ケン太とのprecious days

3度の不登校を経て、なんとか高校を卒業し、社会人になったケン太。社会での成長&安定を見守る母のブログです。

「過保護」はいけない?

2020-08-26 23:51:13 | 思うこと
友達の娘ちゃんは、ただいま、大学4年生。
第一希望の企業は、今年コロナで採用を見送ったため、残念ながらチャレンジできなかったのですが、
他で内定をもらい、そこに就職することになっています。

娘ちゃん、当初は第1希望の夢が絶たれたことで残念そうでしたが、
今はすっかり切り替え、むしろ今のところでよかったかも?と思っているそうです。
よかった!よかった!!

今、大学はオンライン授業。
たまにバイトに出かけています。

バイト先は都内のカフェなので、友達もコロナを心配して、辞めるように促し、
その分のバイト代を補填してあげると申し出たのですが、却下。
お金も欲しいけど、それよりもバイト仲間に会いたいんだとか。
オンライン授業で大学の仲間ともなかなか会えないしね。

友達が、お金の問題だったらなんとかなったけど、そう言われてしまったら仕方ないよね。
心配だけど、もう20歳超えているんだから縛るわけにもいかないしと言ってました。

カフェの方は、コロナの影響で、かなりお客さんが減り、シフトも減ったそうな。
それで、ちょっと安心したと言ってました。

その娘ちゃんですが、
「就職したら一人暮らししたいから、そのために今、バイト代貯めているんだ」と言っているそうです。

いやいや、しっかりしていますね。
ケン太からそんな言葉を聞いてみたいですが

いつも母の日にはバイト代でブレゼント。
結婚記念日には、レストランの予約と代金も払ってくれる娘ちゃん。

なんて羨ましい~

そんな娘ちゃん、超過保護でお育ちです。
母親である私の友達も十分に自覚しています。

なんか、かわいそうで~
どうしても。やってあげちゃうのよねぇ~

子どもに対してサービス精神たっぷりです。
至れり尽くせりで、お姫様待遇です。
帰宅する時間を見計らって、エアコンをつけてあげるとか?そんなのは当たり前。

娘ちゃんは、ひとりで寝れなくて、共有スペースに机を置いて、そこでママと一緒に寝ていました。
友達は、自分ひとりになれる時間がないと、ぼやいていました。

大学生になって、娘ちゃんの部屋を作り、友達も自分の部屋にテレビを置いて、
これで自分の部屋で好きな番組や映画を観れる~と喜んでいましたが、
「ここで寝ていい?」と娘ちゃんがやってきて、結局今も娘ちゃんと寝ています。

結局、娘ちゃんが観たいジャ〇ーズとか、一緒に観ていることも多く、
娘ちゃんが寝ちゃうと、起こしちゃかわいそうと、テレビも我慢。

完全に娘ちゃんのペースに巻き込まれてしまっています

娘ちゃんと一緒にいると振り回されて疲れるとかで、
「早く出ていってほしい~それまでの辛抱だわ」と言いつつ
「でも、出て行っちゃうと寂しいかも~」

そうでしょうよ~

いやいや、しかし、そんな娘ちゃんが、一人暮らしをしたいと言うなんて
私も想像していませんでした。
失礼ながら、ずっとママと一緒がいいのかななんてね。
(彼がいるわけではありません。念のため


「過保護・過干渉」型の不登校。
これ、ひとつのパターンですよね。
私の周りにも結構いるので、
友達の過保護振りをみていて、大丈夫かな・・・なんて内心ハラハラしてしまった時もありました。

でも、それは全く、余計な心配でしたね

そして、ずっと見ていて感じたことが・・・

友達は「過保護」だけど、決して「過干渉」ではないということ。

バイトの一件でもそうですが、親の意見は言う事もあるけど、
決して、それを無理に通すことはないです。
最終的には子どもの意向を尊重します。

進学も就活ももちろん心配だったと思うけど、
「私にはわからないから」と基本は学校や塾の先生にお任せして、口出しはしていなかったし、
「本人が決めることだもんね」と事あるごとに言ってました。

「過保護」というのは、子どもの自立や自律を妨げる危険性もあるのですが、
子どもを常に見て、守ろうとするので、親の愛情を子どもはたっぷりと感じ、精神も安定するのだと思います。

それが行き過ぎて「過干渉」になり、子どもをコントロールしようとすると、
子どもの自尊心を傷つけたり、自己肯定感を下げたりの問題が出てくるのかなと。

だからといって「過干渉」でなければ大丈夫とも言えないかな。
「過保護」だけで不登校になる子もいるしね。

「過保護」がどう子どもに影響するかというのは、子どもの持っている気質によると思います。

娘ちゃんは小さい頃からしっかりしていたからね。
甘え上手だけど、親がいないとダメというタイプではなかったと思います。
ただ、ひとりで寝るのが怖いだけでして

ひとりで寝るのが怖いのに、一人暮らししたいと言うんだからね。
やはり、生まれ持ったバイタリティーがあるなと思います。
それに常に冷静で考え方も大人です。

「過保護」ではあったけど、
娘ちゃんは、親の愛情をたっぷり受けて、スクスクと成長できたという。
良い面を受けて、育ってきたのだろうなと思います。




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする