畠中恵 著
著者はじめてのエッセイ集。
なんとデビューのきっかけとなった「日本ファンタジーノベル大賞優秀賞」の
受賞の言葉までおさめられているのでファンにはうれしい。
このかた40歳過ぎてのデビューだったんだなあ。
もともと漫画家だからストーリー作りや背景の作り込みはお手の物だろうが、
小説を書こうと思ってから実に7年間小説講座で修行を重ねたという。
まさに万を辞して、という感じだ。
大好きなお江戸の話はコミカルでわかりやすく、たくさんの研究や知識に
基づいているのがよくわかる。
今と昔を軽快に行き来しながら紡がれる物語の数々は、そこここに妖たちが
顔を出して不思議と楽しさに満ち溢れている。
著者の手にかかれば、古さも不便さも闇もなにもかもが魅力的に見えてしまう。
杉浦日向子さんにささげる一文がとても好きだ。
違う角度からだけれども、江戸をしっかり切り取り、読者に見せるふたり。
二人が江戸について語り合うのを聞きたいなあ。無理だけど。
著者はじめてのエッセイ集。
なんとデビューのきっかけとなった「日本ファンタジーノベル大賞優秀賞」の
受賞の言葉までおさめられているのでファンにはうれしい。
このかた40歳過ぎてのデビューだったんだなあ。
もともと漫画家だからストーリー作りや背景の作り込みはお手の物だろうが、
小説を書こうと思ってから実に7年間小説講座で修行を重ねたという。
まさに万を辞して、という感じだ。
大好きなお江戸の話はコミカルでわかりやすく、たくさんの研究や知識に
基づいているのがよくわかる。
今と昔を軽快に行き来しながら紡がれる物語の数々は、そこここに妖たちが
顔を出して不思議と楽しさに満ち溢れている。
著者の手にかかれば、古さも不便さも闇もなにもかもが魅力的に見えてしまう。
杉浦日向子さんにささげる一文がとても好きだ。
違う角度からだけれども、江戸をしっかり切り取り、読者に見せるふたり。
二人が江戸について語り合うのを聞きたいなあ。無理だけど。