~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

誇れるもの

2013-06-30 17:47:53 | 日記
富士山が世界遺産になりました。

私たち日本人の誇れるものが認められたってことでしょうか

もうひとつ、世界に胸を張って誇れるものがあります。

それは、憲法第9条です。

9条を世界遺産にと言っている人達もいますが、9条を

なんとかして変えようと思っている人達が、96条を改正して

憲法を変えようと必死になっている今です。

9条を守れるかどうかの瀬戸際なので、その9条を世界遺産に

なんて言ったら呆れられるかもしれませんが、でも9条が

世界遺産になったら、どんなに素晴らしいでしょう…

 第二次世界大戦で、日本と同盟を結び敗れたイタリアにも

戦争放棄をうたう11条があるそうです。

「ライフ・イズ・ビューティフル」の素晴らしい映画で

アカデミー主演男優賞を得たロベルト・ベニーニさんが

「世界で最も美しいもの」という番組で、憲法を語った

そうです。

ベニーニさんは「私たちの憲法は美しく、生きている

そしてまだ若い」と言い、1条からわかりやすく語り

戦争放棄の11条は「ほかの序文は主語が『共和国』だが、

これだけは『イタリア』で始まる。つまりイタリアに住む者なら

ウサギだって、戦争を絶対に放棄するということだ。

痛みよりも大きな利益を生みだす戦争なんてないのだから」と

生放送で2時間熱弁をふるい、そして「守らなければいけない

愛らしい子供のように」と語ったそうです。

私たちの国が誇れるものは、富士山と憲法第9条と、胸を

張って言っていきたいと、ベニーニさんの言葉に改めて

思いました。

「ライフ・イズ・ビューティフル」は、世界中の人に

観てほしい映画です!

ベニーニさん、貴方のあの名演技は本物でした。

心からの平和を願う心が、あれほどの演技を生んだのですね。

映画にもベニーニさんにも感動しました!


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

M子さんとの小さな旅

2013-06-29 19:20:51 | 日記
今日は、職場の障害者の作業所のM子さんと北鎌倉に行きました。

円覚寺の境内のベンチに座っていたら、M子さんが見えな何かと

お話しているように、楽しそうに笑いだしたりするので、私も

一緒に「なんか、楽しいね」と笑っちゃいました。

吹く風は見えないのに、大きな木のてっぺんが揺れている

見えない世界の中にある、確かな力を感じていたら、隣のM子さんも

実に幸せそうな顔をしているんです。

ゆったりと流れて行く時間…

ただ坐っているだけなのに、それだけで幸せ

慌ただしい生活の中で、忘れていた幸せをM子さんとの時間の

中で思い出しました。

充分その幸せを味わった後、仏殿に行き、私がどんな仏様が

いるのかしらと、覗きこんでいると隣でM子さんが手を合わせ

頭を下げているのです。

そのM子さんの姿を見て、私も慌てて手を合わせました。

そして、仏殿に入るとM子さんが自分からすっと帽子を

取って、仏様の前に並べてあるお座布団に座ったのです。

年配の方でも帽子をかぶったままの人がいるのに…

私は、M子さんのこの振る舞いに感激して、プチっと涙が

こぼれてしまいました。

仏様の前に二人で坐り、私はそっとM子さんに「仏様がM子さん

幸せになりなさいって、見守ってくれているよ」と囁き

ました。

M子さんは、障害はあるけれど私たちよりずっと豊かな

しあわせの時を知っているような気がしました。

そして、見えない世界を感じているM子さんが羨ましく

なりました。

帰り、横須賀線のボックス席に座り、車窓を見ている

M子さんは、幸せを切り取ったような顔をしてました。

イスキアにいるような、時の流れを感じたM子さんとの

小さな旅でした。





コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愛のリレー

2013-06-28 21:33:18 | 日記
今日、Bsでパリ11区・バスチーユをやっていたので、思わず

観てしまいました。

バスチーユは、友達が住んでいるところで、1度だけ行ったことが

あるので…

何気なく観ていた番組から、大切な気づきを頂きました。

映画の「レ・ミゼラブル」にバスチーユが出て来たということから

ミゼラブルの話になったのですが、私はこの映画のテーマは「愛」

だと思いました。

今、なぜ「レ・ミゼラブル」があれ程ヒットしたかと言うと

それは、愛が求められる時代にあるからだと思ったのです。

私は、初女先生の講演会をさせて頂く時に、演題とは別に

講演会のテーマを自分なりに心に置いておくのです。

今回は『愛』だと思ったのです。(日本語にすると変な照れが

入ってしまいますが…)

