あれだけ暑かった夏が
次の季節に移ろうとして
います。
何があっても、夏の次に
秋が来て秋の次に冬が来る
この自然の誠実さに、
あの辛かった時に、
どれほど支えられたか…
息子が亡くなったのが
秋だったので、秋の気配を
感じただけで涙が溢れた
私ですが、いつの間にか
秋の季節が味わえるよう
になっていました。
久しぶりに初女さんの
「いのちの森の台所」を
読んでいたら、私のことを
書いて下さってる文章に…
『友達とリレーをしていた
息子さんは「疲れた」と
言って校庭に寝転んて
休んでいました。
そろそろ帰ろうとお友達が
声をかけたところ、すでに
心肺停止、脳死状態だった
そうです。
数日後、空のお弁当箱が
学校から返ってきたときは
涙で洗うような思い
でしたと書いてあり
ました…』
何年振りかで初女さんの
この文章を読んで、
おむすびが入っていた
空のお弁当箱のことを
忘れていた自分に
気づきました。
あ〜あの苦しみが私の
中から消えていたんだ!
息子が与えてくれる
喜びが、いつの間にか
苦しみを消してくれて
いたんだ。
そして今、私は前を向いて
生きている。
悲しみは悲しみで
終わらないと言っていた
初女さんの言葉に支えれ
私は悲しみを喜びに
変換して、今を生きて
いるんだ!
空のお弁当箱に流した
涙は感謝の涙に
なったんだ!
初女さんが
『かけがえのないものを
なくされた方には、
いつか大きなものが
与えられますよ』って
言われてた、それは
本当に真実だった…
創(つくる)有難う♥
初女さん
有難うごさいます♥
初女さんへのラブコールの
ように始めたブログも
かれこれ15年くらいに
なるでしょうか。
過去のブログの閲覧が
あると、このブログが
読まれましたと、上がって
くるのですが、読み返して
みると、書いた私も
覚えてないことが、よく
あります。
先日は2014年の
初女さんと田口ランディさん
の対談の後のブログが
上がって来てました。
対談の時に、
「初女さんに
とって大切なものは
なんですか?」という
質問があり、初女さんは
「時間」とこたえられて
いました。
すっかり忘れていましたが
時間か〜と、しみじみ
思いました。
イスキアに居る時は
ゆったりと流れていく
時間をイスキア時間
だと思ってました。
初女さんといるとなぜか
時の流れがゆったりと
感じられるのです。
それは初女さんが
時間を大切にしていた
からでしょうか…
充実した時間は、ゆっくり
感じられると聞きました。
初女さんは、先を考える
から不安になるの
今ほど確実な
ものはありません。
今を生きて!と生涯
言い続けていました。
大切なものは時間!だと
言われた
初女さんの姿が
立ち上がってきます。
私達は時間に追われて
生きているようです。
一日が二十四時間で
充分と思える、あの
イスキア時間を
とりもどさねば…
大谷翔平選手が又しても
偉業を成し遂げました。
本塁打と盗塁数が50を
超えたのです。
今シリーズは、腕の手術を
したため投手との二刀流
ではなく、打者大谷翔平の
凄さを全開にしてくれ
ました。
シーズン直前には
通訳者の一平氏による
不正送金事件が発覚し
どんなに精神的ダメージを
受けたことかと、世界中の
人が心配したと思いますが
大谷翔平選手の精神は
揺るぎのないものでした。
大谷翔平選手は、高校生の
時から、中村天風の
『運命を拓く』が愛読書
だったそうです。
今回、天風哲学が
大谷選手の精神を
貫いていることを
感じました。
それは、
日本ハム時代の恩師
栗山元監督の言葉に
ありました。
『翔平は「できるか」
「できないか」では
考えない。
彼の頭には「やるか」
「やらないか」しか
選択肢がないんだ。
「出来るか」
「出来ない」だと、
「出来ないかも」と思い、
思考が止まってしまう。
彼はやると決めたら、
あとはどうしたら実現
できるかを逆算して
行動する。
それだけですね。』と…
自分で自分の限界を
決めない信念は
二刀流を生み、今回の
快挙の原動力にもなった
と、新聞に記して
ありました。
これこそが天風哲学です。
中村天風先生は誰の中にも
(この大谷選手が発揮して
いる)潜勢力があるんだと
言ってます。
そして人間というのは
幸せに生きられるように
なっているんだと…
大谷選手だけが特別では
ないということです。
京セラの稲盛さんも
天風哲学に学んだ人です。
天風先生は、絶対積極を
言い続けていました。
本当の自分
真我で積極的に
生きれば
誰の中にもある
潜勢力が引き出され
人は必ず幸せに
なるんだ!と…
天風哲学のリアルを
大谷翔平選手が
見せてくれてるのだと
私には思えます。
生きてるうちに、
自分の中にある、
この潜勢力を引き出し
発揮したい!!
