増税論議が喧しい昨今、新聞の広告欄だったか、表題の本が出版されているということで、早速読んでみた。大変わかりやすく、欧米先進国との税の仕組みの比較も多少できるので、お薦めである。民主主義の世の中、国民は自分たちで政策を選択しなくてはいけないのだから、このような基礎知識本は一家に一冊配布してもらってもいいくらいだ。ただ、池田晶子さんはきっと、興味ないと言って読んでくれないかもしれないが。
確か、ヨーロッパの付加価値税と、日本の消費税とは仕組みが違っていたと聞いたはずだとおもっていたが、この本にはきちんと、ヨーロッパがインボイス方式で、日本が帳簿方式であると説明している。また、消費税の逆進性もきちんと説明している。
しかし、全体を読んでつくづく思ったのは、戦後の税法やその改革は常に旧大蔵省中心に作成されてきており、政治家も詳しくなかったままで、非常に問題が多いという点だ。そしてもう一つ、本書で繰り返し指摘されているのは、税がすでに一国で完結できる制度ではなく、国際協調が望まれるということだ。
こういう本でしっかり勉強したうえで、次の選挙では、出馬した立候補者の政策を吟味して、馬券ならぬ投票権で日本の将来を一か八か賭けよう、いや失礼、日本の将来を洗濯ならぬ選択をしていかなければならないのだろう。重要なのは、国民以上に政治家に勉強してもらわなければならないことだ。ということは、素人であることを庶民の目線と言い換えて知名度だけのタレント候補をたてることは、いい加減やめるべきということだろう。
確か、ヨーロッパの付加価値税と、日本の消費税とは仕組みが違っていたと聞いたはずだとおもっていたが、この本にはきちんと、ヨーロッパがインボイス方式で、日本が帳簿方式であると説明している。また、消費税の逆進性もきちんと説明している。
しかし、全体を読んでつくづく思ったのは、戦後の税法やその改革は常に旧大蔵省中心に作成されてきており、政治家も詳しくなかったままで、非常に問題が多いという点だ。そしてもう一つ、本書で繰り返し指摘されているのは、税がすでに一国で完結できる制度ではなく、国際協調が望まれるということだ。
こういう本でしっかり勉強したうえで、次の選挙では、出馬した立候補者の政策を吟味して、馬券ならぬ投票権で日本の将来を一か八か賭けよう、いや失礼、日本の将来を洗濯ならぬ選択をしていかなければならないのだろう。重要なのは、国民以上に政治家に勉強してもらわなければならないことだ。ということは、素人であることを庶民の目線と言い換えて知名度だけのタレント候補をたてることは、いい加減やめるべきということだろう。