ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

predawn@新宿タワーレコード

2013-04-28 11:13:39 | インストアイベント
インストア・イベント観覧記その6 predawn@新宿タワーレコード

4月14日、新宿タワーレコードにてPredawnのインストア・ライヴを観てまいりました。

フォーキーなポップセンスの中に不思議な雰囲気を醸すPredawn。もちろん女性シンガー・ソング・ライターなんですが、Predawn(直訳すると「夜明け前」)というおよそ人の名前らしくない名前を名乗ってらっしゃるので、何となくシンガー・ソング・ライターという個の人間ではなく、Predawnという別の何かを指しているような、そんな掴みづらい雰囲気を感じさせられたり。ですがそんな雰囲気がまた彼女らしかったりで、なかなかに気になる存在なのです。ちなみに彼女のオフィシャルサイト曰く、Predawnは「Gt.&Vo. 清水美和子のソロプロジェクト」だそう。

私がPredawnを知ったきっかけは、おそらく09年のフジロック。残念ながらそのフジロックでは彼女のライヴを見れなかったんですけどね…。フジロックで見るPredawnもきっと良かったでしょうね~。ま、それはそれとして、今回のインストア・ライヴです。会場一杯に集まった観客達の前に現れたPredawnはいたって素朴な自然体。小柄な方なのでアコースティック・ギターを持つとそのギターが凄く大きく見える。今年3月に初のフル・アルバム「A Golden Wheel」をリリースしたばかりなので、その新作から選曲が中心だったのでしょうか? フィンガーピッキングによる小気味良いグルーヴと英詩による独特の世界を綴る彼女の歌声は可愛らしくもファンタジック。オーソドックスなスタイルながら現代的なセンスを感じさせる楽曲も素敵。前ミニ・アルバム収録の「Suddenly」も演っていました。頼りな気なMCも印象的でした。

SHANTI@DISK UNION JAZZ TOKYO

2013-04-12 15:27:11 | インストアイベント
インストア・イベント観覧記その5 SHANTI@御茶ノ水DISK UNION JAZZ TOKYO

4月11日、御茶ノ水のdiskunion JazzTOKYOにて、ジャズ・シンガーのSHANTIさんのインストア・ライヴを観てまいりました。ゴダイゴのドラマーとして知られるトミー・スナイダーさんの娘さんですね。エルトン・ジョンの「Your Song」から始まり4曲程と短い時間ではありましたが、彼女のジャズ・フィーリング溢れる美声をたっぷり堪能させて頂きました。

サポートは、ギターに木原良輔さん、キーボードにPenny-Kさんのお二人。シャンティさんの歌をリードしながらフワッと包み込むような演奏が素晴らしかったです。シャンティさんは先月「Jazz en Rose」というカバー作品をリリースされたばかりで、今回のインストア・ライヴはそのアルバムからの選曲。2曲目はその「Jazz en Rose」に収録された唯一のオリジナル・ナンバーという「Time To Go」。シャンティさんと木原さんの共作だそうで、R&Bっぽい雰囲気が素敵でした。そしてビル・エヴァンスの「Waltz For Debby」。これは途中からテンポアップする展開も含めてシャンティさんの歌唱が絶品。スウィートでした! ラストは「Dat Dere」だったかな? 木原さんが刻むファンキーなグルーヴが格好良かったです。もちろんシャンティさんの歌にもうっとりで、エモーションが乗ったスウィンギーなスピード感が最高でした!やっぱりジャズを歌うシャンティさんは良いですね~。

オーガニックな明るいヴァイヴの中にも、ビターな大人のジャズ・フィーリングを感じさせる素敵なライヴでした。

スティーヴ・フォーバート@渋谷タワーレコード

2013-04-07 22:58:00 | インストアイベント

インストア・イベント観覧記その4 スティーヴ・フォーバート@渋谷タワーレコード

3月31日、渋谷タワレコにてスティーヴ・フォーバートのインストア・ライヴを観てまいりました。ミシシッピ州出身のシンガー・ソング・ライター。78年のデビュー作「ALIVE ON ARRIVAL」はSSW/フォーク・ロックの名盤として知られ、2作目「JACKRABBIT SLIM」からは「Romeo's Tune」という大ヒットが生まれました。そんな人気絶頂と言える80年に初来日を果たし、今回はそれ以来33年振りの来日だったそうです。関東、関西など計5公演からなるジャパン・ツアーも盛況だったようですね。そしてその合間に開かれたのがこのインストア・ライヴです。