参加される方々が、初女先生の母性を求めて来られると

去年の三浦の宿泊で強く感じたのです。

今年の講演会はと思った時に、この「愛」が心に降りて

きたのです。

テレビの中で「レ・ミゼラブル」のテーマはということに

なった時、この作品のテーマは「愛のリレー」だと言うのです。

そして、このリレーは最初無償の愛から始まると…

無償の愛、ミゼラブルでは銀の食器を盗んだジャンバルジャンに

食器をあげたのだと言った神父さまの愛から始まりました。

初女先生の母性は、まさに無償の愛です。

先生の愛を受けた私達は、その愛をリレーしていかなければ

いけません。

「愛」が求められる時代に生きている私達は、受けた愛を

自分のところに留めて終わらせてはいけない…

初女先生の「愛」を「母性」をリレーしていかなければ…

先生のようになんて、とても出来ないけれど、でも頂いた

愛はリレーし、その愛が少しでも広がっていけば、

忘れていた無償の愛が、私たち自身の中にあることに

気づくことが出来るかもしれない。

人間は愛の生きものだと感じさせてくれた、レ・ミゼラブルの

映画から、今度はさらに深い、「愛」のリレーを教えられました。

無償の愛・母性のリレーです。

宿泊の講演会に向けて、森のこもれび号が船出したその時に

「愛のリレー」というテーマがやってきました。

これは、きっと偶然ではありませんね…







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なんだろう…

2013-06-27 21:28:07 | 日記
今日、5月から入った新しい職員さんに「山崎さんってお子さん

何人ですか?」と聞かれ、私はちょっと間をおいて「一人」と

答えたのです。

でも、心にズンと残る後ろめたさにハッとしました。

一人と答えた時に、創はどうなるのだろう…

と、言ってここで息子を亡くした話などできないし…

弟の大地も、同じようなことを何度も体験してます。

「兄弟は何人?」と聞かれ「一人」と答えると、必ず「一人っ子」

と、言われるんです。

その時、お兄ちゃんの存在はどうしたらいいのか…

大地も私も、いつも創のことを思っているのに…

その時、後ろめたさについて来る淋しさ

いつまで経ってもこの淋しさは慣れないのです…

仕方ないよね、創はずっと私たちの家族だから…
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

衣装箱

2013-06-25 23:14:04 | 日記
家には、開かずの衣装箱が2つあります。

一つは、息子の中学の制服が入った衣装箱。

この箱は、一生開けられないかも、なんて思ってしまいます。

もう一つは、小さい頃の息子の服が入った衣装箱

こっちは、何だか開けられそうな気がして、昨日そっと蓋を

開けてみました。

そうしたら、その服を着ていた頃の息子の姿が目に浮かび

思っていた以上にダメでした。

お兄ちゃんの服は、次男が着てくれたので随分処分できたのですが

それでも、出来なかった服があり、開かずの衣装箱になって

しまいました。

月日が経てば、処分できるかと思ってましたが、

そういうものでは、ありませんでした。

2歳の時の服を見れば、2歳の姿が浮かび

小学校の修学旅行で着た服をみれば、あの子の買ってきた

お土産まで思い出してしまうのです。

私が決心し、どこかで処分しないと、この悲しみをまた

バトンタッチすることになってしまう…

そう思っても、やっぱり出来ず、開かずの衣装箱は

依然として在るのです。

きっと、天国の息子は「お母さん、もう片づけちゃって

いいんだよ。いつまで持っているのさ」と、呆れていることと

思います。

本当に、いつまで持っているのでしょうね。

弟の大地は、とっくにお兄ちゃんの年齢を超えているから

もう、あなたの服を着れる子はうちにはいないのにね…

思い出を封印したかのように、遺された開かずの衣装箱

もう暫らく、このままにして置こう…
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

