ケン太とのprecious days

3度の不登校を経て、なんとか高校を卒業し、社会人になったケン太。社会での成長&安定を見守る母のブログです。

本当の気持ちを探ること

2024-06-02 13:40:55 | 感名を受けた話
先日、ある介護士さんのXに偶然、出会いました。
 
 
 
 
 
たっつんさん。
 
その時の投稿がこちらです。
 


(5月23日)
 
老人ホームの夜。
目覚めると、
10分とたたないうちに
何度も何度も
ナースコールを
押してこられるE男さん。
 
お部屋にうかがうと、
「 オシッコ出た 」 
と言われるので
オムツを見るが出ていない。
 
「 足が痛い 」
と言われるので
さすったり揉んだりするが、
 
1分くらいで 
「 もうええ 」 
と納得されない。
 
E男さんが
しっくりくる対応が
できていない感じで、
ピンポンピンポンが
朝まで続くこともある。
 
他の入居者さんの対応も
しないといけないが、
 
以前、
E男さんのお部屋に行くのが
ちょっと遅れた時に
ご自分で立とうとして
転倒されたこともあるので、
 
呼ばれたら
急いでかけつけないと
危なかったりもする。
 
常に緊張感をもって
対応しないといけない状況に、
夜勤に入る職員みんなが
疲れ果てていた。
 
認知症があって
言葉をうまく話せないE男さんの
ほんとの訴えを
読み取れていないと
感じたぼくは、
 
深夜、
眠っているE男さんの
お部屋の前に
丸イスを持ってって座り、
 
入口の扉のスキマから
E男さんを
よ~く見てみることにした。
 
ぼく自身が発する音で
E男さんが起きないように
息をひそめ、
 
静まり返った夜に
すっかり溶け込むように
そ~っと気配を消しながら、
 
コール連打のヒミツを探る。
 
静かすぎるがゆえに、
E男さんのお部屋にある
置き時計の秒針のかすかな
カッチカッチすら
うるさいと思うような
感覚になってきた時、
 
どこからともなく
ボソボソッと
人の声が聞こえてきた。
 
深夜ラジオの
パーソナリティだった。
 
ナースコールで呼ばれて
対応している時は
ぼく自身が発する声や音で
聞こえていなかったが、
 
静かにしていると、
気になってしかたがない音量で
ずっとボソボソ聞こえてくるのだ。
 
目覚めたE男さんは、
すぐにナースコールを押された。
 
お部屋に入り、
「 音、気になりますか? 」
と言うと、
ウンウンと
首の縦ふりが止まらなかった。
 
ラジオは壁をへだてて
隣りのお部屋のかたが
聴いておられるものだった。
 
そのかたに事情を説明し、
深夜にラジオを聴かれる際には
イヤホンをして頂くことにした。
 
それだけで解決。
 
その日から、
E男さんのナースコールが
鳴りだすと、
 
隣りのかたに、
つけ忘れたイヤホンを
お願いするという流れで
E男さんは
寝てくださるようになり、
 
職員みんなを悩ませていた
ピンポンピンポン連打が
解消された。
 
お昼間に
車椅子に座りながら
ウツラウツラされているE男さんを
見かけなくなった。
 
今日もぼくの長文をお読みくださり、ありがとうございます。
 
偶然の発見でしたが、
 
認知症のE男さんが
何をどう思って
ピンポンピンポン
されているのかを
知ろうとした結果、
 
たまたまですけドンピシャで周波数が合ったというお話で。
 
やっぱり             
認知症のかたの行動には
ちゃんとした意味が
あるんだなぁと実感しました。
 
 
 
ほんと素晴らしいですよね。優しさに溢れている~
感銘を受けました。
 
私もかつて母を介護していて(最後の方は常に目が離せませんでした)
当時の母を思い出しもしましたが、
 
なぜか・・・
 
最後の「認知症の方の行動にはちゃんとした意味がある」という部分を。
「不登校の子の行動にはちゃんとした意味がある」
 
そう読み替えていました。
 
ケン太の行動にどんな意味があるのか、わからない時期があったからだと思います。
聞き出そうとすると、敢えて本音とは違うことを言ったり、いろいろ振り回されました。
ことごとく「何もわかってない!」と突き放されました。
刺激する言葉をもう止めているのに、暴力が収まりませんでした。
 
「もう親子関係も終わりだ」と、落胆し、腫れ物に触るようにけん太と接していた時期でした。
ある日、勇気を持ってけん太に向かっていこうと思った頃から、けん太も少し落ち着いてきたように思います。
 
 
よく「子どもとの関りかたに似ていますね」と言われるそうです。
 
私もそう思いました。
 
 
相手に変わることを求めるのではなく、まずは自分の捉え方、行動を変えてみる。。。ですね!
 
