~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

まどさん・まどさん・まどみちおさん

2014-02-28 22:45:50 | 日記
大好きな詩人のまどみちおさんが亡くなりました。

104歳は天寿を全うしたと言えるでしょう。

でも、寂しいのです。

まどさん、まどさん、まどみちおさん、どこにいるんですか

まどさんの眼差しは、どこを向いているのでしょか

お空でしょうか? 大海原でしょうか? 広い大地でしょうか?

まどさんはやっぱり、名も無く咲く小さな花や、道端の草

小さな小さなありんこだったり、人間だったり、石だったり

りんごだったり…

まどさんの詩が遺してくれたまどさんの眼差しに、

まどさんの言葉に、これからも私達は生きてることの素晴らしさを

感じ、それを力にしていきます。

まどさん、ありがとう!

   
     『どうしていつも』   まどみちお

       太陽 月  星
     
       そして

       雨 風 虹 やまびこ

       ああ 一ばん ふるいものばかりが
       
       どうして いつも こんなに

       一ばん あたらしいのだろう

   
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倉本聡さんのグッドな提案

2014-02-27 22:13:01 | 日記
富良野塾で、長いこと若者の関ってきた脚本家の倉本聡さんの

テレビでのトークを聞いていて、成る程と思いました。

富良野塾では、先ず挨拶から教えるのですが、それがなかなか

出来ないんだけれど、高倉健さんは歩きながら挨拶しない。

必ず立ちどまって挨拶すると言うと、みんなが健さんになって

ちゃんと挨拶できるようになるというのです。

倉本さんのお話で、一番興味深かったのは

「日本の俳優はシャキッとしないけれど、韓国の若い俳優は

シャキッとしている。何が違うのかと言うと、徴兵制があるって

ことなんです。兵は闘うことだから、闘うのは嫌だから

日本では、徴農制っていうのをやって、高校生から大学生

くらいまでの若者は、農業をやるのがいいんじゃないか。

今の人達は、土に触れることがないんですよ」と言うのを

聞いて、倉本さん、グッドアイデアだよ!と、嬉しくなり

ました。

日本の若者が徴農制で、ある期間農業に従事したら、

何だかこの国が、いい方向に変わっていくような気がします。

倉本さんは、今一番の問題は何かと言うと、ITだと…

スマホなんかばかりやって、人と向き合っていないことだと

言ってました。

傷つくのが嫌だからと、恋愛しない若者も増えてきていると

いいます。

バーチャルの世界がどんどん広がって、実体験が伴わず

大人になっていく若い人達が多くなってきているのでは

ないでしょうか…

初女先生は、体験ほど尊いものはないと言われています。

倉本さんの発言に、ハッとしました。







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お兄ちゃんからの贈り物

2014-02-25 22:06:28 | 日記
今日、亡くなった後輩に会いに行った息子が帰って来て

「お母さん、後輩の弟9歳だって。僕がお兄ちゃん亡くした時と

同じ歳だよ」と、言うのです。

私は、何でそこまで一緒なのと、思いましたが…

あちらの御両親に、自分の兄も中学二年で同じ病気で亡くなったと

話したら、弟はこういう中でも学校に行っているが、大丈夫

だろうかと、聞かれたというのです。

息子は、僕も学校に行ってました。その方がよかったと

答えたと言ってました。

そう言われた時、私の中に当時小学校3年だった息子の記憶が

全く無いのに初めて気づきました。

あの子は、どんなに淋しかったことでしょう。

大好きなお兄ちゃんがいなくなり、母親の目の中には自分が

映っていなと感じていた筈です。

9歳の子供に与えられた試練としては、あまりにも大きな

ものでしたが、それもあの子は乗り越えてきたのです。

息子は、中学の先生になりたいと言っています。

勉強がずば抜けて出来るわけでもないし、運動も苦手だし

何か秀でたものがあるわけではないけれど、あの子は

深い悲しみと苦しみを知っています。

ほんの少し、人の悲しみや苦しみに寄り添える子に育って

いるかもしれません。

それは、あの子の宝であり、兄からの贈り物だと思います。

創は、親が教えられない大切なことを弟に教えてくれて

います。

お兄ちゃんは、やっぱり凄い!

