~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

101歳の言葉~むのたけじ

2016-08-30 22:56:53 | 日記

テレビで8月21日に101歳で亡くなった

「むのたけじ」さんの番組をやっていました。

むのさんは、朝日新聞記者時代に終戦を迎え、

「負け戦を勝ち戦のように報じて国民を裏切った

けじめをつける」と終戦の日に退職し、故郷の秋田に

戻り、週刊新聞「たいまつ」を創刊。

1978年に780号で休刊してからは、

著作や講演活動を通じて平和を訴え続けた方です。

そのむのたけじさんが「自分で自分を敬う

そうすれば敬うべき他人が見えてくる…

自分に誇りを持っている人

自分を大切に思っている人は、他人を大切に

する」と言われてました。

私は子供に、自分を好きになれとは言って

来ましたが、むのたけじさんのこの言葉に

なるほどと思いました。

1億2700万人の日本人の中で、自分という

人間はたった1人なのですから…

子どもの時から評価され続けて育ってきた

人たちは、自己評価がとても低い人が多いです。

むのさんの言葉を借りれば、自分を大切に

思わないと他人を大切に出来ないってことです。

どうせ私なんてと、自分を粗末に扱わないで下さい。

掛け替えのない自分が、一度きりの人生を生きて

いるのですから…

101歳のむのたけじさんに学ぼうと思いました。

 

 

 

 

 

 

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一生ものの言葉

2016-08-28 18:40:16 | 日記

人は、一生忘れない言葉を誰かにもらっているような

気がします。

作家の田口ランディさんは、佐藤初女さんから

「言葉を超えてね」と言われたそうです。

作家であり、言葉を紡ぐことを生業としている

ランディさんに「言葉を超えてね」と言った

初女さんってすごいな~と思いました。

詩人の吉増剛造さんは、ランディさんに

『「誰にも見せない、編集者にも見せない、

自分のための秘密の作品を書き続けなさい。

そうしなければ表現は死んでしまう」先生は

そう言って大きなスケッチブックを取り出し

これは私の秘密です。死んでも誰にも見せません』

と、言われたそうです。

ツイッターに書いてあったこの文章を読み、

田口ランディさんという作家は、すごい言葉を

頂いているな~と思いました。

何があっても消えない言葉、そういう言葉を

誰もが持っているのかな~

一生ものの言葉

私も、初女先生に頂いた最後のお言葉が

一生ものの言葉

この言葉とともに生きていけたらいいな~

 

 

 

 

 

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星野道夫を感じるとき

2016-08-27 18:38:24 | 日記

昨日は銀座から渋谷へ行き、生活感のない街を歩くと

こんなにも疲れるものかと思いました。

毎日が祭り騒ぎのような、おもちゃ箱を

ひっくり返したようなところで働いている人は、

心と体が疲弊してくるのではないかと

思ってしまいました。

こんな雑踏の中でも、星野道夫さんなら

心の中にアラスカの自然を、クマをカリブーを

思い描くことが出来たのであろう…

動物園の疲れた動物しか知らない私は、

星野さんの写真を思い浮かべる、それだけでも

ふっと心が楽になる

 『ぼくたちが毎日を生きている同じ瞬間、

 もうひとつの時間が、確実に、ゆったりと

 流れている。

 日々の暮らしの中で、心の片隅にそのことを

 意識できるかどうか、それは、

 天と地の差ほど大きい   星野道夫 』

今日は一日、星野さんの本を読んで、アラスカを

星野道夫の世界を旅していました。

どの写真を観ても、懐かしさを感じるのは

なぜでしょう…

それは、枯渇していた魂が、帰るべき世界を

星野さんの写真に見つけたからでしょうか

読んでいて、やっぱり初女さんと星野さんは

繋がっていたと思えました。

星野さんがムースの頭をスープにした

ヘッド・スープを口にしたときの言葉に

初女さんが重なりました。

 『生きる者と死す者。有機物と無機物

 その境とは一体どこにあるのだろう

 目の前のスープをすすれば、極北の森に生きた

 ムースの体は、ゆっくりと僕の中に

 しみこんでゆく。その時、僕はムースになる。

 そして、ムースは人になる。

                星野道夫 』

 

