JAZZ最中

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暑くてもいい Five For Fun / High Five 

2008-08-10 21:21:46 | 聞いてますCDおすすめ


High Five Quintetの新しいアルバムをショップでみつけました。出ることを知らなかったので、それもブルーノートからなのでちょっとビックリしました。
即拾って何度も聴いています。
このグループへの期待は他のアルバムに比べて高いのと、注目盤になるのは目に見えているので、どのような事を書こうか、詰まってしまいます。
1曲目“Five For Fun ”の出だし「アッ、オン」と言うかけ声とともに軽快にはじまるこのアルバム、同じように感想を書けないものでしょうか。
まさにブルーノートから出しましたと言うような感じのペットとテナーのユニゾンのオリジナルは、この夏は、このアルバムに決まり、と叫びたくなるような演奏です。
夏は暑い、暑くて当たり前、暑けりゃ河に飛び込めばいいじゃないかとジャケットが言っているような、明解で爽快な感じ、ユニゾンの後の自信をもったスカナピエコのテナーがすばらしい。
5曲目の演奏もこのテナー奏者の引き出しの多さに驚きます。
6曲目静かなピアノに低くゆったりと入る曲は少しムーディーに少し幻想的に、暮れなずむ街にいるようです。
7曲目は前曲と変わって、思い切りよいハードバップ、イントロの後のスカナピエコのテナーがまた凄い、美味しいところを全部いただいてる感じです。
その後のボッソのソロも輪をかけて凄いのだけれど、得したのはスカナピエコ、ボッソの後のマンヌッツァのピアノはこれはまたマッコイ・タイナーの曲だからでしょうか、火のついたようようです。ボッソはいつも凄いからそこは普通に感じてしまい、より刺激をうけたのは両側の2人でした。
10曲目はボッソのソフトな音色のソロが、流れるようなフレーズとあいまってこういうのも又魅力です。
High Five QuintetをHigh Fiveと言い換えて押し出したブルーノート、力はいって良いと思います。
凄い人たちなので不安はありませんが、One For All見たいにならないで、機会をみて消滅してもいいよと思うほど完成されています。
これほど明解に、暑い夏にはこうしなさいと、訴えるアルバムはありません。
これからの夏休み、残念ながら飛び込む川がありませんが、(地方の方は実際に飛びこむところがあるのでしょうね)エイヤッと夏を楽しみたいと思います。




Five For Fun / High Five 

Fabrizio Bosso(tp,flh)
Daniele Scannapieco(ts)
Luca Mannutza(p)
Pietro Ciancaglini(b)
Lorenzo Tucci(ds)

1 Five For Fun
2 Ojos De Rojo
3 Cos? Come sei
4 Pandaguru
5 Happy Stroll
6 Estudio Misterioso
7 Inception
8 Evan' Seven
9 Nino's Flowers
10 Naty
2008年作品
コメント (20)
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