有り難う つくる!

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選ばれし人

2014-02-24 17:43:10 | 日記
夜遅く、家に帰って来た息子が「サークルの後輩が突然亡くなった」

と言うのです。

息子は、養護施設の子供達と遊ぶというサークルに入っています。

後輩とは、高校も同じだったと…

亡くなった後輩の症状を聞いて、私は思わず「お兄ちゃんと同じ」と

呟いてしまいました。

そして、そして、ずーと忘れていた、医師に言われた

病名を思い出したのです。

『心筋炎』

病状の速さから言うと『劇症型心筋炎』でしょう…

息子の後輩と同じでした。

13年も経って、これがどんな病気かを初めてネットで調べて

みました。

 「何の持病も無く、元気いっぱいで育ってきた普通の子が

 風邪のような症状が続いて、ある日突然心臓が止まって

 しまう。非常に頻度が少なく一般に知られていない」と

ありました。

全て書いてある通りでした。

風邪っぽかったけれど、元気だったので学校へ行き

放課後友達とリレーをして…

非常に頻度の少ない病気に、何であんな元気なうちの子が…

という思いが心によぎりました。

私は「その後輩、お兄ちゃんと同じだね。その子いい子

だったでしょ」と聞くと、息子は間髪いれず

「めちゃくちゃいい奴だった。人の悪口言わないし!」と

「そうなんだよねー。いい子は早く神様の処へ行って

しまうんだよねー。あんたもいい子だから気をつけて」

などと、バカな事を言ってしまいました。

「後輩のお母さんが、一週間家にいるから会いに来て

下さいって。一週間って長くない?」と言うので

「突然逝ってしまったんだもの、少しでも一緒に居たいよ」

と、言いながら会ったこともない、その子のお母さんの

気持ちが、痛いほど近くに感じるのです。

受け入れがたい運命も受け入れ、人は生きていくのですね。

でも、「死」が終わりではないってことが、やっと

わかってきました。

今さらながら、創 貴方の病名とも向き合いました。

非常に頻度の少ない病気だったんですね。

選ばれし人だったのかな?

創は…

そして、後輩君もまた…

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有り難う、真央ちゃん

2014-02-23 18:25:32 | 日記
風邪をひかずに春を迎えるぞ!と思っていたのに、ついにダウンして

しまいました。

体調が悪い中で、昨日はM子さんのガイドで出掛けたのですが、

彼女は時々、その場所から動かなくなる時があるのです。

昨日は、よりによって海の前のベンチでした。

風が冷たい日でしたが、海風は尚更でした。

私が、もっと温かい処へ行こうよ!と何度言ってもM子さんは

気持ちよさそうに風に吹かれて、海に向かって言葉を放っ

いました。

M子さんを家に送って、ほっとした途端に具合が悪ってしまい

ました。

今さらながら「私は風邪はひきません」と言った初女先生は凄い

と思いました。

気力と自分に対する厳しさが違うと思いました。

絶不調の私に、浅田真央ちゃんの笑顔と涙が元気を与えて

くれました。

ショートの演技は、本当にくやしかったと思いますが、

ひたむきに練習をしてきた自分を信じて、力の限りを

出し尽くしたフリーの演技は、世界中を深い感動に包みました。

真央ちゃんの、緊張するのは集中してない証拠という言葉に

この言葉の陰には、真央ちゃんのどれほどの努力があるのだろうと

思いましたが、

他の選手がテレビで、「真央ちゃんは練習の人、努力の人」と言って

いるのを聞いて、やっぱり!と思いました。

今回、真央ちゃんから私達は本当に大切なことを教わった

気がします。

しかし、真央ちゃんのショートが終わった後の

森芳郎元総理・東京オリンピック会長の「頑張れと思って

見ていたら、見事にひっくり返ってしまった。

あの子、大事な時には必ず転ぶんですよね。なんだろうなあ…」

の発言には心底ガッカリしましたが、

お母さんの死を乗り越え、スケーターが回転を見直すという

ことは、右利きの人が左利きにするくらい大変なことだという

その試練も克服して、全てを出し尽くしたあのフリーの演技は

感動と共に、浅田真央の生き方を私達の心に刻みつけて

くれました。

努力を重ね、自分を信じて進んで行く!