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星野道夫の世界に抱かれて…

2016-08-26 23:26:55 | 日記

今日は星野道夫さんの写真を観に行って

来ました。

昨日、友人から大気が不安定だと気持ちも不安定に

なります。

気圧が低いと、酸素の領域が減るから、呼吸が

浅くなるというメールをもらい、何があっても

変わらぬ悠久の時を感じる、星野さんの写真が

どうしても観たくなったのです。

星野さんの写真を観ると、「ただいま」という

気持ちになれ、ほっとできるのです。

きっと魂の還るところに繋がっているから

なのでしょうか…」

不安定だった心が、落ち着きを取り戻した

みたいです。

自然を見つめる星野さんの眼差しに

大丈夫と言われている気がするのです。

『人間の気持ちとは可笑しいものですね
 
どうしようもなく些細な日常に左右される一方で
 
風の感触や初夏の気配で こんなにも豊かに
 
なれるのですから、人の心は深くて
 
そして不思議なほど浅いものだと思います。
 
きっとその浅さで人は生きてゆけるのでしょう
 
                星野 道夫』 
会場にあった星野さんの言葉を、思わず手帳に
 
記してしまいました。
 
星野さんが、もう少し生きていらしたら
 
きっと初女先生と出会っていたことでしょう。
 
初女先生は、アラスカに行くと言われていたの
 
ですから…

 

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佐藤初女さんからの贈り物

2016-08-24 23:13:57 | 日記

最近、覚えたつもりがうろ覚えということが多く

なりました。

今日は、横浜に行くので初女先生のことが載ってる

雑誌を買おうと、出る前にパソコンを見ていたのに

横浜に着いたら、雑誌の名前が出てこず

なぜか「マリノス」が浮かんでくるのです。

そんな筈はないと思っても、出てくるのは

「マリノス」ばかり…

仕方がないので、集英社の初女先生の担当者に

聞くと「マリソル」とのこと、惜しかった~

美容院にあるような大きな雑誌を電車の中で

広げたら、私のお気に入りの先生の写真が

そこにありました。

初女先生がいる!と思った瞬間、いないという

現実が否応なく立ち上がって来ました。

 『佐藤初女さんが遺した言葉、その生涯』

20年以上も初女先生を見つめ書き続けてきた

ライターの石丸さんの体には、初女先生の

生涯が刻み込まれているのでは、と思える

文章に、電車の中にもかかわらず涙が溢れ

岸さんの写真からは先生の優しい温かさが

真っ直ぐに心に伝わってきました。

料理家の高山なおみさんの心をとらえた

初女さんの言葉

『にんじんを食べたら、それでにんじんが

なくなるんではなくて、私の体になるんだと

思うんです。

心も、誰かの心の中に入ってなくならない。

そのことを私は霊だと思うんです。』

この言葉が心に降りて来た時、私の中にいる

初女先生に出会った気がしました。

そして、先生の人生が集約され最後の6行が

私の心の中でイスキアの鐘のように

鳴り響いています。

 『人の喜びを糧にして人のために働き

 命つきるまで”今”を生きた初女さん。

 日々の小さいことに気づきを得て、行動に移す。

 生活すべてが祈りであった。

 初女さんの祈りは、多くの人の心に

 生き続けていく。』

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私たちの中にある差別

2016-08-23 23:22:19 | 日記

今日はスーパーのイオンに、作業所で作っている

品物の販売に行きました。

物が溢れるようにあるスーパーで、障がい者作業所の

品物を手に取ってくれる人は、決して多くは

ありません。

「すべて手作りです。どうぞご覧になって下さい~」

と、呼びかけても館内を流れる音楽にかき消されて

しまいます。

「売れないね~」と言っていたら、ひとりの

年配の女性がいきなり「うちの娘が、障害児を

産んじゃったの。まさか初孫が障害児なんて

娘は死にたいって言うの。

うちの娘は高校の推薦で青山学院大学に行ったの

娘のプライドは傷ついたの。

でも、孫はかわいいの…」

その女性の言葉をつなぎ合わせながら、大体の

状況を大雑把に把握しました。

別の作業所の職員が、障がいがあっても…という

話をするのですが、心には届いていない様子

でした。

お昼にフードコートで障がい者の所員さんの

食事の介助をしていたら、後ろの席に来た

おばあちゃんが、私たち二人に気づいたら

直ぐに席をかえました。

相模原事件で被害にあった家族が、名前を

出さなかったことが、ずっと気になっています。

私たちの心の中にある差別や偏見を感じた

今日という日でした…

 

