ケン太とのprecious days

3度の不登校を経て、なんとか高校を卒業し、社会人になったケン太。社会での成長&安定を見守る母のブログです。

好きな曲を弾きたいだけ(>_<)

2018-07-04 23:56:31 | 家庭生活
今月末にピアノの発表会があるんです。

私は出ることはないし(出てもいいらしいですが出ませんよ)観に行くこともないですが、
先生の緊張が高まっていくのがわかるので、いつもエールだけ送っています

ケン太がピアノを止めたのは小学校6年生のこの時期でした。

発表会のために課題曲を与えられていたのですが、さっぱり練習せず、
ついに先生にガツンと怒られ、それからレッスンをボイコットするように。

発表会に出場せず。

そうなるともう戻れず、その後、先生に会おうともせず、
逃げるように辞めてしまいました。

5年生で不登校になり、6年生の新学期から学校に行けるようになったのですが、
それまでの闇の中の生活から抜け出せた反動からか、
まあ、かなり弾けていました。

毎日、友達と遊ぶのに忙しい。
来る者拒まずで、いつも複数の友達が家に遊びに来ていました。

ピアノのレッスンの日も友達を数人呼んでいて、
友達を部屋で待たせてレッスンに向かいました。

不登校になる前は、行く前に少し練習してから行っていましたけど、
(私が張り付いてそのようにしていたということですね

家に引きこもって病人のような顔つきをしていた時を知ってしまうと、
もう、行くだけでいいって思ってしまうんですよね。

さすがに発表会の曲となると、間に合うのかどうか気にはなりましたが、
「練習しなきゃダメでしょ」「遊んでいる場合じゃない」とか
これまでの自分に戻ってしまうようで言えないわけです。

言ったところで練習はしなかったと思いますが。

ケン太ももう以前のケン太に戻れなくなっていました。


ピアノを辞めた時に

「発表会に出なければ続けていた?」と聞いたら
「発表会って出なくていいの?」
「うん。皆出るけど、義務ではないよ」と言うと

ケン太の表情が険しくなったのを覚えています。

「義務じゃないのかよ。なんだよ・・・」という心の声が聞えました。


ピアノは好きなんです。

それはピアノの先生もわかっていました。
だから、本当は辞めるつもりはなかったと思います。

ただ義務で弾きたくないというか、縛られるのが嫌なんですね。
受験で縛られて壊れたこともあり、
縛られことにより抵抗を感じるようになっていたと思います。

ピアノを辞めたケン太は、
自分の好きな曲の譜面をダウンロードして、自由に弾くようになりました。

習っていた時よりも熱心に練習し始めました。
ほぼ毎日、ピアノに向かっていました。

先生には「まったく~」って笑われましたが、

「好きに弾きたかったんでしょうね。
音楽は楽しむものだし、プロを目指しているわけではないのだから、それでいいんですよ」

「大人のレッスンは自分の好きな曲を自由に弾いていいので、そっちの方が合っていたんですね」とも。

あの時、辞めなかったらもっともっと上手に弾けていたはず。
頑張ればそれなりに結果がついたと思います。

その後悔はケン太にあるかもしれません。

でも、あの時、辞めなかったとしても、どこかで辞めているような気がします。
なにせ好きな曲を弾きたいので


今日、黒柳さんがテレビ出演されていましたが、

若い頃、過労で入院したことがあり、もう病気したくないと
先生に「どうしたら病気にならないですみますか?」と聞いたら

「好きなことをして人生を楽しめばいい」だったかな?

そのように言われ、それからは
なるべく嫌な仕事は避け自分の好きな仕事を選んでしているそうです。


少し前に読んだ本ですが、

「皆は苦手をどうにか克服しようとそれに一生懸命になるけど、苦手なことが少しはできるようにはなっても、
少しはましになるだけで決して得意なものにはならない。
そこに時間を費やすのなら、自分の好きなことに時間を使ってそれを伸ばす努力をする方がずっといい」

確かこのような内容でした。


好きな曲しかやりたくない。

それならそれでいいと思いますよ。
だってその方が楽しいもんね。

ましてや趣味の世界だし。
ケン太がそれを選択したのですしね。



昨日、ピアノのレッスンが終わり、帰り際に

「発表会、頑張ってください!」と先生にエールを送ると

「今は以前と変わってきているんですよ」
「え?何が?」
「今は叱っちゃいけないんです」

あらら~

じゃあ、叱られて来なくなる子はいなくなるってことね

私はあの時、先生が叱らなければケン太は辞めなかったのに・・・とかこれっぽっちも思っていないんです。
練習してこない子を叱るって当たり前のことなので。

ケン太がそこから逃げてしまっただけです。

ケン太は叱られたことで傷ついたわけでもないし、
むしろ叱られて当然だと思っているはずです。

今は叱ることもできなくなっているなんて。
先生もやりにくい時代ですね。



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