goo blog サービス終了のお知らせ 

ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

「いつものフジロック」はどうだったのか?

2022-08-16 20:44:48 | フジロック
フフジロックを振り返る連載企画、第2回。

今回は、ちょと総括的なことを書いてみようかとおもいます。


1. 今年はいつものフジロックだったのか?

一昨年は中止、昨年は様々な制限の中、邦楽オンリーという変則的な開催だったことを思えば、今年はかなり大きな一歩を踏み出したことは間違いないでしょう。昨年、私は行ってないのでどれだけ禁欲的なフジロックだったのかは噂程度しか知らないのですが、今年はアルコールも販売されましたし、マスク着用も緩和されましたから、かなり開放感のあるフェスを楽しめたのではないでしょうか?何より洋楽アーティストも多数出演しましたからね。確実に元の姿に戻ってきていることは確か。ですが「いつものフジロック」だったか?と問われれば、やはり洋楽アーティストはまだまだ少なめでしたし、パレス、木道亭、カフェドパリなど、私にとってフジロックらしいステージが無かったのもとて残念でした。あと、岩盤のDJブース。夜は最後に岩盤に寄ってちょっと踊ろうか?っていうのが定番コースでしたから、なんか夜遊び感が少なくて寂しかったですね。そして帰り道に寄るパレスもないし…。とは言え、今年は「いつものフジロック」を目指して開催されただけでも本当に感謝です。スタッフさんたちの涙ぐましい努力のたまものだと思います。本当にありがとうございました。



2. 今年は空いていたのか?

オフィシャル発表の来場者数

7月28日(木) 10,000人 (前夜祭)
7月29日(金) 18,000人
7月30日(土) 21,000人
7月31日(日) 20,000人
4日間のべ来場者数 69,000人

数字を見る限り、かなり空いてますね。何せ2019年はのべ130,000人でしたから。確かに動きが取れないような混雑に巻き込まれたり、急いでるのに渋滞に捕まったりなんてことはなく、快適な4日間を過ごせたかと思います。トイレにもほとんど並びませんでしたし。ですがアヴァロンやオレンジの飲食店は、昼間はいつ行っても激並びでしたし、暑かったせいかポカリスエットを買うにも長蛇の列が出来ていて驚いたり。2日目の朝はピラミッドガーデンへ行ったんですけど、私が過去に行ったピラミッドガーデンの中では一番混んでましたし、コーヒースタンドに炎天下の中、ずいぶん並びました。3日目は時間があったのでドラゴンドラに乗ろうと思ったのですが、60分待ちとのことで諦めました。今までそんなに並んだことないんですけどね。まあ、タイミングの問題というか、たまたまかもしれませんけどね。それに今年はまだまだラインナップが控えめでしたので、特に昼間の早い時間などは、ステージよりアトラクション系を楽しもうという人が多かったのかもしれません。私もそうですし。あとこういうご時世にフジに来るコアなファンたちは僻地が好みなのかもしれません。意外とグリーンやレッド周辺はいつもより空いていたのかも?


3. 感染対策はどうだったのか?
昨年のフジロックをコロナ感染が不安で断念した私ですから、これはとても気になるところでした。もちろん自分でできることは最大限やりました。マスクは不織布のものを飲食時以外は常時つけていましたし、アルコールティッシュを常に持ち歩き、ことあるごとにせっせと手指の消毒をしていました。食事も基本的に一人でしたし、人のいないところを選んで食べました。トリの時間帯のレッド周辺には行かないようにしましたし。ライヴ観戦も、密になりがちな前方へは行かず、なるべく後ろの方から観るようにしました。ですが、後ろの方とは言え、ホワイトやヘヴンはそれなりに人は居ますからね。前後左右の充分な距離はなかなか取れません。そうなるとやはり近くにいる人達のマスク着用率が気になったりします。正直、マスクしてない方はそれなりにいました。ですがほとんどの方がライブ中は無言なのでそれほどリスクは感じませんでした。ですが中には辟易する方達もいらっしゃいました。ライブ中に私のすぐ後ろの男女が大きな声でずーっとお喋りしてて、まさかマスクはしてるよね?と気になって後ろを振り返ったら、2人ともノーマスクでした。申し訳ないですけど即効移動しました。あと夜のヘヴンなんかでは、そこそこ前方で、ドリンク片手にワイワイ騒ぎながらライブを楽しむ人達っていらっしゃるじゃないですか、感染対策中は我慢してほしかったけど、なかなか難しいですよね。まあ、そういう人達とはなるべく距離を取るようにしましたけど。ただ、こういうのは価値観の違いですからね。フジロックに限らず日常生活と同じだと思います。私の場合は、腎臓病といういわゆる既往症があるので、神経質になりすぎてる面もありますし。ただ、各ステージのMCの方々が、転換ごとに「足下の目印の上に立って距離を取ってください」「マスクをしてください」など、重ね重ね注意喚起していたのは嬉しかったですね。


まあ、なんやかんや書きましたけど、思った以上に感染対策はちゃんとしていたというのが、私の印象です。だって「いつものフジロック」を謳うからには、もっとフリーな感じになるかと心配していましたから。でも最近話題になったココアの接触時間は、私もガンガン上がりました。ですが幸い、夫婦揃ってコロナらしい症状は出ませんでした。運が良かっただけかもしれませんけど。結局、かかる、かからないは運、不運ということでしょうか。日常生活と同じですね。




4. モラルの問題

今年、びっくりしたのが、フジロックを彩るアート作品の一つであるマッドバニーが、なんと80羽以上も持ち去られているということ。平たく言えば木の板で作られた兎なんですけど、あれを持って帰るという発想は信じられません。ゴンちゃん持ち帰りのルールがいつまで経っても守られない問題もありますし、悲しいことですね。なんとか記念に持ち帰りたいという気持ちはわからないでもありません。ですがアート作品ですからね。制作アーティストは出演者と同じだと思います。しかもこの2つは、フジロックの一部となっているような作品です。ルールを守り、大切にしないといけないと思います。

ですが、悪いことばかりではありません。おっちょこちょいな妻は、初日に買ったばかりのモバイルバッテリーを落として無くしてしまったんです。ですが翌日、インフォメーション・センターに落としもので届いていたんです。誰でもつかえるバッテリーですよ!そのとき、妻の前には、財布を落とした人がいらしたそうで、それもちゃんと届いていて、中身も無くなってないことを確認し、みんなで万歳してたらしい。フジロックに来る人はみんな優しい。これがフジロックですよ!だから、フジロックが大好きなのです!




5. 総評

結局のところ、フジロックは楽しかったですよ!雨予報だった3日間、ほぼ晴れでしたしね。暑すぎるぐらいでしたけど、夏フェスですからね!「いつものフジロック」はまだまだその一歩を踏み出したぐらいかもしれません。コロナが治まるまでは、完全な「いつも」は取り戻せないかもしれません。ですがコロナ禍の感染対策を模索しながら前進するフジロックに私は感銘も受けました。スタッフさん達の努力に感謝です。ありがとうございました!

来年もまた、よろしくお願いいたします!