どんな人も幸せに
生きられるように
なってるって
素晴らしい!!
固定観念を捨てて
積極一貫で
本当の自分
真我で生きる!
天風先生、そうですね!
昨日は、父の生誕100年
の会が、午前と午後に
渡って5時間ありました。
父は有名でもないし、
亡くなって22年も経って
いるから、人なんて来るの
かしらと思っていたら
沢山の方が来てくださり
学校から来たのか
高校生達がいたのには、
びっくりしました。
私が中学生の時に、父が
家族を前に「これからは
ペン1本で食べて行く」と
宣言したのです。
私は、不安で毎晩神様に
祈っていました。
父は宣言通り、母を
働かすことなくペン1本で
民話や伝説を書き
私達を育ててくれました。
戦中戦後を生き抜いた
人の強さでしょうか…
昨日は午後のプログラムに
シンポジウムがあり、
私と姉も舞台に上がり
父の話をしました。
何を話すか全く準備して
なかったのですが、
二三日前になぜか11年前
に永六輔さんのことを
書いたブログが上がって
来て、これだ!と思って
こんな話からさせて
もらいました。
『父は多摩川を愛する会を
やっていました。
永六輔さんは、憲法9条は
理解するとかしないじゃ
なくて、愛すればいいんだ
守るは、攻める守るに
なってしまう…
だから、愛したらいいんだ
と言ってました…
父が多摩川を守るではなく
愛するにした理由は
分かりませんが…
21世紀は戦争があり
パンデミックがあり
戦う世紀の到来のような
感じです。
だから愛するということが
これからのキーワードに
なって行くと思います。
昔話は時代を超え語り
継がれているのは、昔話に
宿る心にあると思います。
父は昔話は心のご馳走と
言ってました。
今こそ、この心のご馳走で
心を耕し、私達の一人
ひとりの愛を少しでも
豊かにしていくことが
大切なのではない
でしょうか。』と
話しました。
シンポジウムの後半は
会場の人が次々手を挙げ
父を語ってくれました。
どの人の話の中にも
誠実に生きた父の愛が
流れていました。
最後に手を挙げた息子が
おじいちゃんを語り
おじいちゃんの孫で
良かったと言ってました。
ペン1本で生きた
父の人生は間違って
なかった。
今なお、沢山の人の中に
父が、父の作品が
生きてます。
私も父の娘で良かった!
有難うお父さん。
父を感じる温かい豊かな
時間でした。
昨日から書の制作会で
泊まり込んでます。
今回は『空』を書いてます。
空に対する思いが邪魔して
書いても書いても、同じ
『空』になってしまい、
ドツボから抜け出せない
状態になっていました。
今回は作品を出すのを
やめようかとの思いが
よぎって、頭を抱えて
いました。
お昼を買いに行こうと
外に出た時、黄色蝶々が
目の前に飛んで来たのです
黄色蝶々は、亡くなった
息子です。
大事な時に、どこからとも
なく、飛んで来るのです。
あ!息子が私に頑張れって
励ましのエールを送って
くれてると感じたら、
涙が止まらなくなりました。
書の大先輩が、『私の筆を
使って大きな作品を書いて
みなさい。』と言って下さり
筆を貸してくれました。
いつも書いてる(140✕90)の
倍の大きさの紙の上に
立ったら、大海原に立って
いる気持ちになり、『空』
に対するごちゃごちゃした
思いが消えて行きました。
思い切り書いたら、私の
中に、清々しい青空が
広がったのです。
黄色蝶々に書かされた
『空』は、宇宙に繫がって
いる気がしました。
創(つくる)有難う♥
土日で奈良に行ってきました。
2年前におむすび講習会を
主催して下さった方が
ふたたび奈良で開催して
くれたのです。
先週の講習会とは、打って
変わっての晴天!
しかも、前日に家に泊めて
下さるというスペシャルな
対応に感謝一杯!