真央ちゃんのスケートが、生き方が、これから沢山の人達の

支えとなっていくことでしょう。

有り難う、真央ちゃん!














































































































































































































































































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M子さんの涙

2014-02-20 19:36:53 | 日記
今日、作業所に8月から入院していたR子さんが7カ月ぶりに出勤

してきました。

みんな久し振りのR子さんに、「来れるようになってよかったね」と

喜んで迎えました。

M子さんは、ずーと黙っていたのですが、帰る時間になった時

R子さんのところへ行って、手をパチンと合わせたのです。

その途端に、M子さんの目から涙がポロポロとこぼれ出し

顔をくしゃくしゃにして泣きだしたのです。

私が「ずーっとお休みだったから心配していたの?」と聞くと

泣きながら、頷くのです。

「そうか、R子さんが何でお休みしているか、話さなかったから

心配していたんだね」と言うと、「うん、うん」と…

M子さんは、会話をすることが難しいので、R子さんのことを

心配していても、それを伝えられなかったのです。

R子さんとパチンと手を合わせた時に、M子さんの嬉しさと

安堵の気持ちが涙となったのです。

何という優しい心でしょう…

私は、お休みしている理由ををちゃんとM子さんに

説明しなかったことを、後悔しました。

M子さんの清らかな涙を見て、自分が恥ずかしくなりました。
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初女先生が人生で一番大切にしてること

