ケン太とのprecious days

3度の不登校を経て、なんとか高校を卒業し、社会人になったケン太。社会での成長&安定を見守る母のブログです。

おじいちゃん先生

2017-02-18 23:56:00 | 私(みぃみ)
昨日、クリーニング屋さんのことを書きましたが、
今日はケン太が行っていた病院のことを書きます。

一度、書いてみたかったんです。
これも凄いおじいちゃんです


我が家が今の家に引っ越してきてすぐのことです。

ケン太が風邪をひいたので病院へ連れて行きたかったのですが、
土地勘がなく、ハウスメーカーにもらった近隣の施設の情報紙を頼りに
自宅から一番近い内科に行ってみました。

着いてみると、
古い小さな医院で駐車場もないところ。

大丈夫かな??という不安がよぎったけど、
小さなケン太を抱えていて、他の病院は遠いし、
移動するのも大変なので、入ってみました。

待合室にひとりだけだったかな?
先生は、70~80歳くらいのおじいちゃん。

大丈夫よね?
さらに不安がひろがる。

受付、診察、処方、会計
すべて、そのおじいちゃん先生。

看護婦さんや事務の方はいませんでした。

ハキハキしたおじいちゃんで悪い感じはしなかったのですが、
なにせ、ひとりだけというのが・・・

多分、もうここには来ないな・・・と思いながら帰りました。


その時、新しい家を見に、札幌から義母が来ていたのですが、
病院でのことを話すると

「昔のお医者さんは、そうやって、ひとりで何でも出来たんだよ。
今のお医者さんはそこまで出来る人、いないと思うよ」

そんな話を聞かされた途端、おじいちゃんの株が急上昇

次からもそこに行こうと思ってしまったのでした。
(ゲンキンダだね


そのおじいちゃん先生の記憶力がまた素晴らしいのです。

インフルエンザの予防接種もここで受けたのですが、
1か月後、2回目を受けに行くと、ケン太の姿を見ただけで

「インフル2回目だね」と、すぐカルテが出て来る。

1年に2~3回ぐらいしか受診していなかったと思うけど、
いつも名前はしっかり覚えていました。

私もその後、診てもらったのですが、
その時、診察券をもらえなかったのです。

でも、次、行くと、先生が受付の窓口から私の顔を確認して
私が保険証を出す前に、棚からカルテを出してくる。

名前は覚えてもらっている。

でも、病院と診察券はセットだと信じて疑わない私は

「診察券、まだもらっていないんですけど・・・」と言ってみたら

「あ、あなたの名前もう知っているからいいの。診察券は新しい人だけね」

ケン太の初診の時は診察券を貰ったんだけど、その時に私の顔を覚えたから
私のは必要ないということらしい。

そもそも、診察券を出す所定の場所もないんだけどね。

しかし、そういう基準?

確かに、待合室は多くて2人。誰もいない時もあるからね。
2人の時は、先生が「次、どちら?」って聞けば済む。

確かに診察券はなくてもよさそうだ。

看護婦さんがいなかったり、
(子どもが注射する時には押さえ役として奥様が白衣きて現れますが)
診察券がなかったり、

これまでの私の中の「病院」のイメージが覆されることばかり。

最初は「普通」と違うような気がして不安だったけど、
「普通」じゃないから、常識をいろいろ裏切られて、
それが結構、興味深くて、楽しくも思えたのでした。


小さいから、いいこともあるんですよね。

患者さんが少ないから、すぐ診てもらえて
体調が悪い時は本当に助かります。

薬だけもらいに行く時も、先生に直接言えるので、
「咳もでてきた」とそこで言えば、咳の薬も追加してくれて便利。

とにかく落ち着きがなくて長時間待っていられないケン太だったし、
それも2回もとなると、本当に大変で・・・

だから、凄く助かったし、ずっとお世話になっていました。



病院は4~5年前に閉院してしまいました。

多分、おじいちゃん先生はご存命ならもう90近いです。
80半ばまで先生やっていたなんて凄いね。

それも私以上の記憶力をもってね。


診察券もそうですが、薬の袋、領収書、すべて
おじいちゃん先生の手書きでした。

それも達筆。

カルテの棚も開院当初からあっただろう、レトロな木製の棚でして・・・

あんな病院、もうなかなかないだろうなぁ。



今は電子カルテが増えてきましたね。
ホテルみたいなキレイな病院もあるし。

でも、そんな病院を目にすると、
たまに、おじいちゃん先生を思い出すんです。

懐かしいです。

元気でいてほしいな。




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