昨日の朝日新聞夕刊に、「深層新層 「ゲゲゲの女房」「アリエッティ」好調 人気理由に「専業主婦」」という記事がありました。
文化の動きの深層を、新しい視点で探るコーナーです。
映画「借りぐらしのアリエッティ」やドラマ「ゲゲゲの女房」が人気ですが、これは主人公やその母親が「専業主婦」であることも、理由の1つなのだそうです。
「借りぐらしのアリエッティ」は、療養に来た少年が、小人の少女アリエッティと出会うストーリーです。
少年の家族は、父親が仕事に行き、母親は専業主婦で家事を仕切っています。
5,000万人を超える観客が見るヒット作になりました。
NHKの朝の連続ドラマ「ゲゲゲの女房」は、マンガ家水木しげるさんの奥さんが主人公です。
貧乏暮らしから始まる夫婦の物語を、昭和の右肩あがりの空気とともに描いています。
NHKの朝ドラマで、主人公が専業主婦であるのは、非常に珍しいことなのだそうです。
1966年の「おはなはん」から、主人公は「仕事を持つ明るい女性」と決まっていました。
近年、視聴率が低迷し、今回の「ゲゲゲの女房」も、スタート時は14.8%と過去最低でした。
回を重ねるにつれ、人気がどんどん出て、視聴率は20%を超え、5週連続で視聴率1位を続けています。
この傾向の予兆は、2007年の「ちりとてしゃん」(女性落語家)にもあったそうです。
最終回で、頑張って修行していた主人公が、さあこれからというときに、専業主婦になると宣言しています。
「ゲゲゲの女房」では、主人公は最初から働きに出ません。
仕事一筋の夫の才能を信じ、家庭を守るという典型的な良妻賢母タイプです。
記者の方は、こうした家族像が、現代人をホッとさせているのだろうと分析されます。
男女の役割が流動化した社会では、男も女も激越な競争社会にさらされる。
何にでもなれるということは、何にもなれない可能性を含んでいる。
保守化する若者が増えているのも、そんな現代社会への「疲れ」が背景にあるのではないか。
また、「正直に言えば私自身、現代社会に疲れている。」とも書かれています。
現代の平等は、女性が男性と同じように企業戦士になることで成立している。
ワークシェアリングなど工夫しないと、時計の針が逆回転を始めるとありました。
-------------------
記者の方は、お名前から考えて、男性のようです。
「専業主婦」だから人気という視点は、新しく感じました。
そうかもしれないと、読んで思いました。
文化の動きの深層を、新しい視点で探るコーナーです。
映画「借りぐらしのアリエッティ」やドラマ「ゲゲゲの女房」が人気ですが、これは主人公やその母親が「専業主婦」であることも、理由の1つなのだそうです。
「借りぐらしのアリエッティ」は、療養に来た少年が、小人の少女アリエッティと出会うストーリーです。
少年の家族は、父親が仕事に行き、母親は専業主婦で家事を仕切っています。
5,000万人を超える観客が見るヒット作になりました。
NHKの朝の連続ドラマ「ゲゲゲの女房」は、マンガ家水木しげるさんの奥さんが主人公です。
貧乏暮らしから始まる夫婦の物語を、昭和の右肩あがりの空気とともに描いています。
NHKの朝ドラマで、主人公が専業主婦であるのは、非常に珍しいことなのだそうです。
1966年の「おはなはん」から、主人公は「仕事を持つ明るい女性」と決まっていました。
近年、視聴率が低迷し、今回の「ゲゲゲの女房」も、スタート時は14.8%と過去最低でした。
回を重ねるにつれ、人気がどんどん出て、視聴率は20%を超え、5週連続で視聴率1位を続けています。
この傾向の予兆は、2007年の「ちりとてしゃん」(女性落語家)にもあったそうです。
最終回で、頑張って修行していた主人公が、さあこれからというときに、専業主婦になると宣言しています。
「ゲゲゲの女房」では、主人公は最初から働きに出ません。
仕事一筋の夫の才能を信じ、家庭を守るという典型的な良妻賢母タイプです。
記者の方は、こうした家族像が、現代人をホッとさせているのだろうと分析されます。
男女の役割が流動化した社会では、男も女も激越な競争社会にさらされる。
何にでもなれるということは、何にもなれない可能性を含んでいる。
保守化する若者が増えているのも、そんな現代社会への「疲れ」が背景にあるのではないか。
また、「正直に言えば私自身、現代社会に疲れている。」とも書かれています。
現代の平等は、女性が男性と同じように企業戦士になることで成立している。
ワークシェアリングなど工夫しないと、時計の針が逆回転を始めるとありました。
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記者の方は、お名前から考えて、男性のようです。
「専業主婦」だから人気という視点は、新しく感じました。
そうかもしれないと、読んで思いました。