かなりの遠さでも主催者に
負担をかけてはならないと
日帰りしてたので…
(舞鶴は日帰りの限界でした)
天理市の森の中の滝を
観たり、彼女の仕事場の
放課後デイまでお邪魔して
しまいました。
かなり重い障害を持った
お子さんとそこで働く
お母さん達
こうあって欲しいという
これからの社会の在り方を
実現しているデイで
感動しました。
生駒でのおむすび講習会は
スタッフの皆さんが、
心を込めて準備をして
くれていたのが、ひしひし
伝わって来ました。
最初に「佐藤初女さんを
知ってる人は」と聞くと
数人の手が上がりました。
後は美味しいおむすびと
いうことで参加したとの
こと…
身が引き締まる思いで
講習会が始まりました。
米不足で、お米を手に
入れるのに苦労されたと
聞いていたので、米が
どんなに日本人に合って
いるかと、お米の話から
始めました。
皆さんが、こんなに緊張
しておむすび作ったこと
がない!と言いながら、
真剣に結んでくれました。
食事が始まると「美味しい」
の声があちこちであがり
私も嬉しくなりました。
泣いてるお子さんが
いたので、どうしたのかと
思っていたら、もう一つ
食べたいと泣いていた
そうで、後で知って
嬉しくて、凄い贈り物を
もらった気持ちに
なりました。
食べ終わると
さあ、ここからが
初女さんのおむすびの祈り
を伝える正念場。
殆どの方が初女さんを
知らない中で、短い時間で
伝えられるか…
これは自分を信じ、相手を
信じ、後は初女さんの
存在を感じながら話し
ました。
涙される方もいて、
優しく豊かな温かい時間と
なりました。
おむすびが人と人、心と心を
結んでくれることを
ここでも実感しました。
終わって外へ出ると暑さの
中でも空が高く秋の空に
なっていました。
私は天に向かって思わず
「初女さ〜ん
初女さんのおむすびの祈り
伝わりましたよ〜」と、
声を放っていました。
神さまは背負いきれない
荷物は背負わさない!
この言葉が受け入れられる
まで、かなりの時間がかかり
ました。
子どもを亡くした後だった
ので、私が背負える荷物じゃ
ない!酷すぎると、本当に
きつい言葉だと思って
いました。
起こることは全て必然!
と言う言葉にも、どれ程
抗ってきたか…
でも気がつけば、この言葉の
通りに生きて来た自分が
います。
とてつもなく悲しかった
けれど、息子の死に育てられ
今の私がいるのです。
初女さんとの出会いも
息子の死によって与えられ
ました。
初女さんに『息子の生も死も
与えれたものだと思う』と
言った時、貴方がそこまで
来るのにどれ程苦しんだ
ことか…と言ってくれました。
今、私は起こる全ての
ことは必然だと思っています。そして、苦しみ悲しみ
大変なことこそ、より深く
心が耕されると…
苦しい時に初女さんの
この言葉が、私を支えて
くれました。
すんなり、するすると
幸福になることはなくて
生きていれば、何度でも
繰り返し苦しみが
やってきます。
けれども苦しみは決して
苦しみだけに終わることなく
いつか喜びに変わります。
苦しみなくして刷新は
はかれません。
真の幸福は、苦しみの中に
あってこそ実感できるもの
です。
佐藤 初女
昨日は、地元で初めての
おむすび講習会でした。
しかも、自分の主催で〜
ゆっくり台風が、この日を
めがけて来たかのような
大荒れの天気。
当日キャンセルを覚悟して
いたら、前日も当日も
飛び込みの申し込みがあり
パンパンの講習会に
なりました。
手伝ってくれたのが、
初女さんの本の写真を
撮った写真家のMちゃん
おむすびを結び初女さんの
話しをすると土砂降りに
なって雷まで鳴るのです。
初女さんは、大事な時に
大雨を降らせる方で
『お清めの雨』なの〜と
言ってました。
Mちゃんは、雷が鳴る度に
初女さんだ〜と笑いだし
私も初女さん来てると
一緒に笑ってしまいました。
参加者の皆さんは、こんなに
緊張しておむすび結んだの
初めてと、真剣に結んで
くれました。
そういえば、初女さんの
前で結ぶ時、皆手が震えて
いました。
昨日は17歳の高校生男子が
参加してくれました。
何かを抱えているんだ
ろうな〜と感じさせるものが
ありましが、彼の結んだ
大きなおむすびに意思の
強さを見た気がしました。
おむすびって、結んでいる
姿にその人の性格が垣間見え
たりするのです。
昨日は、自分で結んだ
おむすびと、私のおむすびを
食べてもらいました。
そしたら、全員が味が
全然違う、直さんのが
断然美味しいと言うので
びっくりしました。
食べた後は、
初女さんとの出会いや
初女さんのおむすびの
祈りをお話しました。
外は土砂降りの雨
時折、まるで初女さんが
そうなのよ!と言ってる
ように雷が鳴るのです。
そして、やっぱり
初女さんのおむすびは
心と心を結んでくれる
ことを実感しました。
17歳の彼に、おむすびは
何を語りかけてくれたで
しょうか…
来週は奈良でおむすび
講習会です。
初女さんのおむすびと
おむすびの祈りを伝えて
来ます♥
初女さ〜ん、土砂降りは
勘弁して下さいよ〜