哲学とワインと・・ 池田晶子ファンのブログ

文筆家池田晶子さんの連載もの等を中心に、興味あるテーマについて、まじめに書いていきたいと思います。

報道は民主党に何を期待しているのか

2009-10-24 00:15:30 | 時事
 今や報道では、民主党の政治動静を、お手並み拝見のごとく毎日取り上げている。さすがに毎日、大きく進展しない話をしつこく流すのはうんざりである。NHKのニュースと天気予報くらいしか見なかったはずの池田さんでも、世間の動向が滑稽に見えたのではあるまいか。

 ここまでしつこく報道する心理の裏は、まるで民主党の失策を期待しているようにしか思えない。その魂胆で見せられるニュースにうんざりするのは当然である。


 しかし一方で、国民がなぜ民主党を選んだか、について、それは自民党が駄目出しされた結果であり、国民は民主党を積極的に選んだのではない、という話もよく聴く。民主党に一度やらせてみたらよい、という話も巷でよく耳にした。ということは、あえて極論を言えば、民主党の政策のいずれ生じる失敗は、既に世間において織り込み済みということになろう。

 だから冒頭のように、失敗を期待した報道になるわけである。


 マニュフェストだって言葉だし、常々池田さんも「言葉は命である」と、政治家に対しても言っていた。しかし、マニュフェスト内の政策同士に矛盾があるようでは、まだまだ政治家らしい命がけの言葉とはいえないのだろう。池田さんなら、民主党のマニュフェストを見て何と言っただろうか。