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ケン太とのprecious days

3度の不登校を経て、なんとか高校を卒業し、社会人になったケン太。社会での成長&安定を見守る母のブログです。

絶対に言ってはいけない言葉

2017-10-19 23:47:28 | 思うこと
先日、中2男子が大切な命を絶ってしまいましたね。

担任、副担の叱責・・・
学校側が認めています。

大の大人がそこまで生徒を追い詰めなければならなかったのかと思うと
本当に悲しい事件です。

宿題ができない言い訳も認めてもらえず、ずっと言われていたということで、
ケン太のことを思い出してしまいました。


ケン太が中3の時に不登校になったのは、

ケン太が期日までに宿題を提出できなかったことで、
できるまで、練習には参加できない。試合には出さない。

と剣道部の顧問に叱責されたことから端を発しています。

宿題提出は剣道部には直接関係ないのですが、学校でのことができない子に
剣道部にいる資格がないという顧問の考えでした。

叱られるのは仕方がないと思うんです。
宿題を出していないのですから。

でも、そこまでの叱責?
人格を否定する言葉を使わなければならなかったのか?

学校を休みがちになったら・・・

このまま休んだら、学校も部活も続けられなくなったケン太くんと
クラスの皆にバカにされますよ・・・とか?
部活を辞めたら、家でただぼ~っとするだけで、ろくな人間にならないでしょうね・・とか?

私も「なぜ、学校に連れてこないんですか?」
親が甘い、理解できないと言わんばかりに、呆れ顔をされました。


今回の事件で、聞き逃せなかったことは・・・

「(宿題を)できないならやらなくていいよ」
「(生徒会を)もうおまえ辞めていいよ」

こういう見捨てたような言葉です。
一番、傷つく言葉です。

その前に、やれ!やれ!なぜできない!と叱責しての言葉ですから。
もう見込みなしと、存在価値を否定したのと同じです。


私が今でも忘れることができないのは

「俺は見捨てられた」と、

ケン太が言ったひと言です。

ニヤッと笑ったけど、その笑いはひきつっていました。
その瞳の奥に悲しい表情が見てとれました。

今、思い出しても涙ぐんでしまうほどの、悲しい表情でした。


先生は生徒を見捨ててはいけないです。

だから今回の言葉も見逃せません。

叱ってはいけないとは言いません。
でも、言い捨てるだけで、その後のフォローなしはキツイです。

切り捨てたままでは、行き場を失ってしまいます。


家庭でも

「この家から出て行け」
「もう親子でもなんでもない」

これだけは絶対に言ってはいけない。

これと同じです。



ワイドショーで芸能人のコメンテーターが言っていました。

「先生なんてろくな奴いないから。まあ、いい先生もいるけどさ。
そんな先生だったら、学校行かなければいいんだよ!」

確かに今回は命を守るために、学校に行かない選択はありだったと思います。

でも、この生徒さんはとても真面目なので、家にいても気が晴れないかもしれません。
学校に行かない罪悪感が募ってくるかもしれません。

問題の先生が変わったとしても、皆は休んでいた自分をどう思っているのか、
生徒会を放り投げてしまった自分の居場所はあるのだろうか・・・
いろんなことを考えてしまって動けなくなってしまうことも。

ケン太の中学校で、不登校になった子は残念ながら誰一人、教室復帰できませんでした。
公立高校を受験した子はいませんでした。

一度、動きが止まってしまうと、その後、動き出すことがとても大変なんです。


命は守らなければなりません。

でも、学校に行かなければ解決・・という簡単なことではない。

家にいれば家にいることでの問題も出てきてしまうのです。

安易に言ってはほしくないです。




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