昨日は、一足早くクリスマスの中に身を置いた
気持になりました。
と、言ってもクリスマスツリーを観たとか
いうのではないのです。
前回行って、休館だった「ルオー展」に再び
行って来たのです。
ルオーの作品の聖顔(イエスの顔)の絵が
飾られている場所に来た時、ルオーの描いた
キリストに真正面から見られている気がしました。
ルオーは描くことによって、信仰を深めていったの
ではないかと思いました。
ルオーは制作することが祈りだと言っていたそうです。
その言葉を聴いた時、真っ先に初女さんを
思い出しました。
初女さんは「動の祈り」と言われていました。
生活すべてが祈りだと…
『静かに座って手を合わせる「祈り」は、
「静の祈り」。
行動するということは、「動の祈り」。
静かに座って捧げることだけが祈りではなく、
わたしたちが生きて動いていることすべてが、
祈りに通じているのです。
「動の祈り」は、生活そのものだと思います。
こころを込めて食事の支度をしたり、
一緒に食卓を囲んだりという、最も平凡な営みの
中にこそ、深い祈りがあると思っているのです。
「動の祈り」の中でも一番大切にしている「食」を
私は「命」だと思っています。
ですから、お料理を作ること、そして美味しく
いただくことは、本当に祈りそのものと
言えます。
佐藤 初女』