2014-02-17 13:02:21 | 日記
新聞に、やなせたかしさんはよく「一寸先は光」と言っていたと

書いてありました。

誰も、一寸先のことは分かりませんが、それを闇と捉えるか光と

捉えるかと…

コップに半分水が入っているのを見て、悲観主義者は「もう半分

しかないと」と言い、楽観主義者は「まだ半分ある」と捉えると…

その記事の最後に、フランスの哲学者・アランの「悲観主義は

気分のものであり、楽観主義は意志のものである」という言葉が

載っていて、なかなか面白いなと思いました。

少し違いますが、友人の高齢の叔母さんがお二人、同じ日に

同じマッサージに行ったそうです。

一人の叔母さんは「あそこのマッサージは全然効かない」と

言われ、もうひとりの叔母さんは「有難いね。誰がこんな

年寄りの肌を触ってくれるか」と言ったそうです。

同じ体験をしても、心のあり様でこんなにも違うのですね。

初女先生は「3分後も、10分後のこともわからない。

先を考えるということは、わからないことを考えるので

いまを考えずに先を考えてばかりいると、益々混乱して

きますし、やったこともその通りにならないから悩む

わけです。でも、いまを基準にやっていると、そのまま

明日になり、何も複雑なことがないようです。

『いまを生きる』ことで後悔も少なく、そんなに悩みに

追われることもなかったと思います。」と言われています。

そして、昨日の講演会で「人生の中で一番大切にしている

ことは?」という質問に、ただ一言「感謝の心です。」と

答えられました。

ここまで書いて、あー自分はやっぱり感謝を持って

いまを生きていきたいな!と思いました。



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聖なる場所

2014-02-16 22:09:55 | 日記
今日はひと月振りに、初女先生にお会いしました。

思わぬ大雪で、長靴をはいて武装して行ったのですが、先生は

こんな雪はうちの方では大したことないのと…

冬でも、いつもスカートで過ごす初女先生には、脱帽です。

今日の講演で、先生は調理しながらおしゃべりをする人がいると

言う事を言われ、昔は調理する場所は火が見えるところで

神様の場所だった。

今は、電気やガスで火が見えないからおしゃべりしながら作ると

言われました。

イスキアで調理している時の、ピンと張り詰めた空気は

神聖な場所に立つという精神からもきているのですね。

美味しいものを作るということは、初女先生程の方でも

真剣勝負なんだと思いましたが、

初女先生程の方だから真剣勝負なのかもしれません。

先生が、心を込めて作る時に一番大切な事は、丁寧に

作ることだと言われてましたが、本当にそうです。

ポテトサラダを作る時に、玉ねぎの間の薄皮まで剥く人は

一体何人いるでしょう…

くるみの渋皮を楊枝で取る時の丁寧さ

ブロッコリーのからし醤油会えの醤油の付け方

どのお料理を思い出しても、先生の心が細部まで届いて

いるのです。

食した人の心まで温かくする美味しさとは、丁寧に丁寧に

作られているからなんですね。

頑なになっていた心をほっとさせる「美味しい!」は

調理する人の心が作るのですね。

イスキアの台所からは、真っ直ぐに岩木山がみえます。

聖なる場所、そこはイスキアの台所…









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筆が教えてくれた素直な心

2014-02-14 17:19:52 | 日記
昨日は、職場である障害者の作業所に、書の大先輩に来て頂き

ワークショップをしました。

障害者の人と書をやると、いつも新鮮な驚きがあります。

私たちが筆を持つと、どうやって筆を開かせるかを考えてしまうの

ですが、彼女たちの柔らかい筆は、押しつけることがないので

自然と開くのです。

柔らかい、こっくりとした線に素直な心がそのまま出ているようで

見ているだけで、心が温かくなりました。

M子さんは、朝来た時から墨の入った箱を持ち、わくわくしている

気持ちがダイレクトに伝わってきました。

日常の生活の中では、字を書くという事がないのに、筆を

持つと、M子さんの中に字が湧きでて来るようです。

そのM子さんが、突然「神」と書いたのにはびっくりしました。

Oちゃんは、文字を自分で認識するということは出来ない

けれど、書く線の柔らかさに、普段は硬直してつっぱっている

Oちゃんの中の豊かさや柔らかさを見たような気がしました。

彼女たちを見ていると、日本人のDNAの中には確かに

筆の歴史が刻まれていると、思えるのです。

私達は筆を持つと緊張するのに、普段緊張している

彼女たちは筆を持つと解放されるのです。

今回、指導して下さった大先輩のSさんは、

「文字や線がなんとも柔らかく、自然に存在している

『書』ですね」と言って下さいました。

私は、内なるエネルギーの表現が「書」だと思って

いましたが、素直な、純粋な、柔らかい心を『書』は

表わしてくれるんあだなーと思いました。





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感動の写真

2014-02-13 21:56:44 | 日記
三浦の講演会で写真を撮っていた夫が、初女先生と参加者の

皆さんの握手の場面にカメラを向けていたので、

私は「その写真を撮っても顔と名前が一致しない人には

送れないから、撮らなくていいよ。」

と、言ったのですが夫は、残り少なくなったカメラのバッテリーが

なくなるまで撮り続けていました。

私は、無駄になるなーと思っていましたが、出来あがった写真を

見たら、これらの写真に本当に感動してしましました。

先生と手を握り涙ぐむ人、心からの笑みを浮かべる方…

その表情から、一人ひとりの方の内なる声が聴こえてくる

ようです。

私は、何としてもこの写真はご本人に届けたいと思いました。

顔と名前の一致しない人は、名探偵コナンになった気分で

部屋割りの写真を見たり、名簿とにらめっこして追跡しました。

最後にどうしてもわからない2枚の写真が残りました。

電話をかけて、「最終日、何を着てましたか」なんて

聞いたりして、諦めずに探し続けました。

そして、その甲斐あってこれらの感動の写真は、すべて

ご本人のもとに送り届けることが出来たのです。

時間が経って、あの日の記憶が消えて行ったとしても

悩んだり苦しんだり辛くなった時に、あの初女先生と手を

握っている写真を見たら、あの時初女先生から頂いたものを

思い出すかもしれません。

初女先生の手の温もりが蘇ってくるかもしれません…

自分が原点に立ち返れる写真になるかもしれません…

そんな大切な写真をご本人に送ることが出来、ほっとしました。

今、私の心はあの穏やかな時間に包まれているようです。





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