない。昭和16年から17年ごろの、表向きは平和だが、

すぐ後ろに軍靴の音が聞こえていた雰囲気に

似てきているように感じる」と指摘しました。

そのうえで、「殺すなかれ、殺させるなかれという

ことばはいちばん大事なことだ。私の最後の力を出して

法案に反対の行動を起こそうと思った。

安倍総理大臣には、本当に国民の幸せの為になることを

考えてほしい」と述べました。』と…

「日本が怖い戦争に向かっていると感じる。

その気持ちを、私が死ぬ前に伝えたいと思い

、ここにやってきた」という93歳の寂聴さんの行動が

心に響いています。

 

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