常に平常心

先日、Mちゃんのお母さんにばったり会いました。

Mちゃん・・・

小、中のケン太の同級生ですが、
女子高に入学し、数日で通えなくなり、
ケン太の通信制高校に転校してきて、友達もでき、一時期頑張っていたのですが、
その友達が通えなくなってしまったことをきっかけに、また通えなくなり、
そのまま、家に引きこもってしまったのです。

結局、留年し、ケン太達とは一緒に卒業できず、
状況はとても厳しそうでした

それまで、Mちゃんのお母さんとは、会えば挨拶する程度の間柄でしたが、
転校してきたことをきっかけに、一緒にランチするほどの仲になりました。

卒業後も、たまにランチして近況を報告しあっていましたが、
最後にランチしたのは、ケン太が今の仕事についた頃だったかな？
でも、その頃、ますますＭちゃんの状況が悪くなる一方で・・・

すごく、すごく気にはなっていたのですが、
Mちゃんの状況がよくなることは考えにくく、聞いていいのかなというのもあって、
こちらからは、なんとなく誘いにくくなってしまいました。


今回、ばったり会って・・・というか、
彼女の方が私に気づいて、声掛けてくれて

「ケン太くん、その後、どう？」と聞いてくれて、
Mちゃんの近況も少し話してくれました。

やはり、動けないままだそうです

確か、ケン太と同じ時期、高２くらいから家にいるようになったので、
もう４年かな。

Mちゃんは今、お友達がひとりもいなくて
外に出ることもなく、食事以外はずっと自分の部屋にいるそうです。

スマホで何をやっているのか・・・
それで、１日を過ごしているそうだけど、
表情は暗く、お風呂にもほとんど入らないそうです。


最初、家にいるようになった時は、積極的に家のお手伝いをしたり、
犬の散歩をしたり・・・
自ら何かしようとする意思は感じられたのですが・・・

時間の経過と共に、そんな動きもなくなってしまい、
何をしても先に進めない自分にすっかり自信を失ってしまったようにも思えます。

学生の時は、卒業、入学、新学期、クラス替え・・・
いろんな節目があるので、そのタイミングで動こうと希望を持てたりするけれど、
学生でなくなると、どこで勇気を持てばいいのか・・・難しくなりますね。

他に居場所が見つけられればいいのですが、
今は、そこへの気持ちを引き出すのも難しいように思います。


でも、そんな状況の中、家族で２泊３日の旅行に行けたようです。
外に出ることができて、よかったなと思います。

時間はかかるかもしれませんが、
Mちゃんの心が少しでも前向きに動けるようになることを願っています。



Mちゃんのお母さん。

ここ最近、ランチはしていませんでしたが、
近くなので、たまにばったり会うことはあるのです。

夕方、いつも犬仲間と一緒に散歩しているしね。
お友達と買い物をしている姿を見かけた時もありました。

子どもが家にいて不安定だったりすると、
親の気持ちも引きこもってしまい、あまり人と会いたくないとか？
そんな状況に陥りがちですが、

彼女は、これまでの、どんな局面でも、
いつも、ごくごく普通に生活をしていたように思います。

常に平常心？
これって意外と難しいですよね？

それができるのは凄いなと思っていました。

不安が一杯だったら、Mちゃんも引きずられてしまうので。

Mちゃんにとっても、それが一番かなと思います。



別れ際に「今度、ランチ行こうよ！」と言ってくれました。
「お願いします」とも。

「お願いします」・・・
「聞いてほしい」ということなのかな？

多分、同じ不登校を経験し、わかり合えるものがある。
そう思ってくれていると思います。
私だって、彼女になら、ケン太のこと何でも話せるから。
そんな仲間って、そんなに周りにいないものね。

今度、ランチに行きたいね。

近いうちに実現させたいです。




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