ショップで見ていたら、スウェート・ジャズ・トリオが送る最後のアルバムとあった。ひところ良く聞いたグループで、恒例のペットなのでそうかもしれないと、それはそれはご苦労様というのもかねて、買ってみた。
ついていたノートには、リーダーでありこのバンドの要であるラッセ・トゥーンクヴィストのパーキンソン病が進行し楽器が思うように操れなくなって来たということが書いてあった。新しいアルバムを作ろうかとなったが自分が納得できる音が出ない限り1曲でも新録は難しいという結論を出したとあるが、ミュージシャンとして威厳を示した。このアルバムは「As time goes by」が発売された直後で彼等の絶頂期とも言える2007年の夏、ストックホルムの北西に位置するサーラという銀鉱山でも知られる小さな街にあるギャラリー・リンネで行われたコンサートという事。
聞き出すと、もちろん良く知ったサウンド、ふっと昔にいるような感覚になる。代り映えしないサウンドといってしまえばそれまでだけれど、MJQみたいな存在感といってもいい。
3曲目”アイル・ビー・シーイング・ユー ”あたりになるともうこれは良いという感覚に包まれる。10曲目大好きな”ザ・ニアネス・オブ・ユー ”をこのように演奏してくれるとウルウルする。11曲目初CD収録の”Cジャム・ブルース”(ハンス・バッケンロスのベース・ソロがめちゃくちゃカッコイイ)で終わりだけれど、それで止まらなくなってCD棚から持ってきた。
今度のCDのライナーのうらに嬉しいことにSpice of Lifeからでた14枚のアルバムが載っていた。
発売順にこちらも持っているのを並べてみたら5枚あった。日本でのデヴュー盤の「VERY SWEDISH」から買っていたんだ。
今年のベスト10に入るアルバムではないけれど、一番評価している「VERY PERSONAL」を聞くことにした。
あとで別なのも聞こう。ラッセ・トゥーンクヴィストさん、お疲れさま、そしてありがとうございました。
The Last Album "Live in Sala" / Sweet Jazz Trio
ラッセ・トゥーンクヴィスト Lasse Tornqvist (cornet コルネット)
マッツ・ラーション Mats Larsson (guitar ギター)
ハンス・バッケンロス Hans Backenroth (bass ベース)
2007年8月22日スウェーデン-サーラのGallely Linneでのライヴ録音
01. ユー・キャン・ディペンド・オン・ミー
02. ロンリー・モーメント
03. アイル・ビー・シーイング・ユー
04. ファイン・アンド・ダンディー
05. アラバマに星おちて
06. ジャスト・スクイーズ・ミー
07. ロスト・イン・ザ・スターズ
08. 想い出のサンフランシスコ
09. ドゥ・ナッシン・ティル・ユー・ヒア・フロム・ミー
10. ザ・ニアネス・オブ・ユー
11. Cジャム・ブルース
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