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自分を好きになる・自分を信じる

2016-08-22 23:21:16 | 日記

「いのちのエール」の講演会で、ランディさんが

話された「自分を信じる」が、多くの人の心に

響いたようです。

私は、子どもに「自分が自分を好きにならな

かったら、他人は好きになってくれないよ。

嫌いな自分を他人が好きになってくれる筈がないよ」

と、言ってきました。

「自分を信じる」も、きっとそういうことだと

思うのです。

橘川幸夫さんの言葉に

『信頼とはまず自分自身を信頼すること

自分の中に空白や混乱を抱えたまま他人を

信頼しようとすると、依存になる』というのが

ありました。

自分の足で立つということは、自分を信じて

なければ出来ないことだと思いました。

ハイハイしていた赤ちゃんが、立ち上がる時も

きっと立てると信じているから立てるんじゃ

ないかな~

自分が好きになる「自分」になる

自分が信じられる「自分」になる

この自分とは、死ぬまでつき合って行くのだから

自分をもっともっと好きになろう(これは

決してナルシストじゃないよ)

そして、好きなった自分をとことん信じてあげよう

その土台が出来たら、次は「自分が」の「我」が

離れて行くかもしれないから…

みんな「自分」という課題が与えらて、この世に

生まれて来るんだね。

この課題は、決してスルー出来ない課題なんだね。

 

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大人の本気度~サマースクール

2016-08-21 23:21:41 | 日記

お盆休みは、ひたすら片付けをしていたので

昨日は夏の最後の行事である、

田口ランディさん達のやっている

「色えんぴつの会(発達障害児者の会)」

のサマースクールに1泊で行って来ました~

私は今年で3回目ですが、今までで一番人数が多く

元気いっぱいの子供たちに、「夏バテ」なんて

言ってられないぞ!と思いました。

ランディさんの「ここでは参加しても

参加しなくてもいいの…」というお話しから

1泊2日のサマースクールが始まりました。

今年は馬頭琴の奏者が来て下さり、演奏を

聴きながらホールの床に寝転ぶと、そこはもう

モンゴルの大草原のようでした~

ちまちまと余計いなことを考える脳にモンゴルの

風が吹き抜けた感じがしました。

ワークショップのTシャツアートをやっている

間に、食事の準備。

コック長であるランディさんの

ご主人の下でカレー作り。

コック長の煮込みの丁寧さに脱帽でした。

めっちゃ美味しいカレーライスにおかわり

の行列が~

夕食の後、皆で温泉に行き、そのあとに

夜のメインイベント、田口ランディ作・演出の

朗読劇が始まりました。

ヒカシューの巻上公一さんも音楽担当として

駆けつけて下さり、何とも贅沢な朗読劇でした。

この会の凄いところは、大人の本気度が

半端ないところ。

大の大人が本気になって面白がっていたら

子供だって興味が沸いてきます。

食事も人数が多いからと言って、手を抜かず

だしを丁寧にとってお味噌汁を作れば、

美味しいと言って、何杯もおかわりするのです。

この大人の本気度を、子どもたちが受信して

くれるのです。

夏バテで、精神がゆるゆるに緩んでいるときに

大人の本気度が試されるサマースクールは

最高です。

学校や社会、世間様にどこか緊張し遠慮している

みなさんの心が解放され、顔がどんどん明るく

なっていくのです。

1年に1回のサマースクール!

最高の夏休みとなりました。

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初女さんの鐘が響き渡る

2016-08-19 22:57:32 | 日記

去年の手帳を見たら、8月18日から20日まで

「いのちのエール」の本の撮影で、弘前と

森のイスキアに行っていました。

ランディさん達との女子会のような

楽しかった旅行が、初女先生がいる最後の

森のイスキアになるなんて…

寂しいけれど、先月の「いのちのエール」の

講演会の感想を読むと、初女先生が言われて

いたように、ひとり一人の中に森のイスキアが

宿っていることを感じました。

それは又、皆さんの心の中に初女さんが

いるということです。

初女さんの鳴らした鐘がみんなの心の中に

響き渡っていることを感じました。

初女さんは言うでしょう

「それは喜びであり、希望です」と…

「いのちのエール」の感想を是非読んでみて

下さい

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森のイスキアの送り火

2016-08-18 23:53:50 | 日記

お盆が過ぎました。

初女先生の新盆でした…

何年前だったでしょうか、お盆の頃に

森のイスキアに行った時、夕食が済んだ後に

初女先生が「お盆だから、たき火をして

送りましょう。

ここは大切な方を亡くされている人が、何人も

いるから」と言って、イスキアの庭でたき火を

したことがあります。

真っ暗な夜の空に、煙が迷うことなく天に昇って

行くのを、初女先生と一緒に見上げていました。

キリスト教の先生が送り火?と、聞いたときは

ちょっと驚きましたが、あんなに心から送る

送り火は初めてでした。

初女先生の新盆、森のイスキアの庭で

先生がして下さったように、たき火をして

送り火をしたかったな~

 

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