ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

Kitchen Table Music Hour vol.1@白山 映画館

2013-10-04 01:05:38 | 邦アーティスト
9月28日、白山にある「映画館」というジャズ喫茶に行ってまいりました。

実はこの「映画館」、以前に雑誌かなにかで見てちょっと気になっていたんです。そして今日はそこでノラオンナさんのライヴがあるとのことで、これは良い機会!と思い、おジャマしてまいりました。

地下鉄「白山」駅を降りてすぐの小径を入ったところにひっそりと佇むジャズ喫茶「映画館」。中に入ると、狭く薄暗い店内の至る所にジャズや映画の香りが立ちこめ、その雑然とした空気はまるで昭和時代辺りのアングラを感じさせる独特な雰囲気。壁にかけられた数個の振り子時計がコチコチコチコチという音を刻む。決して多くはない席数ながらほぼ満席。私は椅子と椅子の間を分け入り、ポツンと空いていたカウンター席に座りました。

この日は詩人のカワグチタケさんによる「Kitchen Table Music Hour vol.1」というイベント。出演は、まえかわとも子さん、そしてノラオンナさんの2組。まずは、まえかわとも子さんからスタート。

なんの前知識もなく拝見させて頂いたまえかわとも子さんでしたが、その声の良さに引き込まれました。ボサノバ・タッチのアコギ弾き語りで、和声フォークな情緒にも溢れてる。ジャズ喫茶の雰囲気にもぴったりで、彼女の歌声がしっとりと空気に溶け込んでいました。MCで、普段はシャンゴーズというグループで歌っているとおっしゃっていましたが、もしかしたら前に一度ライヴを観たことがあったかもしれません。そんな懐かしさを覚える素敵な歌声でした。

そしてこの日のお目当て、ノラオンナさん。以前にマウントシュガーのライヴを観に行った際、一度お会いしたことがあったのですが、ライヴを観るのはこの日が初めて。ウクレレ弾き語りという親しみやすい雰囲気ながら、低く湿った歌声にはトロリとした甘さがあって、大人っぽい魅力が心地良かったです。でもコミカルな “ふなっしー” の歌を歌ったりとか可愛らしい一面もあったり、なんだか不思議な感じ。ポップでありながら陰があるような、そんな雰囲気が素敵でした。


初めて訪れるジャズ喫茶で、初めて聴く2組の女性アーティスト。とても良い午後のひと時を過ごさせて頂きました!