宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、ヴァン・アレン帯(地球の周りにドーナッツ状に分布している高エネルギー粒子)の謎を解くために、2016年度中に、イプシロンロケットに搭載したジオスペース探査衛星(ERG衛星)を、内之浦宇宙空間観測所から打ち上げる準備をしている。
これまでヴァン・アレン帯は、人工衛星に搭載される電子機器に障害を起こす原因となったり、科学観測そのものの妨げとなったりすることから、ヴァン・アレン帯の中心部を精密に観測することは困難なことであった。
ジオスペース探査衛星(ERG衛星)は、この謎に挑むために、人工衛星にとってはとても過酷なヴァン・アレン帯中心部に長時間滞在し、9つの世界最先端レベルの観測機器によってヴァン・アレン帯の探査をすることにしている。
ヴァン・アレン帯は、高度約2万kmを中心に幅広い高度に分布しているために、ERG衛星は、遠地点高度約3万km、近地点高度約300kmの長楕円軌道をとり、約9時間周期で地球を周回しながらヴァン・アレン帯の観測を行う。
JAXAでは、ヴァン・アレン帯の探検に向けて準備を進めているERG衛星に応援のメッセージを募集している。
寄せられたメッセージは、アルミプレートに印刷し、バランスウェイトの一部として衛星に搭載する予
定。
【メッセージ応募要項】
応募締切:2016年4月25日(月)正午(日本標準時)まで。
応募条件:年齢、国籍など一切不問。
メッセージは、名前を含め日本語50文字、英数字100文字(スペース含む)以内。
応募方法:メッセージ応募フォームからの応募。