哲学とワインと・・ 池田晶子ファンのブログ

文筆家池田晶子さんの連載もの等を中心に、興味あるテーマについて、まじめに書いていきたいと思います。

週めくり池田晶子 51

2012-03-12 01:42:00 | 哲学
今の職場に“さだまさし"ファンがいて、卓上に彼のカレンダーが置いてあり、そのカレンダーは週変わりでさだまさし氏の言葉が紹介される仕組みになっている。なるほど、週めくりでの紹介の仕方もあったのか、と感心した次第である。
そこで、「日めくり池田晶子」も続編の52までを 週めくりとして一旦締めくくろうと思う。最後の2つは、池田晶子さんの主著といえる『14歳からの哲学』からである。




51 精神は自分を自覚する。


 精神としての自分を自覚するんだ。そして、精神にとっては精神よりも大事なものはないと知る。なぜなら、精神としての自分にとって何が大事かを考えて知ることができるのが、まさしくその精神だからだ。精神にとっては、精神こそが大事なもの、他の何ものにも換えられない価値なんだ。自分を大事にするとは、つまり、精神を大事にするということなんだ。(『14歳からの哲学』「18 品格と名誉」より)