開演予定時間を少し過ぎて始まったそのステージ。サポート・ミュージシャン無しのアコースティック・ギター弾き語り。彼独特のしゃがれた歌声がフロアに響く。若い頃からしゃがれてましたが、年齢を重ねて更なる深みと渋みを増している。朴訥としていながらロックなエッジも感じさせるギターも流石に上手い!「 It's Been A Long Time」から始まり7曲程でしたかね。「Goin' Down To Laurel」とか演ったかな? 時折足をバタン!と踏みならしてリズムにメリハリをつけていたのも印象的でした。客層はやはり“通”な感じの方々が多かった印象で、静かに聴き入っている印象でしたが、徐々にスティーヴ・フォーバートのペースに飲み込まれ、「Real Live Love」ではサビを一緒に歌ったり、ラストの「All I Need To Do」ではより一体感のある盛り上がりを見せてくれました。

ライヴの後はサイン会で盛り上がったようです。あ~、私もCD買ってサインを貰えば良かったかな~。

Tryo@代官山 蔦屋書店

2013-02-25 09:19:50 | インストアイベント

インストア・イベント観覧記その3 トリヨ@代官山 蔦屋書店

2月22日、代官山の蔦屋書店にてトリヨのインストア・ライヴを観てまいりました。2月20日に日本デビュー盤となる「愛と平和のリディム」がリリースになったばかりのフランスのバンド。もちろん初来日です。実は私も今回のイベント告知を見て初めて知ったバンドなのですが、結成は95年と意外と古く、本国フランスでは既に5枚のスタジオ・アルバムと複数のライヴ盤及びDVDをリリースし、絶大な人気を誇っているそうです。

メンバーはGuizmo(g,vo)、Mali(g,vo)、Manu(g,vo)、Daniel(ds)の4人編成のようですが、今回は残念ながらGuizmoは来日が叶わず3人編成でのライヴ。紹介されて登場するや否や、もうやる気満々と言いますか、盛り上がっていくぞ!的なスピリッツがビンビンに伝わってくる。アコースティック・ギターを持ったMaliがムード・メーカー&盛り上げ上手で1曲目からノリノリ。Manuは箱形のエレキギターを弾き、Danielはカホーンを叩く。アルバム・タイトルに「リディム」と付くぐらいですからレゲエがベースになっていると思われますが、レゲエと言うよりそれを含めた無国籍グルーヴな感じで、その弾けるリズムが気持ち良い! ヴォーカルを分け合うMaliとManuの個性の違いも面白い。もちろん歌詞はフランス語ですが、その異国情緒も素敵ですし、開放的で明るいメロディーの中にヨーロッパらしい哀愁や、反骨精神的なパワーも感じられたりして、なかなか一言では言い尽くせない味わいなのです。

特にキレのあるカホーンの打音にアコギのカッティングが絡む力強いリズムが良かったですね。そしてそこに乗るにMaliの歌声からは、陽性なヴァイヴと同時に真摯なエネルギーが感じられました。一方、Manuはなかなかの演技派で、複数の歌声を使い分けて楽曲に彩りを加え、とてもユニークな存在感を発揮していました。また彼の弾くエレキ・ギターも粋な格好良さがあって良かったです。

いや~、とにかく楽しい! おそらく本国では観客を巻き込んでのお祭りライヴを繰り広げているであろうことが察しがつくライヴ・バンドでしたね。今回もインストアとは言え、かなりの盛り上がりでした。アンコールもありましたしね。観客も沢山集まってました。そしておそらくフランスの方と思われる外人さん率も高かったです。


フジロックなんかに出たらきっと盛り上がるだろうな~、と思ったり。

坂田明@新宿タワーレコード

2013-02-16 13:38:09 | インストアイベント
インストア・イベント観覧記その2 坂田明@新宿タワーレコード

2月14日ヴァレンタイン・デー、私は新宿タワレコにて坂田明さんのインストア・ライヴを観てまいりました。

坂田さんはこの度「私説 ミジンコ大全」という本を出されましたそうで、この日はその発売記念ミニライヴとのことでした。その「私説 ミジンコ大全」という本なんですが、なんと「海」と題されたCDが付属しているそうで、今回はその中から4曲程披露してくれました。

