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●宇宙探査●民間月面探査チーム「ハクト」 、米社と提携し2016年後半に打上げ決定

2015-02-25 14:53:16 | 月面探査

 グーグルによるの国際宇宙開発レース「Google Lunar XPRIZE(GLXP)」(賞金総額3000万ドル)に挑戦する、アイスペース社が運営する日本初の民間月面探査チーム「HAKUTO(ハクト)」は、アメリカの宇宙開発企業アストロボティック・テクノロジー社と月面輸送契約を結び、2016年後半にアメリカで打上げを実施すると発表した。

<打上げ概要>

打上げ予定時期:2016年後半

打上げロケット:SpaceX社Falcon9(ファルコンナイン)

打上げ場所:アメリカ・フロリダ州ケープカナベル

月面着陸船(ランダー):アストロボティックGriffin(グリフィン)

月面着陸予定地:Lacus Mortis(死の湖)

 ハクトは、開発スケジュール・コスト・システム要件などの総合的な観点から、GLXP中間賞を受賞するなど高い技術力が評価されているアストロボティックのランダー「Griffin」に相乗りすることが、最もGLXPミッションの成功確率が高いと判断。

 2016年後半に打ち上げられるランダー「Griffin」には、ハクトの月面探査ローバー「Moonraker」と「Tetris」に加えて、ハクトと同じくGLXPに参加するアストロボティックの月面探査ローバー「Andy」も搭載されているため、2チームは同時に月面に着陸し、それぞれGLXPミッション達成を目指すことになる。

 GLXPでは、初となるチーム間の提携となり、もしどちらかのチームがGLXPミッションを達成した場合には、優勝賞金2000万ドルは2チーム間で分配する。

 また、月面の着陸予定地点である「死の湖」には、地下の溶岩トンネルにつながる「縦孔」が存在すると考えられており、GLXPのミッションに加えて、世界初となる月面の縦孔探査でその存在を発見することができれば、月面の厳しい温度変化や宇宙放射線の影響から身を守れる天然の月面シェルターとして将来の月面有人探査などで活用できる可能性がある。


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