いよいよノロウイルスが、猛威を振るい始めました!
ノロウイルス集団感染、患者6人死亡!
宮崎県内の病院で、ノロウイルスの集団感染が発生し、入院患者ら44人が発症。このうち、入院患者6人が死亡しました。
「大変申し訳なく、遺憾に思っております」(病院の会見)
ノロウイルスの集団感染が発生したのは、宮崎県日南市の医療法人春光会・東病院です。病院などの発表によりますと、この病院では、今月12日以降、入院患者や職員に、おう吐など感染性胃腸炎とみられる症状が相次ぎ、17日、入院患者5人について、ノロウイルスへの感染が確認されました。発症者は、入院患者と職員あわせて44人で、このうち、70代から80代のいずれも男性の入院患者6人が22日までに死亡しました。また、5人が重症です。
宮崎県では、病院で、排せつ物などの処理を適切に行っていなかったことが、感染拡大の原因ではないかとみて調べています。
毎年のことなのに、管理監督不行き届きだね!
山梨、千人超がノロ感染か 仕出し弁当で!
山梨県は23日、同県甲斐市の「るんるんランチ」が製造した仕出し弁当を食べた県内372事業所の1184人が、下痢や嘔吐などの食中毒症状を訴えたと発表した。同店の従業員を含む32人からノロウイルスを検出、重症者はいないという。県によると、今月10〜12日に製造した弁当が原因とみられる。同店は山梨県内の企業など約870カ所に、主に昼食用として1日約3800食の弁当を提供。
京都でノロウイルス患者2人死亡 病院、集団感染
頌徳会比叡病院(京都市左京区)は20日、入院患者10人が下痢や嘔吐などの症状を訴え、うち80代と90代の男性2人が死亡したと発表した。亡くなった2人を含む4人からノロウイルスが検出され、京都市はノロウイルスが原因の感染性胃腸炎に集団感染したとみて調べている。80代の男性は17日に急性循環不全で、90代の男性は19日に急性呼吸逼迫症候群で死亡。死亡後に便からノロウイルスが検出された。
広島の海自基地でノロ集団感染か 隊員48人が食中毒症状
海上自衛隊呉地方総監部(広島県呉市)は19日、隊員48人が下痢や嘔吐などの食中毒症状を訴えたと発表した。呉市保健所によると、簡易検査で5人からノロウイルスが検出されており、集団感染の可能性が高い。総監部によると、発症したのは10〜50代の隊員で、ほとんどが潜水艦教育訓練隊の所属。17日未明から18日夕方にかけて次々と体調不良になった。1人が入院したが、全員軽症で快方に向かっている。
大分、ノロウイルス患者が死亡 病院で集団感染!
大分県竹田市の社会医療法人社団大久保病院は18日、入院中の男性患者(84)がノロウイルスによる感染性胃腸炎で死亡したことを明らかにした。ほかに入院患者6人と職員2人が下痢や嘔吐の症状を訴え、うち5人からノロウイルスが検出された。病院によると、男性患者は16日午後11時ごろ発症、18日未明に容体が急変し亡くなった。男性は肺炎などで昨年夏ごろから入院していた。
ノロウイルスは1972年に電子顕微鏡による観察でその形態が明らかになり、「ノーウォークウイルス(Norwalk virus)」あるいは「小型球形ウイルス(SRSV)」と呼ばれていました。
その後、遺伝子解析技術が発展し、PCR法とよばれる検体からウイルスの遺伝子を単離し、その配列を調べることによってウイルスを同定する技術が確立されたことにより、ウイルスの遺伝子解析が進み、
2002年、第12回国際ウイルス学会において、それまで「ノーウォークウイルス」あるいは「小型球形ウイルス」と呼ばれていたものを「ノロウイルス(Norovirus)」、「サッポロ様ウイルス」と呼ばれたものを「サポウイルス(Sapovirus)」と定め、正式な分類学上の名前が決められました。
ノロウイルスは乳幼児から高齢者に至る広い年齢層で急性胃腸炎を引き起こすウイルスです。この感染症は11月から3月の主に冬季に多発しますが、年間を通して患者はみられます。
他のウイルスと比べ、ノロウイルス特有な特徴は以下のようになります。
ノロウイルスは下痢だけではなく嘔吐を引き起こすことが特徴です。下痢であれば、ウイルスはトイレで流されるため広がりにくいのですが、嘔吐の場合、適切に処理・消毒をしないとウイルスが床に残ります。乾燥しホコリと共に空気中に舞い上がり感染が広がっていくこともあります。
手指からの感染ばかり気にする方も多いですが、このような感染経路も気をつけてください。
