アッパレじゃ!

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スッゲェエエ!!ドイツ!!

2020年04月16日 | 新型コロナ 今そこにある危機


多和田葉子のベルリン通信
理性へ、彼女は静かに訴える より抜粋
(中略)
思えば日本がまだ夏にオリンピックを実施する気でいた頃すでにドイツでは
「感染ピークは数週間後、ひょっとしたら六月以降に来る」と判断し、
感染の広まる速度を遅らせることに焦点を当てた対策が取られ始めた。
イタリアでは急増した重症患者を医療施設が受け入れきれず、
死者数が毎日増えていた。
同じ失敗を繰り返さないためには社会生活を規制するしかない。
放っておけばそのうち自然にどうにかなるのではないか
と考えがちなわたしは、ドイツ人の甘えのない現実主義に感心してしまった。
(中略)
しかしイタリアでは若い人たちが媒介になって感染が急速に広がり、
高齢層が命を落とすという現象が見られた。
だから自分は感染していいと思っている人も
「弱者のために」外出をひかえるように、という呼びかけに
ベルリンの若い人たちも徐々に応じ始めた。
ドイツ人は個人の行動の自由を規制されることには敏感だが、
メディアを通して短期間に集中的に議論が交わされ、情報が行き渡ったおかげか、
みんなが納得するスピードと規制が強まるスピードがほぼ一致していた。
上からの命令に有無を言わせず従わせた方が話は早いのかもしれないが、
コロナ危機が去った後に民主主義感覚が麻痺(まひ)しているのでは困る。
独裁政治は時にウイルス以上に多くの死者を出す。
(中略)
国の予算が赤字になるのは承知の上で補助金を出す、
とメルケル首相が発表した。
零細企業は雇用者に払う給料の一部と家賃を肩代わりしてもらえる。
フリーの俳優、演奏家、朗読会の謝礼を主な収入源にしている作家などは、
蓄えがなくて生活が苦しくなった場合は申請すれば
すぐに九千ユーロの補助金がもらえる、と書かれた手紙が組合から来た。
(中略)
国境が閉鎖され、外出が規制され、
物を買うこともコンサートや集会を開くこともできない。
街中では警官がパトロールをしている。
まるで戦争中の光景だと落ち込む人もいるが、
今実施されている規制の底を貫いているのは「全人類の健康を願う」という、
ナチスの時代とは全く逆の精神である。
(中略)
テレビを通して視聴者に語りかけるメルケル首相には、
国民を駆り立てるカリスマ性のようなものはほとんど感じられない。
世界の政治家にナルシストが増え続ける中、貴重な存在だと思う。
新たに生じた重い課題を背負い、深い疲れを感じさせる顔で、
残力をふりしぼり、理性の最大公約数を静かに語りかけていた。

ドイツだって
打ち出の小槌があるわけじゃなし、
移民もワンサカ抱えてるのに、
それでも一人一人が、
今安心出来るように全力を傾ける!
イイなぁあああ!!!

どういう危機的状況なのか
しっかりと国民に伝えてくれる!
イイなぁあああ!!!

ドイツの感染者は13万人超え!
フランスと似たり寄ったり。
なのに!
死亡者は3000人台!
フランスが1万を超えてるのに!
この差はなんなのだぁあああ!!
ベット数にもゆとりがあるんだって!!!
なもんで、
他の国の患者を受け入れてるんだって!!!

「第二次世界大戦以来、最も深刻な事態」
そう言ってるメルケル首相だって、
家の中で犬を抱っこする時間は
あるだろうけど、
それをネットで披露して
“いいね”を
 沢山貰おうとしたりはしないのだっ。

画像は朝日新聞デジタルからお借りしました



2 コメント

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Unknown (やたけたの熊)
2020-04-16 12:28:57
危機への対応について切々と国民に訴えるメルケル首相の姿に心打たれました。
翻って日本は。
側近が書いたプロンプターの原稿を読む首相。補償についても未だに決められません。国民に自粛を要請するものの奥方はお友達と花見とか。さらに団体旅行もしたとか😿
やたけたの熊様 (かしまし娘)
2020-04-16 15:33:31
ボ~っと生きてんじゃねーよ!!
ってチコちゃんに怒ってもらいたいです。
危機的情況の時にこそ、人の真の力量が露になりますねぇ。
メルケル首相は、難民問題で叩かれていましたが、今はワンチームのリーダーとして踏ん張ってますよぉ。

奥方は、手作りマスクを旦那に作ってあげればいいのに。
小池の百合ちゃんの手作りマスクは良い感じですよ。

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