コントラバス奏者とのデュオ編成による演奏にて、坂田さんが水産学科の学生時代に乗っていたという実習船の船名を曲名にした「豊潮丸」、沖縄を思わせるメロディが印象的な「Innocent Forest」、神秘的且つ深淵な広がりが素晴らしかった「Silent Plankton」、坂田さんとは友人だったという亡きたこ八郎さんに捧げた「Ballad For Tako」。たった4曲とは言えおよそ50分というインストア・イベントにしてはたっぷりな内容。と言っても半分ぐらいは喋ってましたけどね。曲に関するちょっとした解説を中心に、例えば坂田さんが主催していたミジンコ倶楽部がどんな活動をしていたとか、マニアックなお話。そんなMCも含めてディープな内容でした。何にも増してPAを通さない、素のサックスの音色が美しかった! その響きから坂田さんのエモーションがビンビンに伝わってきました。特に「Ballad For Tako」は泣けました。

マナミ・モリタ@渋谷タワーレコード

2013-01-20 14:44:36 | インストアイベント
インストア・イベント観覧記その1 マナミ・モリタ@渋谷タワーレコード

自分は年間どれくらいインストアイベントを観に行っているのだろう?と思い、昨年は数えながらブログに記して来たのですが、全部で16回でした。思ったより少なかったかな~。まあ、通りすがりにチラッと観たり、ちょっと立ち寄ったりなんかで、ブログに書かなかった分もあるにはありますけどね。さて、そんなこんなで今年は何回観に行けるでしょうか?

という訳で今年初のインストア・イベント、1月19日、渋谷タワーレコードにてマナミ・モリタさんのミニ・ライヴを観てまいりました。ニューヨーク在住の女性ジャズ・ピアニストです。マイケル・ジャクソンの「I Can't Help It」から始まり、テレビ朝日『報道ステーション』のオープニング曲に起用され話題になった「I am」とか、彼女の最新作「WHEN SKIES ARE GREY」からビートルズの「Blackbird」とか。マナミ・モリタさんのピアノのタッチは、明るく跳ねるようなフィーリングでととても心地良かったです。そしてあらためて「I am」という曲を生でじっくり聴かせて頂きましたが、奇麗な曲ですね~。あのメロディラインにちょっとうっとりしちゃいましたね。最後に弾いた「星に願いを」も素晴らしかった! あれほどイマジネイティヴな「星に願いを」を聴いたのは初めてかもしれません。およそ30分程、相変わらず飄々として歯に衣着せぬようなMCも相まって、リラックスした雰囲気のライヴでした。1月24日の渋谷JZ Bratを皮切りに新作リリース・ツアーも始まるそうです。



MANAMI MORITA / WHEN SKIES ARE GREY

なぎら健壱@新宿タワーレコード

2012-11-06 23:58:50 | インストアイベント
インストア・イベント観覧記その16 なぎら健壱@新宿タワーレコード

11月4日、新宿タワーレコードにて、なぎら健壱さんのインストア・ライヴを観てまいりました。なぎらさんのライヴを観るのは昨年のフジロック以来。あの時はバンド編成でしたが、今回はインストアなのでなぎらさんとギタリストの松本典明さん2人によるアコースティック・セット。

茶色の革ジャンに赤いキャップがよく似合っていたなぎらさん、1曲目はエノケンの「東京節」でスタート。なぎらさんが歌う「パイノパイノパイ」、良いですね~。なぎらさんって見かけによらず(と言った失礼ですが…)、柔らかい良い声してるんですよね~。で、そこからレトロな東京下町的侘び寂びが滲み出てくるような。もちろんチクチクと毒をまぶしながらのトークも絶好調でした。何曲ぐらいやってくれましたっけね?時間にして40分ぐらい。「スカラーソング」なんていう大昔の演歌(風刺歌)もあったり。

シンプルなアコースティック編成だったこともあり、なぎらさんの流麗なフィンガー・テクニックもたっぷり堪能させていただきました。親指にサムピックをはめた3フィンガー、2フィンガー、カーター・ファミリー・ピッキングを実演で解説してくれながら、これが出来る人は今ほとんどいなくなったと嘆いたり、古き良きカントリー・フォークの良心のような一面も見せてくれました。もちろん松本典明さんとの息もぴったりで、アコギの響きの良さというのを再認識させられた思いです。最後はブルースっぽい曲も歌ってました。(曲名わからなくってすいません…。)

いやはや、なぎら健壱さんって深いですね。

在日ファンク@新宿タワーレコード

2012-10-08 12:47:32 | インストアイベント
インストア・イベント観覧記その15 在日ファンク@新宿タワーレコード

10月7日、新宿タワーレコードにて在日ファンクのインストア・イベントを観てまいりました。まあ、凄い人でした。流石に人気バンドですね!

