~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

「9月1日」樹木希林・内田也哉子

2019-08-21 23:18:29 | 日記

今日は何も用事が入ってなくて、意を決して

片付けを!と思っていたのですが、昨日友人から

借りた本を読みだしたら止まらなくなり、

読んでしまいました。

9月1日 母からのバトン

樹木希林・内田也哉子の親子の著書です。

樹木さんが亡くなる2週間前に

「死なないで、ね…どうか、生きてください…」

と、窓の外に向かって、涙をこらえながら

語りかけていたそうです。

也哉子さんが問いただすと「今日は、学校に

行けない子どもたちがが大勢、自殺してしまう

日なの」」「もったいない、あまりに命が

もったいない」と、ひと言ひと言を絞り出す

ように教えてくれたといいます。

樹木さんの言った今日が「9月1日」だったのです。

樹木さんが、生前「不登校新聞」で受けた

インタビーも載っていました。

樹木さんが、夏休みが明けた9月1日が一年の中で

一番自殺が多いと知り衝撃を受け、亡くなる

直前にも、そのことへ思いを馳せていたようです。

母からバトンを受け継いだ也哉子さんが、

4人の方と対談をし、多様な生き方を通し

生きるということを伝えているのです。

とても深い本です。

樹木さんの不自由さを面白がる姿勢が

いいな~と思いましたので、ここに記してみます

『年を取るといろんな病気にかかるわけ。

腰は重くなるし、目もみえないし、針に糸だって

通らなくなる。不自由になるんです。

でもいいのよ、それで。

そうやって人間は自分の不自由さに仕えていくの。

不自由さに仕えて成熟して、人生を終えていく。

ほんとうに成熟という言葉がぴったりだと思う

不自由なのをなんとか自由にしようとするなんて、

思わないのよ。

不自由じゃなくしたらつまらないじゃない。

              樹木希林  』

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする