ある40代女性の生活

40代女性の生活の一例です。
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シンガポール: 踊り子が開いた華人学校

2009年06月18日 07時22分53秒 | 新聞
昨日の朝日新聞に、「踊り子が開いた学校に光 シンガポール歓楽街 巣立った華人ら6000人」という記事がありました。

シンガポールで、中国系の子ども向けに踊り子が開いた学校を卒業した人達が、現在の経済の担い手になり、再評価されているそうです。

シンガポールは、1945年9月の日本の敗戦により再び英国領になりました。

有名ダンスホール「快楽世界」の踊り子だった何さんは、路上でたむろする浮浪児の将来に心を痛めていました。

「やっと平和になったのに、このままでは子どもも社会も駄目になってしまう」

仲間と一緒に学校設立を計画し、ホールのお客さんにも寄付を呼びかけ、1946年に学費無料の「快楽義務学校」がスタートしました。

何さんが理事長、理事は全員踊り子でした。
歓楽街のゲイラン地区にあり、現在は1階にタイヤ店が入る2階建の建物です。

しかし、1950年には理事から踊り子の名前が消え、学費が必要になり、校名も「快楽学校(英語名ハッピースクール)」になりました。

1979年に廃校になるまでに、6000人を超す卒業生を送り出しながら、人々の記憶から忘れられていました。

注目されるようになったきっかけは、今年3月に市民劇団「ドラマボックス」が上演した「不知島的欲望」(知らなかった欲望)という芝居です。

「ドラマボックス」は一昨年からシンガポールの隠れた歴史をたどる「不知島」シリーズの上演を続けてていて、今年は犯罪等の面が強調されがちなゲイラン地区をテーマにしました。

その中に「快楽学校」が登場しました。

脚本を書いた楊さんは、義安理工学院で大衆メディア論を教えています。
資料を調べるうちに学校のことを知り、ラジオ番組で卒業生に取材協力を呼びかけると20本以上の電話がありました。

快楽学校の場面は15分間でしたが、反響は大きく、有力華字紙が日曜版に4ページの特集記事を組み、映画化の話も来ました。

地元華字紙「新明日報」に庶民史の連載記事を書いた王振春さんによると、
「快楽学校は貧しい時代に読み書きのできない子どもを減らし、卒業生たちは経済発展を支えてきた。踊り子たちの貢献は計り知れないほど大きかった」と説明します。

現在は世界屈指の豊かな国シンガポールは、1819年に英国人ラッフルズが上陸したときは、ひなびた漁村だったそうです。

住民はマレー系120人、中国系30人。

その後、英国の植民地になると、建設、港湾労働者、商人として清朝末期の中国から大量の移民が来ました。

1942年には日本軍が占領し、「昭南特別市」として3年6ヵ月の軍政をしきました。

戦後は、英国からの自治獲得運動が起こり、1963年に独立したマレーシア連邦の一員となります。
マレー系の住民との対立等から、1965年に分離独立、1970年から急速な経済発展を遂げました。

2008年の人口は約483万人、中国系75%、マレー系14%、インド系9%。
1人あたりの国内総生産(GDP)はアジアNo.1です。
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マーライオンで有名はシンガポールは、ほんの最近、近代都市になったのですね。

「快楽学校」に通った陳さん(49歳)は、1966年から6年間通い、「暴力団の子どももいて、社会の複雑さも学んだ。人生で一番楽しく、輝いていた」と話されていました。

近い年代の方たちの話として親近感を持ち、読みました。


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上海: 「磁石」アートで契約成立?

2009年06月18日 06時24分41秒 | 新聞
昨日の朝日新聞「青鉛筆」欄に、ビルを背景に大きな磁石の写真がありました。

社会面の、興味深い話題を紹介するコーナーです。

上海にある世界で2番目に高いビル「上海環球金融中心」に、6月16日、巨大アートの磁石が置かれたそうです。

ビルを所有する森ビルが、上海の金融街に人、モノ、カネが集まるよう意味を込めました。

「上海環球金融中心」は101階建てで492メートル、磁石は高さ17.5メートル、重さは55トンあります。

このビルは、昨年の開業直後に金融危機に見舞われ、オフィスの入居率は50%にとどまっています。

作品を公表したこの日、7フロアを一挙に借りたいという欧米企業が見学に訪れました。

早くも「磁石」の効果が表れた?ということでした。
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写真では、U字型で右が青、左が赤に塗られた巨大な磁石が、ビルを背景に天を指して置かれていました。

ユニークな思いつきに楽しくなりましたが、55トンは移動が大変だっただろうと思いました。


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