梅ちゃん

2013-06-24 18:24:56 | 日記
やっとお天道様が顔を出し、梅が干せました。

朝日は体にいいと聞いていたので、梅干しにもいいだろうと思い

朝5時から梅を干しました。

我が家は玄関先に朝日が当たるので、ドアに「梅ちゃんが外に

いるので、ドアはそっと開けること!」と、張り紙をしました。

早速、息子に「お母さん、バカじゃないの」と言われて

しまいましたが、毎日帰って来ると真っ先に梅のところへ

飛んで行き、漬け汁が濁ってないかドキドキしながら蓋を開けて

ということを繰り返していたら、もう梅ちゃんと呼びたくなる

くらい愛おしくなってきたのです。

お天気で風のある日は梅を干すという、イスキアにならって

梅をざるに並べ、日に何回もひっくり返しました。

その時間が、何とも言えない至福の時なのです。

ささやかな幸せです。でも、ガイアシンフォニーの映画の中で

ボクネンさんが「しあわせの方が多いんだよ」と、言っていた

あの幸せは、こういう小さな幸せのことかもしれません。

お日様と風を感じながら、梅を一つひとつ返していく

唯それだけで、幸せを感じるのです。

世の中が豊かになったお陰で、いつの間にか私達は

欲張りになってしまい、こういう幸せを見つけられなく

なってきてるのかもしれません。

我が家の梅ちゃんが、忘れていたそんな幸せを気づかせて

くれました。

梅を干して出掛けていたら、主人が「梅をひっくり返して

おいたよ」と言うので、びっくりしました。

これも、梅ちゃん効果のプチ幸せ!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おむすびが伝えること

2013-06-22 23:03:25 | 日記
今日はスタッフのNさんから、心響く話を聴きました。

Nさんがお父様の看病で実家に帰られている時、お嬢さんが

おむすびを持ってきてくれたそうです。そのおむすびが

丸い初女さんのおむすびだったそうです。

お父様は一口食べられたそうです。

そして、お父様が亡くなられた時に、お嬢さんは自分の作った

おむすびをお棺に入れられたそうです。

Nさんは、一度もおむすびの作り方を教えたことがなかったのに

と、言っていました。

でもお嬢さんは、おむすびが思いを届けるものだと分かっていたの

ですね。

それはきっと、お母さんの思いをおむすびに感じていたからでは

ないでしょうか…

ご飯と梅干しと海苔と塩。シンプルな食べ物だからこそ言葉には

出来ない思いを、真っ直ぐに心に届けてくれるんですね。

やっぱり、おむすびはソウルフード 

世代を超えた魂の食べ物です。

初女先生、先生のおむすびの心が、未来のお母さんである

若い人に届きました。

どんな時代にあっても、おむすびは心と心を繋ぐ食べ物…

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いじめって

2013-06-21 18:08:03 | 日記
週に3日、朝2時間だけ養護施設に行っています。

障害者の作業所の仕事は、対おとなですが、養護施設は1年生から

6年生までの子供たち

子供のパワーに接すると、何か元気になるような気がします。

今朝、子供と一緒に食器を拭いていた時、小3の女の子に行き成り

「ねえ、いじめって犯罪なの?」と聞かれ、言葉に詰まってしまい

ました。

テレビや新聞などで『いじめは犯罪だ』と、そのことが当たり前の

ように聞いていましたが、小3の子のこの質問に

私はどう答えていいか分かりませんでした。

いじめは悪いことだけれど、それを犯罪という言葉に直結させて

いいのだろうか…

犯罪だからいけない!そんな簡単なことで伝わるのなら、

学校からいじめはとっくに無くなっているだろう…

お茶碗を拭きながら、私の答えを待つその子に、私は

「いじめは心の問題だから、犯罪って言いきれるかなー」と

何とも、曖昧な答え方しか出来ませんでした。

「じゃあ、犯罪じゃないの」と、返されると「うーん犯罪に

までいってしまう場合もあるし…」と、結局コレと言った