ノロウイルスはエンベロープ(宿主細胞の膜)を持っておらず、アルコールや高温に対する抵抗性が強いことが特徴です。また、乾燥や酸にも強く、水中でも長時間生きていることができる非常に厄介なウイルスなのです。そのため、感染力があり、しばしば集団感染を引き起こしてしまうのです。
ノロウイルスには多数の遺伝子型が存在するため、同じ人が複数の違った型のウイルスに感染することがあります。さらに、感染が腸粘膜での局所感染なので免疫の持続時間が短いことも特徴です。
よって、一度かかったからといって安心していると、再感染を起こすこともありますので、予防には気をつけましょう。
ノロウイルスの感染はほとんどが経口感染(口から体内に入り感染する)であり、次のような感染経路があると考えられています。
感染者のウイルスが大量に含まれる便や吐物などから直接もしくは二次的に感染する場合 |
調理などを行う食品取扱者が感染しており、その者を介して汚染した食品を食べた場合 |
ウイルスに汚染された貝類(特に二枚貝)を、生あるいは十分に加熱調理しないで食べた場合 |
ウイルスに汚染された井戸水や簡易水道を消毒不十分で摂取した場合 |
などがあります。
特に、食品取扱者を介して二次感染する食中毒のケースが近年増加傾向にあります。
潜伏期間(感染から発症までの時間)は24~48時間で、主症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛であり、発熱は軽度(37~38℃くらい)です。
症状は通常であれば1~2日ほど続いた後、治癒します。また後遺症が残ることもありません。ただし、免疫力の低下した老人や乳幼児では長引くことがあり、激しい嘔吐や下痢による脱水症状に気をつける必要があります。
また、感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状のみの場合もあります。
ノロウイルスには有効な抗ウイルス剤はなく、通常、対症療法が行われます。
特に、免疫力の低い乳幼児や高齢者は脱水症状を起こしたり、体力を消耗したりしないように水分と栄養の補給を充分に行ってください。脱水症状がひどい場合には水分の損失を防ぐために病院で輸液を行うなどの治療が必要になります。
対症療法で大切なことは、強い下痢止め薬を服用しないことです。無理に下痢を止めるとウイルスが腸管内に溜まり、病気の回復を遅らせることがありますので使用しないことが望ましいでしょう。
患者の便や吐物には大量のウイルスが排出されますので、予防のためにも次のことをしっかりと守りましょう。
食事の前やトイレの後などには、せっけんを使いしっかりと手を洗いましょう。 |
タオルなど共用で使用するものを避けることも必要です。 |
下痢やおう吐等の症状がある方は、食品を直接取り扱う作業をしないようにしましょう。 |
食品中のウイルスは加熱により感染性をなくすことができます。食品の中心温度が 85℃ 1分以上になるようにしっかり熱を通して食べましょう。 |
便や吐物の処理をする時は素手で触らず、必ずビニール手袋を使用しましょう。汚物の消毒は市販の塩素系消毒剤(漂白剤)を希釈したものを使用してください。 |
下痢の症状がなくなったからといって安心してはいけません。患者の便にはしばらくウイルスの排出が続きます。患者の便や嘔吐物を処理する際には使い捨ての手袋を使用し、用便後や調理前の手洗いを徹底しましょう。
便や嘔吐物はペーパータオル等で取り除き、ビニール袋に入れてください。 残った便や嘔吐物の上にペーパータオルをかぶせ、その上から50倍~100倍に薄めた市販の塩素系漂白剤を十分浸るように注ぎ、汚染場所を広げないようにペーパータオルでよく拭きましょう。
ウイルスは乾燥すると空気中に漂い、これが口に入って感染することがありますので、便や嘔吐物を乾燥させないことが重要です!
もっとも、施設においては管理監督さえしていれば未然に防げたはずです!
人災です!
インフルエンザの全国流行開始!
国立感染症研究所は21日、全国約5千の定点医療機関から報告された10〜16日の1週間のインフルエンザ患者数が1医療機関当たり1・17人になり、全国的な流行開始の指標である1・00を初めて上回ったと発表した。今シーズンの流行が始まった。
厚生労働省によると、この時期の流行入りは平年並み。
検出されたウイルスでは、昨シーズン同様、A香港型が多いといいます。
今年も、多くの死者を出しますか?