改めてそう思いました。
 
 
 
本も出版されていますが、こちらのようです。
 


 
 
 
最近の投稿でこういうのも・・・
よかったらこちらも読んでみてください。
 
 
認知症のA美さんは
横になってもすぐに起き上がり、
ご自分でベッドから
車椅子に移ろうとされる。
 
「 トイレ行きたいねん 」
 
足元がフラフラで、
転倒される恐れがあるので
その都度
お手伝いさせて頂くが、
 
このベッドとトイレの往復を
10~30分間隔でエンドレス。
 
うつらうつらが
最初の2時間くらいで
目覚めたら最後、
一晩中ずっと気が抜けないと
職員みんなが困ってた。
 
” 寝る薬を増やす? ”
 
” ぼうこう炎の可能性もあるから
病院受診する? ”
 
そんな相談を
看護師さんとしてた時、
 
「 私の夜勤の時は
よく寝てくれますよ 」
 
と、ある女性職員が驚きの発言。
 
” えぇっ?!なんで?
どんな対応してんの?! ”
 
みんなが
目をギラギラさせて喰いついた。
 
だが、
女性職員から説明を聞いても
シンプル過ぎて
全然よくわかんないので、
 
ぼくは一緒に夜勤をして
見せてもらうことにした。
 
夜勤当日。
 
女性職員は22:30頃、
A美さんが最初に起きられる前に
コソ~ッとお部屋に入った。
 
壁側を向いて横になるクセのある
A美さんにそっと近づき、
 
肩に触れながら
「 かあさん、一緒に寝ていい? 」
と耳元でささやく。
 
『 あんたかいな、どうしたんや? 』
とA美さん。
 
「 別に… 」
と返事しつつ
背中に触れながら
ゆっくりと布団に入り、
 
後ろから
ピッタリとくっつくようにして
添い寝をはじめた。
 
「 恥ずかしいから
こっち向いたらあかんよ 」
とボソリ。
 
『 ええよ 』
と優しくA美さん。
 
そのまま15分。
 
お部屋のドアを
ちょこっと開けて見てたぼくが
立ったまま寝そうになってた時、
 
女性職員が
ベッドからゆ~っくりと
滑るように抜け出して、
コソ~ッとお部屋から出てきた。
 
そしてドヤ顔で
「 これだけです 」
とぼくに一言。
 
たまに他のかたからの
ナースコールがあって
失敗することもあるけど、
 
だいたいこれで
6:00頃までは熟睡されるし、
目覚めなければ
夜間のトイレは行かないんだって。
 
「 添い寝で15分だけですよ。
それから後は
夜勤業務がスムーズにできるし、
A美さんも安心して
寝てくれるからいいっすよね 」
 
って、おっしゃる通り。
ちゃした意味が
あるんだなぁと実感しました。
 
娘さんが
A美さんのことを
「 かあさん 」
と呼ぶのは、
 
面会時に
実際に聞いて知ってたんだって。
 
添い寝して少ししたら
A美さんの身体が脱力して
寝落ちしたのがわかるので、
 
あとはゆっくり
ベッドから出るってだけ。
 
たったこれだけだが
実際にこの日、
A美さんが起きてこられたのは
6:00過ぎだった。
 
【 娘さんになりきって
安心して寝て頂く作戦 】
 
お見事としか
いいようがなかった。
 
この対応をぼくがまとめて
簡単なマニュアルを作成。
 
それを元にみんながチャレンジ。
 
最初から
うまくできる人はいなかったが、
最終的に
女性陣は全員が
できるようになった。
 
A美さんも
寝れる日が増えたことで
お昼のうたた寝もなくなって
【 昼夜逆転 】 が治まった。
 
結果、
そもそも娘さんになりきれない
男性陣が夜勤の日も
寝てくださるようになった。
 
この女性職員に
『 なんで最初っから
教えてくれへんかったん? 』
って聞いたら、
 
すっとぼけた表情で
「 え~?
だって添い寝とか、
そのくらいのこと
みんなやってると思ってました 」
だって。
 
くぅぅぅぅぅ~!
言ってくれるやん!
 
今日もぼくの長文をお読みくださり、ありがとうございます。
 
夜間の不眠は
そのかたの健康を害し、
職員も対応が大変なため、
睡眠薬に頼りがちです。
 
ただ睡眠薬は
目覚めてからも効き続け、
 
全身ヘロヘロで転倒したり、
ご飯を食べれなくなる
といったリスクを
伴うことがあります。
 
なるべく薬に頼りたくないと
思っていましたが、
 
娘さんになりきって
添い寝することで
安心して寝て頂く、
 
という方法を
この女性職員が
編み出してくれたおかげで
薬は不要になりました。
 
なんのこたぁない、
ただの天才やん。
 
 
 
いつもありがとうございます。
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