答えが出来ませんでした。

子供になぜいじめがいけないか、明確に答えることが出来ない

自分に初めて気がつきました。

朝から、小学生にアッパーパンチをもらったようでした。

大切な事は、聞き流さずやっぱり自分の心に落として

考えなくっちゃと、反省と宿題をもらった感じです。

初女先生が、分かち合いの時、瞬間に簡潔で明解な

しかも心に届くことを言われることが、どんなに凄い

ことかを、今日子供から教えられた気がしました。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

糠床のように…

2013-06-19 22:55:40 | 日記
原宿の焼鳥屋さんで、美味しいお漬物を出すお店があります。

勿論、焼き鳥も美味しいのですが…

うちの糠床は、そこからお嫁入りしてきたのです。

なかなか我が家に馴染まず、あんなにいい糠床だったのにと、

残念やら、申し訳ないやらで一杯でした。

主人が初女先生に、うちの奥さんにぬか漬けを教えてやって下さい

と、頼んだほどでした。

でも諦めずに手を入れていたら、だんだん美味しくなって

やっと我が家の糠床になってくれました。

焼き鳥屋さんの御主人にも、ちょっと胸を張って糠床談義が

出来るようになりました。

糠床は一日手を入れないと、もう上の方の色が悪くなるのです。

でも、手を入れかきまわすと、きれいな色の糠床になるのです。

毎日繰り返していたら、ふと人の心もそうかもしれないと

思えたのです。

もう、自分は変わらないって思ったら、色の悪い糠床の

ように心もなってしまうかも…

気づきによって変われる柔軟な心でいたら、きれいな糠床の

ように心も発酵し、色々な人を受け入れられるかもしれません。

初女先生は、糠床に生物多様性を見出しました。

私も、もの言わぬ糠床に大切な気づきを頂いた気がしました。

やっぱり、糠も心も発酵しなくっちゃ!と思いました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

賢い国

2013-06-18 22:11:21 | 日記
なだいなださんが亡くなりました。

戦争を体験し、もの言える人が、また一人いなくなりました。

自民党の国会議員が、国会の中に戦争を体験した人が居る限り

この国は平和だと、言っていたのが今でも印象に残っています。

戦争体験者が一握りになってしまった今、私達はどこに向かって

歩いていくんでしょう…

自民党のスローガン「強い国」に対し、なださんは「賢い国」を

目指そうと言っていました。

確かに9条という平和憲法を持ち、戦後68年一度も戦争を

しなかったこの国は賢い国と言えるでしょう

その間、米国は何度戦争をしていることでしょう…

あの大震災の凄まじい状況の中、秩序を守る被災地の人々の姿に

世界中の人が、日本人は賢い国民だと知ったことでしょう。

賢い国は、原発事故起こした責任も取らず

原発を輸出し経済成長を計る、などという道を選ぶでしょうか…

ペシャワールの会(発展途上国で井戸を掘っている)の

中村哲氏は「アフガニスタンにいると軍事力が、わが身を守る

というのが迷信だと分かる。

敵をつくらず平和な関係を構築することが、一番の安全保障

だと肌身で感じる。

単に日本人だから命拾いしたことが何度もあった。

9条は日本で暮らし人々が思っている以上に、リアルな力で

僕たちを守ってくれているんです。」と、言ってました。

賢い国の賢い国民は、この9条も捨ててしまうのでしょうか…

賢い国の賢い国民は、強い国を目指しているのでしょうか…

東日本大震災で立ちどまった私達は、あの時感じたことを忘れ

被災地の人の福島の人の苦しみと忘れないでと言う声に

耳を傾けることなく、また経済最優先の道を歩き出しているので

しょうか…

市場が幸せをもたらすと、本気で信じているのでしょうか…

なだいなださんが遺していった「賢い国」を真剣に考え

そして、真に賢い国民にならなければと、思いました。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする