今日は8月15日、終戦記念日です。
初女さんは、終戦記念日は言わず敗戦記念日と
言っていたのを、今も鮮明に覚えています。
戦争のお話しは、そんなにされなかったと
思いますが、「私ってつましいの」という
言葉の底に戦争体験があるような気がして
いました。
「嫌いなものはないけれど、あけびの種は
食べられないの」と言われたとき、あけびの
種まで食べるの?と思ってしまった私です。
今日の新聞に、一般公募した”平和俳句”が載って
いました。
『日は昇る赤ちゃんは泣く花は咲く』私はこの句が
一番心に残りました。
戦争三部作の映画をつくり、末期の肺がんの
今、原爆で亡くなった移動演劇集団「桜隊」の
映画を完成させた大林宜彦監督は、
特定機密保護法が出来た日、一日中怖くて
震えていたと言います。
戦争中の憲兵のことが頭にあるからですと、
語っていました。
戦争を知る人は、今が戦争前の日本とそっくりだ
と多くの人が言っています。
俳句を作った52歳の女性は、「平和って
つくらないと。何もしないと、また戦争に
なっちゃうかも」と語ってました。
大林監督は映画を作る時「いつも遺作だ
思っている」と言ってました。
“この国は今、どこに向かっているので
しょう?”という問いに
「よもやこの国が、あんな愚かな戦争を
もういっぺんやるわけないと思い込んでいた。
意識的にノンポリを装っていた。
僕たちはあまりにもうかつだった。
アメリカさんも、あの時代を知らない人が
大統領になった。
誰も知らないから怖い。この怖さ、愚かさだけは
未来を生きる若者に伝えなきゃいけない」と
語っていました。
そして、人間は戦争もするし平和もつくる力もある。
一人一人が「あんたはどうする」と
問われていると…
『映画は未来を平和に変えられるかもしれない』
という思いで、81歳の今も映画を撮り続けて
いるそうです。
大林監督の言葉が、胸に突き刺さりました。