「連絡」というメロウ路線の新作をリリースしたばかりの在日ファンク。今回はその新作のプローモーションと言うことで、仰木亮彦さんのアコースティック・ギターをバックにハマケンさんが歌うという、アンプラグドなステージ。新作から「嘘」、「不思議なもんでさ」などを披露してくれました。ソウルフルなシャウトを交えたハマケンさんの歌心が際立ってましたね~。

もちろんそれだけではありません。やっぱり在日ファンクはその名の通りファンクを聴かせてくれなきゃね。って訳で「爆弾こわい」。流石にジェイムス・ブラウンを高祖と崇めるだけあり、ハマケンさんがJBばりのアクションを決めまくり、ファンキーに叫ぶ! そしてボディーを叩いたりとか今風のトリッキーな技はいっさい使わず、ただカッティングだけでめちゃくちゃファンキーなグルーヴを作り出す仰木さんのアコギがまた素晴らしい! あのギターは腰にきましたね!

アンコール含めて5曲程だったでしょうか? 短い時間でグイグイと観客を巻き込んでいくハマケンさんのキャラも最高でした。最後はコール&レスポンスで盛り上がってましたしね。

山中千尋@新宿タワーレコード

2012-10-07 20:27:56 | インストアイベント
インストア・イベント観覧記その14 山中千尋@新宿タワーレコード

9月20日、新宿タワーレコードにて山中千尋さんのインストア・ライヴを観てまいりました。とは言え、今回は「ジャズライフ」創刊2周年記念のイベントと言うことで、主役はあくまでも雑誌「ジャズライフ」だったんですけどね。

「ジャズライフ」の編集長さんを招き、山中千尋さんがインタビュアーから司会進行までをも務める展開。山中さんのトークの上手さが光ってましたね。私は山中さんを観るのはこれが2回目で、前回もタワレコでのインストア・イベントだったんですけど、その時は寡黙な印象でした。なのでこの日は、山中さんってこんなに喋るんだ~!とちょっと意外でしたね。ですが知的な雰囲気でジョークも交えながらステージを進行する山中さんも素敵でした。

もちろんピアノの生演奏もありました。ベーシストと共に「Take Five」、「In A Mellow Tone」、「So Long」の3曲。山中さんが弾き始めた瞬間にCDショップ内というざわついた空気が変わったような、そんな極上の演奏でした。最後にやった「So Long」は良い曲ですね~。

あと山中さんのトークで、山中さんが千昌夫さんと「千と千尋」というコンビ名でジプリ曲を演奏する夢を観た、と言う話が面白かったです。


チャラン・ポ・ランタン@新宿タワーレコード

2012-10-01 15:54:14 | インストアイベント
インストア・イベント観覧記その13 チャラン・ポ・ランタン@新宿タワーレコード

9月15日、新宿タワーレコードにてチャラン・ポ・ランタンのインストア・ライヴを観てまいりました。大盛況でした! 去年も同じ場所でチャラン・ポ・ランタンのインストア・ライヴを見ているのですが、まったく違うグループなのでは?と思う程、スケールアップしている印象でした。まず新宿タワレコがリニューアルして、大幅にキャパアップしたこともあって、お客さんの入りが凄かった。しかも9月12日との2デイズだったそうで、同じ場所でインストア2デイズって珍しいですよね。それだけ注目されているってことですね。

小春さんのアコーディオンと、ももさんの歌という、既に説明不要の姉妹デュオ。そして今回はサポートにヴァイオリン奏者という3人編成のステージ。小春さんを中心にグイグイ観客を巻き込んでいき、その観客の反応も含めた一体感はインストアとは思えない濃密さ。破竹の勢いを感じさせる溌剌とした空気を感じさせられました。ニューアルバム「つがいの歯車」の発売直後でしたしね。そして一番驚いたのが、ももさんの表現者としての変貌振り。前に観たときはまだ初々しい感じがしたのですが、今回はまるで観客を手玉に取るが如くの堂々とした歌いっぷり。小春さんの存在感にも引けを取らない個性を発揮していました。彼女、まだ19歳ですか? まさに覚醒中ですよ!

今後の飛躍と活躍が増々楽しみですね!