哲学とワインと・・ 池田晶子ファンのブログ

文筆家池田晶子さんの連載もの等を中心に、興味あるテーマについて、まじめに書いていきたいと思います。

マキアヴェッリ語録で

2009-07-19 11:15:00 | 時事
塩見さんもよく引用するカエサルの言葉があった。


「どんなに悪い事例とされていることでも、それがはじめられたそもそものきっかけは立派なものであった」


これはあらゆる場面で念頭に置いておきたい言葉である。政治でもよくありうるし、日常の生活場面でもそうだ。CO2削減キャンペーンの愚かしさについても、養老孟司氏の本で同様の言い方をしていた(「地獄への道は正義と善意で敷き詰められている」)。

よかれと思ってやったことが、かえってあだになってしまうということは、歴史の中で繰り返されているわけである。自分も最近同様のことを仕事で体験し、身にしみた。


しかし、池田晶子さんなら何と言うであろうか。

「それが人生というものである。人生の明日が知れないのは当たり前である」(『勝っても負けても』より)と一蹴されるだろうか。