3月31日、4月1日と2日連続で代々木公園で開催された「春風」というイベントに行ってまいりました。春のフリー・イベントとして毎年楽しみにしているのですが、初日は暴風&雨というあいにくの天気。残念ながら客足も遠のき、あり得ない程ガラガラという寂しい感じ。しかし2日目は天気に恵まれ、前日とは打って変わっての大賑わい。そんな2日間でした。
飲食や物販など数々のブースを見ているだけでも楽しいイベントですが、私のお目当てはもちろんライヴなのです! 2日間を通して強烈な印象を残したのはパーカッション奏者の辻コースケさんでした。初日は、雨のなか2ndステージとなる小さなテントで行なわれたソロ・ライヴ、そしてメイン・ステージでの「勝井祐二+辻コースケ+森俊之 」というセッション。さらに2日目はドーム型のテントに場所を変えてのソロ・ライヴ、メイン・ステージでの佐藤タイジさんとの共演。さらに「沼澤尚+辻コースケ+内田直之」によるセッションと、まさに八面六臂の活躍。
特に「勝井祐二+辻コースケ+森俊之 」は良かったですね~。勝井祐二さんのエフェクトを駆使した変幻自在のエレクトリック・ヴァイオリン、森俊之さんの様々な音色で彩るソウルフル且つフリーキーな鍵盤裁き。そしてその両者を強烈なグルーヴで結びつける辻コースケさん。雨のなか繰り広げられるまるで宇宙の様なサウンド・スケープに五感を刺激されまくりでした。翌日、青空の下でトランシーなビートを叩き出したソロ・ライヴも格好良かったですし、メイン・ステージでの佐藤タイジさんにジョイントしての「ありったけの愛」も最高でした。さらに「沼澤尚+辻コースケ+内田直之」という強力セッション。これも鉄板ですよ! 沼澤さんと辻さんは共演アルバムも出してますしね。2人が織りなす変幻自在のグルーヴに内田さんがスペイシーなエフェクトをかけてトリップさせる。なんか凄いものを観た!って感じでした。
でも私の一番のお目当ては、実は辻コースケさんではなく、初日に出演した光風&Green Massiveだったり。昨年、児玉奈央さんのバックを務めるGreen Massiveを初めて見て以来、一度このバンド単体のライヴを観てみたいと思っていたんです。古き良きロック・ステディをベースにしたオーガニックなリズムに思わず笑顔。ギタリストさんの渋いプレイも堪らない。日本語詩によるソウルフルな歌声も良い! さらにダンスホールレゲエや、JBに繋がるファンクを感じさせてくれる曲があったり。30分程度と短い時間ではありましたが、厳しい風雨の中という最悪なコンディンションを一瞬忘れさせてくれるような気持ち良いライヴを繰り広げてくれました。このバンドは今後も注目です! キーボードはcopa salvoの小西英理さんですしね~。
2日目の日が暮れてからは、夜の野外パーティ独特の雰囲気に包まれ、DJテントも大盛り上がりでした。なんか良い感じでしたね~。メイン・ステージのラストを務めたリクル・マイさんや、ドーム型テントでのLOVE ME TENDERなどをハシゴしながら、そんな雰囲気を堪能してきました。特に小さなテント前に大勢の観客が集まり、すし詰め状態で盛り上がったLOVE ME TENDERのスウィートな幸福感にはやられました。やっぱり野外は良いですね。